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設定集 兵士と貨幣


 職業設定:兵士


 兵士とは所属する国や貴族、団体によって立ち位置は微妙に異なるがいずれも正規雇用されたものであり一般的には下級の武官である。


 平時においては都市の門衛や巡回、警備などに就く。江戸時代の日本で言うところの御家人ごけにんや見回りの同心などに相当する。


 一部の例外を除けば騎乗する権利を有しておらず、移動はもっぱら徒歩。その為、戦時においては貴族や騎士の指揮下に入り歩兵として従軍するのが一般的である。


 生活水準としては町衆よりは若干良い程度、基本的に終身雇用である。



〜 貨幣について 〜


 現代の日本などと比べて通貨自体に信用が無い、それは戦争などが起きれば国が倒れた時にその価値を保証する存在が無くなるからである。


 ゆえに貨幣はその材質の価値そのものが基準となる。


1 白銅貨はくどうか(日本円にして百円相当)


 町で一番使われる貨幣、その名の通り白銅を鋳造し貨幣としたものである。通称シロ、、例えば白銅貨で五枚という事を伝えようとする際は白銅貨五枚シロゴなど言うのが一般的である。




2 大白銅貨だいはくどうか(日本円にして五百円相当)


 数十年前までは発行されていたという大ぶりな白銅貨、通常の白銅貨かの五枚分の価値がある。通称ダイハク。

 中年以上の人が見れば懐かしがる傾向にあり、若い人は初めて見たという者も珍しくはない。…が、その存在は知られている。ゲンタが初めてこの世界で金銭の支払いをしようとした際に五百円玉がこれに変化した。ちなみに五百円札でも同様のことが起こる。




3 銀片ぎんぺん(日本円にして千円相当)


 白銅貨にして十枚、大白銅貨なら二枚分の価値がある。白銅貨、大白銅貨はそれぞれ円形をしているがこれは長方形をしている。江戸時代に使用された一分いちぶ一朱いっしゅのような貨幣の形と言えば分かりやすいだろうか。通称ペン、例えば銀片で三枚と伝える際は銀片三枚ペンサンなどと言う。




4 銀貨ぎんか(日本円にして一万円相当)


 白銅貨百枚、大白銅貨なら二十枚、銀片なら十枚の価値がある。一般的にはここから高額貨幣とされる。通称ギン、例えば銀貨一枚と伝える際は(ギンイチ)などと言う。




5 琥珀金貨エレクトラムか(日本円にして二万円相当)


 川などで採取出来る砂金、通称『琥珀金エレクトラム』をそのまま融かして鋳造した貨幣、金をその他の鉱物と選別する精錬技術がまだあまり発展していなかった頃に作られた貨幣である為、古代金貨とも言われる。

 それというのも川砂金は主に金と共に銀が含有している金属であり、他にも銅など雑多な金属が含まれている。あまりに珍しい為、通称は無い。また、砂金は一粒一粒の金の含有量が違うが琥珀金貨(エレクトラム貨)はいちいち金の含有量を調べたりはせず一律に銀貨二枚分としている。




6 金貨きんか(日本円にして十万円相当)


 砂金や金鉱石から金を精錬し貨幣としたもの、銀貨にして十枚分の価値がある。当然、高額貨幣である。

 一般的に金貨一枚あれば異世界では一家族が一か月ゆうに暮らしていけるとされる。通称キン、例えば金貨で一枚と伝える際は金貨一枚キンイチと呼称する。このくらいの高額貨幣となると一般の町衆はそうそう持ち歩かない。通常は国や貴族、あるいは商会の取引の際に使用される場合がほとんどである。




7 青銅貨せいどうか(日本円にして十円相当)


 白銅貨の十分の一の価値がある貨幣で通称アオ。数え方としては青銅貨二枚を呼称するならばアオニと言われる。別名『賤民せんみんの銅貨・貨幣』などと称され、孤児やスラムなどで流通しているとされる。まともな商店では青銅貨での支払いは拒否され、またそのような貨幣を使う層の店への出入りは忌避きひされる。

 日本的な感覚で言えば薄汚れたホームレスが店に出入りしている…と思われ、その店の品位が疑われるからである。近年ではまともに使われる事もなく、前述の理由から忌避されるので新たに鋳造される事は無い。その為、古い物も多く扱いもぞんざいな為に程度コンディションは悪く鐚銭びたせんの極みとされている。




7 小白銅貨しょうはくどうか(日本円にして五十円相当)


 白銅貨の半分、青銅貨にして五枚分の価値がある貨幣。『賎民の銅貨・貨幣』と呼ばれる物の一つ。白銅貨よりやや小ぶりである事から通称はショウハク、数え方としては小白銅貨一枚と表現するならばショウイチと呼称される。

 日本の五十円玉に似て貨幣中央には穴が空いている、その為か別名は『穴開き』。これはかつて持ち運びの際に布袋などが無くても紐に通せばまとめて持ち運び出来るからである。しかしながらそれが『持ち運びの袋も持てない貧民が持つような貨幣』という印象を与えてしまい毛嫌いされる理由となってしまった。

 一般的には忌避されている貨幣であるが、紐に通して保管してやればいちいち袋から出さなくても数が数えやすいと一部の商人からは歓迎される場合もある。しかしながらそれは五枚、十枚といった数量ではなく百枚単位での話である。


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