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処置△
「あはははは」
レイチェルは刺されたのにも関わらず
笑い出す。
刺した感触がおかしい。
なにかとても固い鉄のようなものに
当たった感覚がした。
「君のやわなパーカーとは違って
ポイントで強化してあるんだ。
鉄みたいにさ。
君もボクを刺した。これでおあいこだね!」
「お前…」
そういいかけた時だった。
「レイチェル様、
もうよろしいですか?
秋川様を処置室にお連れしたいもので。」
「おーいいよ!
ボクも付いていこうかな!なんて冗談。
また会おうね!」
そう言うとさっきまでいた木に登って行った。
「大丈夫ですか?
これから処置室にいきましょう。」
そういうとステッキをトンと地面に着いた。
と同時に景色が変わる。
別の場所に移っていた。