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異世界孤児が女魔狼王と契約してえっちして戦闘して出世しました  作者: 華咲 美月
第一章 魔狼王との契約

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第十四話 フューメルさんの秘密

 地下二階を探索して隠し部屋を見つけた。

 部屋の中を調べてみると金庫の中から暗証カードが出てきた。

 地下一階の鍵のかかっている部屋に入るために必要なものだ。

 地下一階に戻ることにした。


 目的の部屋に着き、扉に暗証カードを差し込むとすぐに鍵が開いた。

 部屋の中は薄暗い。

 フューメルさんが奥の機械の配電盤に手をかざした。

 電源が入ったのか光が明滅する。

 中央の機械から10cmほどのカプセルが出てきた。


「それはなんですか?」

「“魔導ウイルス”というものよ」

 詳しく聞いてみると、この魔導ウイルスを昇降機を制御している中央処理装置に感染させることで地下五階まで行けるようになるらしい。


「昇降機を制御している中央処理装置もこの配電盤から接続できるみたいね」

 魔導ウイルスのカプセルを配電盤の窪みにセットする。

 ヴィィィィ……ヴィィィィ……。

 謎の異音がして配電盤の光が明滅した。

「うまく行ったようね。これで地下五階まで行けるようになったわ」


 俺たちはカニロイドを倒した先にある昇降機に向かった。

 小部屋の中に入ると地下五階へ行くことを示すボタンが現れていた。

 それを押すと、小部屋がヴィィィィーと振動して下に降りていった。

 地下五階に到着すると、チンと音がする。


 地下五階は壁が赤錆ていた。

 天井に配管がたくさんあって、水が染み出して床に水たまりができていた。

「湿っぽいエリアだなぁ」

「スライムが湧いてそうだよう」

 ラザリンも嫌な顔をしている。

「この階もトラップがあるから気をつけて」


 例のごとくフューメルさんを先頭にして進む。

 彼女が突如立ち止まると、床から棘が飛び出してきた。

 そのまま進んでいたら足が串刺しになっていた。

 棘はしばらくすると下に沈んで見えなくなった。


「タイミングよく棘が沈んでから越えていくのよ」

「きゃぁ!」

「大丈夫か、ラザリン!?」

 ラザリンが少しタイミングを間違えてスカートを棘に引っかけた。

 スカートが破れてしまった。

 タイツを履いているから問題ないといえなくはないが、乙女心にはショックだったようだ。

 これまでの冒険でラザリンが危険な目にあったことは殆どなかったのだ。

 こういうトラップの多い場所は彼女にとってもストレスの様だった。


 通路の横に並んでいる部屋を調べながら進む。

 時々、フューメルさんが研究資料を回収していた。

 通路を進んでいると彼女が手を上げて制止する。

「止まって!」

 天井からフシューっと音がしてガスが吹き出してきた。

「毒ガスよ! 息を止めて!」


 フューメルさんが呪文を唱えて攻撃魔法のファイアⅡを天井に打ち込んだ。

 毒ガスの噴射が止まる。

「ぶはーーー!」

 息が吸えるようになった。

 危険な罠がたくさんあるなぁ。


 それから通路の奥へと進んで行った。

 今までと違う雰囲気の空間に出た。

 少し広くなっていて、透明なクリスタル柱が六本並んでいる。

「ここが目的の部屋の入口ですね。」

 フューメルさんが指差す方を見ると奥に扉が見えた。


「でも、黙って通してはくれないようです」

 クリスタルが光り輝くと金属を液体にしたような物体が床からにじみ出てきた。

 グニュグニュと蠢きながら変形して人間の姿になる。

 フューメルさんそっくりの外見になった。


「私が美しいからと言って、外見を模倣されるのは好きではないですね」

 彼女は不快感をあらわにすると、ファイアⅡの魔法を打ち込んだ。

 命中すると外見が崩れてブヨブヨの液体金属になる。

 しかしすぐにまたフューメルさんそっくりの姿になった。


「フューメルさんこれは?」

「メタルスライムですね。魔法研究の成果で強い人間に擬態します」

「この中で一番強いフューメルさんに化けたんだ」

「人の真似するって、気持ち悪いよう……」


「私がメタルスライムの相手をしますから、その間にクリスタルを破壊してください。メタルスライムは実験体ですからクリスタルからの魔力供給がなければ活動できないのです」

「分かった」

「うん」


フューメルさんがメタルスライムに向かっていく。

 相手はスライムだから剣撃は効かない。

 魔法で魔核を破壊するしかなかった。

 

 メタルスライムは両腕を鋭い剣の形に変形させた。

 それを振り回して攻撃してくる。

 能力値はA級冒険者のフューメルさんをコピーしていて、それに加えて魔物独自の能力で攻撃してくるのだ。

 フューメルさんでも苦戦する強敵だった。


 至近距離からファイアⅡを打ち込むとブヨブヨの液体金属になって彼女の上から覆いかぶさってきた。

「しまった!」

 フューメルさんはメタルスライムに飲み込まれてしまった。

「あぁん、駄目……」

 しかも何かいかがわしいことをされて性感を刺激されているようだった。


 服も溶解液で溶かされていっている。

 白衣がぼろぼろになって、ブラウスやスカートも溶け崩れて肌が露出していた。

 なんとか逃れようともがくが、メタルスライムはまとわりついて離れなかった。


「まずいぞ、早くクリスタルを破壊しないと!」

「ウィンド!」

 ラザリンは風精霊魔法を放った。

 俺は同じクリスタルにアイアンソードを叩き込む。

 クリスタルは以外に脆くすぐにヒビが入った。


 フューメルさんの方を見ると、服を溶かされてほとんど裸になっていた。

 上気した顔で喘ぎながらメタルスライムを引き剥がそうとしている。

 すぐに死ぬことはなさそうだが、状況がまずいことに変わりはなかった。

 フューメルさんが戦闘不能になったら、俺たちではメタルスライムを倒せない。


 クリスタルにアイアンソードを何度も叩きつける。

 キンキンという甲高い打撃音が響いた。

 ラザリンもMPの限界まで風精霊魔法のウィンドをぶつける。

 しばらく攻撃を続けていると、ついにクリスタルの一つが砕け散った。


 途端にメタルスライムの様子がおかしくなった。

 フューメルさんの身体から離れて逃げるように部屋の隅に移動する。

 そのまま床の下に吸い込まれるように消えた。


 フューメルさんはフラフラと立ち上がった。

 白い下着がかろうじて胸と股間を隠していた。

 ほとんど裸に近い無惨な姿だった。

 普通だったら惨めな気分で泣き出すような状況なのだが、彼女は何故か上気した顔で悦んでいるように見えた。

「くっ、A級冒険者の私がこんな屈辱を味わうとは……すごく興奮した……」

 何か言葉の端に本音が透けて見えているような。


「メタルスライムは本来は臆病な魔物なんだけど、それをクリスタルで攻撃的になるように支配していたのよ」

「そういうことを研究しているところなんだ」

「ハイマルク王国が戦争に勝つために禁断の魔法技術を研究させているのよ」

「早く研究者を救助しようよ」


 ラザリンに促されて奥の扉を開けて中に入った。

 部屋の中には五人の白衣を着た研究者がいた。

 男が三人で女が二人だ。

「助けに来てくれたのか?」

「部屋の外にはメタルスライムがいて逃げられなかったんだ」

「食料もわずかしかないし、もう駄目だと思っていた」


 安堵の声を出して近寄ってくる。

「もう大丈夫ですよみなさん。地上まで連れていきます」

「依頼達成、じゃ~ん!」

 俺とラザリンが笑顔になるとフューメルさんが前に進み出た。

 なんだか雰囲気が怖い。


「助けに来たのではありません。死んでもらいます!」

 研究者五人に素早く駆け寄って首の骨を折っていく。

「武器があればもっと楽に死なせてあげれたのだけど……メタルスライムに取られたから……」

 俺はしばらく呆然としていたが彼女に詰め寄った。

「研究者五人を救助するのが依頼のはずだ!」

「そうですね、ハイマルク王国からの依頼はそうです。でも、私はグレゴール帝国に雇われているのです」

「何だって!?」


 フューメルさんはニィっと凄惨な笑みを浮かべた。

「本当はあなた方も殺すのが任務なんですけど……」

 俺とラザリンに戦慄が走った。

「あなた方が助かる方法が一つあります」

 彼女はうっとりと微笑んだ。

「ユウヤさんが私のご主人さまになることです」


「そ、それはどういう……」

「言ったでしょう。私はユウヤさんに一目惚れしたのです。ご主人さまになってくれれば、ユウヤさんの命令に従います」

「グレゴール帝国の命令よりも俺の命令に従うというのか」

「そういうことです」


 選択の余地はなさそうだった。

 C級冒険者の俺とラザリンではA級冒険者のフューメルさんには絶対に敵わない。

 殺されたくなければ彼女の要求を飲んでご主人さまになるしかないのだ。


「分かった、フューメルさんのご主人さまになる……」

「嬉しいですわ。これからはフューメルと呼び捨てにしてください。私はご主人さまとお呼びしますから」

 彼女は俺に近づいてくると抱きついて押し倒してきた。

「もう我慢できません……ここで致しますわ……」

「致すって何を?」

「ご主人さまの童貞をいただくのですわ」

「お兄ちゃん!?」


 ラザリンも動揺している。

 俺も激しく混乱していた。

 それは、フューメルさんみたいな美人エルフで童貞を捨てられたらいいと考えていたけど、まさかここでするのか。

「ご主人さまの気が変わらないうちに既成事実を作ってしまうのですわ」

「ちょっと待ってくれ、俺にも心の準備が……」

「心の準備が出来ていなくても、身体の準備はできているのですわ」

 俺は美人のエルフにのしかかられて勃起していた。


「覚悟を決めて私と契らなければ、二人共ここで死ぬんですのよ」

「お兄ちゃん……」

「すまん……ラザリン、逃げられないみたいだ……」

「それでよろしいですわ。私に任せてくださいませ……気持ちよくしてあげますわ」


 その日、俺はナラク地底研究所の地下五階で、研究者の死体に囲まれて童貞を捨てた。

 考えていたようなムードのある交尾ではなかったけど、冒険者をしていればいつかはこういうこともあるのかと、不思議と納得がいった。


 ラザリンの見ている前で凄いことをしてしまったけど、ハーレムに一歩近づいたからいいとするか。

 俺は楽天的に考えることにした。


 ハイマルク王国を裏切って、グレゴール帝国の工作員のエルフと懇ろになってしまったのだけど、彼女は俺の奴隷になると言っているから、まぁそれはいいのか。

 いや、逆らえば殺されるのは俺とラザリンの方で、彼女を性的に満足させる義務を負ったということか。


 う~む、考えると面倒なことになったが、俺は若くて精力が旺盛だからなんとかなるだろう。

 それよりも、研究者を助けられなかったから、今回のクエストは失敗になってしまった。

 仕方ないか。


 フューメルさんは俺とラザリンが泊まっている高級な宿屋に引っ越してきた。

 部屋は別だが、いつでも逢引するつもりだろう。

 俺の女になったんだからそれでもいいか。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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