表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
叶わぬ想い  作者: 季楽
4/5

第2章

四人でgdgdと放課後を過ごし、そろそろ帰るかという雰囲気になりお開きになった。


「結衣ー。ちょっと待ってー!!」


振り返ると遥が手を振りながら走ってきていた。


「ん?どうしたの?」

「こんな時間に女の子一人で帰るなんて危ないでしょ?だ・か・ら~、俺がお供してあげますよ~。」


まぁ、確かに周りは暗いけどそこまで遅い時間じゃないし、別に危なくはないと思うんだけど・・・。でも、断る理由もないしいいか。


「ちょっとウザイけど、まぁお供させてあげてもいいよ。」

「お嬢様の仰せのままに。」


遥は執事の様な姿勢をとり始めたが、いちいちツッコムのがめんどくさかったので無視して歩くと、慌てて走ってきた。しっかし、ホントこいつはいつも笑ってる。普通、こんな無愛想な女子に笑顔を向ける子なんていないだろう。それに、私の場合毒舌というおまけ付き。ホント変わったやつだ。ま、私が言えたことじゃないけどね。


二人で夜道を歩いてると、ふっと思ったことを質問してみた。


「遥ってこっちだっけ?家。」

「ん?違うけど?」

「違うのっ!?!?」

「え、違うよwwそれより、そんなにリアクションとんなくてもwww」


目の前のバカは、人のリアクションがそんなにツボったのかまだ笑っている。正直、ムカついたのでひと蹴りしてやるとゴメンゴメン、と笑いながら少し距離をとった。


「てか、なんでわざわざ遠回りの道通って帰んのよ。」

「んー?だから~、結衣のお供をするためにこっちから帰るの~。」

「それ答えになってないし。まったく、ほんとバカなんだから。」

「バカで結構です~♪」



月の明かりが帰り道を照らす。アタシがこいつのこの行動の本当の意味がわかるのは、またちょっとあとの話…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ