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シホ登場の巻
夢の中ではげましてくれた女の子に
もう一度会えるかなと期待をしながら
眠った夜。
見慣れない子が私の前に現れました。
シ「あわわ、どうしましょう?」
カ「慌てすぎだよー。そんなに急がなくても
いいんじゃない?」
シ「ついついうれしすぎて緊張しちゃいました。
実はあなたに会いたかったのです」
カ「なんで私なんかに?」
シ「お世話してくれたじゃないですか。
行き場のないうちが路地裏をふらふら
歩いていたら、ごちそうを出してくれて」
カ「もしやあなたはシホなの?」
シ「そうです。あの時は凍え死ぬかと思ったのですよ。
人間に捨てられて絶望のどん底にいた私に
やさしくしてくれて本当にありがとうなのです」
カ「私が飼い主で本当によかった?」
シ「はい、もちろんなのです」
カ「ありがとう」
シ「もっとあなたのそばにいていいですか?」
カ「いいに決まってるじゃない」
シ「えへへ、やっぱりあなたに拾われてよかった」
夢から覚めると、私の上に
飼い猫のシホがお座りしていた。