神に殺された日
僕の名前は中居明23歳
髪は少し長めのよく言われる陰キャみたいな感じだ
学生の頃から小説家をめざして、何回も何回も作品を書いては…コンテストなどで落ち続ける凡人だ
「偉大な小説家になる」そう親を説得し、実家ぐらいをさせてもらっている
バイトはもちろんしているしその稼ぎも7割は家計の足しにしている
とは言えどそろそろ働かなくてはいけないのでは?
小説家なんて諦めるしかないのでは?
そう思い始めている自分もどこかにいる
「はぁ…案が浮かばないなぁ。エナドリでも買ってくるか。」
そろそろ結果を出して親を喜ばせないとだ財布を持ち玄関で靴を履く
「父さん、母さん、コンビニに行ってくる」
夜11時…なけなしの300円を握りしめ家を出た矢先…僕は意識を失った
「…はっ!」
失った意識がだんだんとはっきりしていく
しかしまだ頭が痛い
しかも目が覚めた場所は…
「…異世界系でよく見る謎の空間だ」
暗い場所なのだが中心に青く光る何かがあって
その空間を明るくしている
…なんでここにいるんだ僕は
「こういうのってお決まりで神様的なのがいるはずだ。おーい神様〜?いるのでしたら出てくださーい」
叫ぶが何も起きない
困ったなぁ…出てこないと話ができないんだが
「おーい神様〜!いるのでしたら…」
もう一回叫ぼうとした時だった
後ろから何か神々しい気配を感じる
…神々しい気配ってなんだ?
直感で僕が名付けた!
「…汝…なぜここに呼ばれたか理解しているか」
「知りません」
「…多くの人が生きる現世の中なぜ汝が選ばれたか…いや選んだのでは無いな」
「…?どういうことですか?」
意味不明だ
呼んだということは何かしらの訳があるはずだ
なのになんで理解しているかとか選んだのでは無いとか言うんだこの神様?
「僕が呼ばれる理由がよく分からないのですが」
「…もういい年齢でありながら…親の元で時間と金を無駄にする愚者よ」
「は?」
「汝の様子…神々の中でも問題になっておった」
「何がです?」
「周りに迷惑をかけておきながらその態度か!?」
「えっ?僕はただ小説家目指して作品書いてました」
「ほぼ叶わない夢…世界征服などと言いながらも…小説家?」
「はい。親にも納得してもらっての生活でしたし小説家目指してたんですけど」
「…あれー」
「手違いとか言わないっすよね?」
「…………………………………………………ちょっと待ちたまえ」
そう言って神はどこかにワープ?した
手違いでとか嫌なんだけど
詫びをよこせ詫びをよぉ!?
「…」
「あっ、帰ってきた」
「…本当に!申し訳ございませんでした!!!」
「…はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」
どうやら本当に手違いだったようだ