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あいさつは突然に△
「レイチェル様!何をなさるのですか?
ここはフィールドではありませんよ。
危害を加えるのはやめていただきたい!」
テスラが割ってはいる。
「しかたないじゃないか。
刺したかったんだから。
ついね。ついだよ。許しておくれ。この通りさ。
仲良くしようよ。」
「何で…こんなこと…」
痛みでうまく話すことができない。
「さっきまでこんなこと、
スライムたちには平気でしてたでしょ?
何が違うの?」
まるで訳がわからないとばかりに
首をかしげる。
ふとナイフを握る。
唐突に浮かぶ衝動。
刺したい。
そう思った時にはすでに刺していた。
ナイフは胸に刺さっていた。