ボイスドラマ用台本
登場人物
真宮カオリ
体調を崩しがちで、そのせいでどんどんと
クラスメートとの距離が離れてしまった。
何をしても、人と仲良くなれない現状に絶望して
ひきこもる。
ミリー
カオリに拾われた捨て猫。
お姉さんキャラ。
シホ
おとなしいネコ。
やはりカオリに拾われた捨て猫。
私には到底ムリだったんだ。
学校の誰ともなじめずに、
全てがイヤになって泣いてばっかりの日々。
疲れ果てて眠ったある日に、夢にふしぎな
女の子が出てきたのだった。
ミ「おやおや、毎日泣いてばっかりだねえ。
何がそんなにツライのかい?」
カ「あなたは誰なの?」
ミ「そうね、いつでもあなたの近くにいるとだけ
言っておきましょうか」
カ「ねえ、今生きるのがつらいの。
誰も私をわかってくれないし、どうしたらいいかわからなくなっちゃった」
ミ「そんなに悲観なんかしなくったっていいんじゃないかな?
いいわ、色々見せてあげる」
カ「虹色の道が現れた・・・。どういうこと?」
ミ「ふふっ、まずは渡ってみな」
カ「あれっ?ちっちゃいころに好きだった
思い出のモノがある。どういうこと?」
ミ「本当に忘れたくないものを大切にしなよ。
それさえ忘れなければいつかうまくいくからさ」
カ「夢の中でも夢を見られないくらいに
落ち込んでいるのにどうしたらいいの?」
ミ「ふふふ、今からあなたが前に進めるおまじないを
かけてあげる」
カ「私、本当に前に進めるかなあ?」
ミ「いいから、私に任せて。いつだって
あなたの味方だから」
目が覚めると、枕の近くにミリーが私の顔を
ペロペロなめてきてました。
なぜだか、ふだんは重苦しい朝が
今日は軽やかだったのを覚えています。