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異世界孤児が女魔狼王と契約してえっちして戦闘して出世しました  作者: 華咲 美月
第一章 魔狼王との契約
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第八話 初めての社交パーティー 

馬車の中でイチャイチャするお話です。

 冒険者ギルドで四人乗りの馬車を借りた。

 人間が四人と食料や着替えなどの荷物を積める商人が使うようなものだ。

 俺とラザリンとリンダとマリアで出発する。

 御者をするのは俺だ。


 女達は後ろで話しをしている。

 リンダとマリアはラザリンを可愛がってくれるので嬉しかった。

 隣町のタリアスメアまでは四時間ほど掛かる。


 ちらっと後ろを見ると女達はカードゲームをしていた。

 金を賭けているようだ。

 いいな、俺もやりたい。

 リンダとマリアに誘惑されて女にチヤホヤされる性癖に目覚めつつあった。

 彼女たち美人だからなぁ。

 年上の女性の色気もあるし、魅力的だ。


 小一時間ほど進んだ頃、リンダがククサに入ったエールを持ってきた。

 ククサというのは木製のマグカップみたいなものだ。

 エールというのは酒だが水代わりに飲むものだった。

「ユウヤくん、喉が渇いただろう。飲ませてあげるよ」

 手綱を握っている俺の横にピッタリと張り付いてくる。


 ふと目をやると彼女のシャツのボタンが、上から四つ外れていた。

 豊満な乳房が半分ほど見えていた。

 もっと覗き込んだら乳首まで見えそうだった。

「やっぱり男の子だね。すぐにそういう所に目が行くんだね」

 彼女はいたずらっぽくクスッと笑った。

 絶対わざとやってるだろう。


 俺は真っ赤な顔になった。

「ほらほら……こぼさないで飲むんだよ」

 エールの入ったククサを口元に持ってくる。

 喉が渇いていたのは事実なので、ごくごくと飲んでしまった。

「ずっと御者をやってるのも退屈だろう。時々サービスしてあげるからね」

 リンダは俺の頬にキスすると後ろに戻っていった。


 更に一時間ほど馬車を走らせていると、後ろが賑やかになった。

 ちらっと見てみると三人が変なポーズをしていた。

「何をやってるんですか?」

「ヨーガだよ。美容や健康にいいんだよ」

「メンタルケアも出来るのです」

「インナーマッスルが鍛えられて痩せる効果もあるんだよ」


「猫の背伸びのポーズ!」

 ラザリンが四つん這いになって背中を伸ばした。

「戦士のポーズ!」

 狭い馬車の中で何をやっているのか。


 しばらくすると後ろが静かになって、マリアが御者台にやってきた。

 手にはりんごの皮を向いて一口サイズに切ったものを持っている。

「疲れてきたでしょう。甘いものをどうぞ」

 一切れずつ口元に運んでくれる。

「ありがとうございます」

 俺はお礼を言ってシャクシャクと食べた。


「ねぇ、ユウヤくん。私って今、汗臭くない?」

 マリアが肌をくっつけてきた。

「いえ、いい香りがしますよ……」

「そう」

 マリアはニッコリと笑って、俺の右手を手綱から外して自分の太ももの上においた。

「私の太ももって日焼けしてないですか?」

 俺は真っ赤な顔で固まっていた。


 女の太ももに触ったのはこれが初めてだった。

 いや、ラザリンのには触ったことがあるが、それとこれとは違う。

 柔らかくてスベスベして、もっと大胆に触りたくなる。

 これはアカン奴や。

 俺は真っ赤な顔をして理性が吹き飛びそうになっていた。


 マリアの神官戦士の服はマイクロミニだから、いつも太ももが露出している。

 それなら、日焼けしているのが普通だが、見てみるとそんなに日焼けしていなかった。

 透き通ったような白い肌で艶めかしいのだ。


 気が付くと俺はマリアの太ももの内側を、無意識のうちに撫で回していた。

「あん……」

 彼女は軽く甘い喘ぎ声を出した。

「ここでは駄目よ。続きは二人っきりになったときにね」

 マリアは俺の頬にキスをして後ろに戻っていった。


 ラザリンが御者台にやってきた。

「お兄ちゃん、抱っこして」

 俺の膝の上に乗ってくる。

 まだ子供だな、甘えたくなったのか。

「あと、一時間くらいで着くからね。もう少しの辛抱だよ」

「それまでお話しよう、お兄ちゃん」

 ラザリンの笑顔と声に励まされながら目的地に向かった。


 ◇◇◇


 タリアスメアの町に到着した。

 依頼主のアグリッタ伯爵令嬢が待っている貴族向けの高級宿に向かう。

 大きな旅館だった。

 馬車置き場に停めて、歩いて館内に向かう。

 受付でアグリッタ伯爵令嬢の名前を告げると、執事が迎えに来た。

 案内されて令嬢が待っている部屋に向かう。


 ノックしてから部屋に入ると、赤髪ロングヘアーの令嬢がソファーに座って紅茶を飲んでいた。

「お待ちしていましたわ」

 ソファーに座るように勧められて四人が腰掛ける。


「冒険者の皆様には、社交パーティーに出席してもらいますわ」

 領主のロイド子爵が開催する社交パーティーに出て、領主婦人のミアーラが魔物かどうか調べるというのだ。

 かなり大雑把な作戦だと思う。


「つきましては最低限のマナーを身につけてもらいます」

「えぇ……」

 俺だけでなくリンダとマリアも嫌な顔をしたが、仕方なかった。

 貴族のパーティーだからボロを出したらまずい。

 ラザリンだけがニコニコしていた。


 それから深夜までマナーのレッスンが続いた。

 馬車に四時間揺られてからの、ぶっ続けでトレーニングしたのでくたくたになった。

「明日は礼服とドレスに着替えてから社交パーティーに行ってもらいますわ」

 アグリッタ伯爵令嬢は俺たちの頑張りを見て、ひとまず満足したようだった。


 ◇◇◇


 翌日、俺は黒い礼服を着せられていた。

 着付けはメイドがやってくれる。

 リンダとマリアも貴族のドレスを着ていた。

 ラザリンはアグリッタ伯爵令嬢の子供の頃のドレスを与えられていた。

 馬子にも衣装と言っては失礼だが、四人ともちゃんと貴族みたいに見えるようになった。


「それでは出発いたしますわ」

 二台の馬車で領主の邸宅に向かう。

 邸宅には二十分ほどで着いた。

 パーティー会場に案内される。


 会場の中には貴族や豊かな商人などが、五十人程集まっていた。

 挨拶をしながら談笑しているようだ。

 俺たちは話をするとボロが出るので、無言で食べ物を食べていることにした。

 用意されている料理も、普段目にしないもので美味しそうだった。


 領主夫妻はまだ会場に現れていなかった。

 これからどうやって領主婦人の正体を確かめるつもりなのか。


 俺の中に不安が広がっていった。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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