度数2ハブ酒
ドンドンドン!
昨夜、泣き酒からそのまま寝てしまったシマの部屋にひびく音
シマはその音にまったく反応していない、完全に熟睡している
帰ってきて服を脱ぎ捨て下着姿で酒をのみ、泣き、床に倒れるように寝ている
???
「シマ!いるんだろう!?先月の家賃払っておくれよ!」
『家賃』の言葉に反応するかのように目が覚めるシマ
ヤバい大家さんだと驚きあわてて玄関に行く
シマ
「おはようございますぅ大家さん」
大家
「おはようってなんだいそのはしたない格好は!美人が台無しだよ!」
はははとごまかすシマ
シマはかなり美人な女性である
顔立ちもよく黒髪ロングに胸も豊満で安産型で体も引き締まっている
いかにもモテそうな彼女は勉学にも長けているが
性格が大雑把で口より手が出る暴力的な部分もある
そんなシマに家賃の回収をしに来た大家さんに頭を下げながらもう少し待ってくださいと頼み込むシマ
それを見て大家はあと一週間と期限をつけ去っていく
それを見おくって部屋に戻りブラを外してシャツを着る
シマ
「払えるけど収入が無いからはやく仕事を見つけないとヤバイ…」
そう言いながら酒をごくごく飲むシマ
すると外から突然凄まじい爆発音音が響いた
何事かと窓を開けて外を見る
商店街の方向だ、そう考えた直後シマはズボンをはいて部屋を飛び出した
大家
「シマ!酒瓶持ってどこ行くんだい!」
シマ
「商店街に煙が上がってるの!助けに行かなきゃ!」
そう言うとシマは商店街の方へ走っていった
同時刻、商店街
市民
「化け物だー!トカゲの化け物だー!」
市民たちが逃げまどっているその奥にトカゲの化け物と呼ばれる物達がいた
トカゲ1
「トカゲじゃねぇ!」
トカゲ2
「ドラゴンですよねアルサム」
アルサム
「地球上ではそれが俺達に近い存在だからな、それより行くぞバラム、調査だ」
トカゲ人間のような二人
アルサムとバラム
アルサムと呼ばれるトカゲ人間は濃い緑色の肌に小さく角が後ろに向かって生えており
バラムと呼ばれるトカゲ人間は黄緑色の肌にサイのように角が生えている
二人は逃げる市民をなにか選んでるように見ている
バラム
「あの子供とかどうですかね?」
アルサム
「だめだ幼すぎる、出来たら威勢の良い奴が好ましい」
そう二人で相談していると
逃げる市民の中からこちらに向かってくる者がいた
アルサム
「貴様、何者だ」
シマ
「アタシはユキコ、シマ ユキコあんた達が商店街をこんなにしたの?」
バラム
「宇宙船から降下する時のwaveが少し出てしまったんですよ」
アルサム
「被害が一番少なく済む方法だったのだ」
シマ
「それですむと思ってんのかー!!」
シマは商店街の荒れ具合を見てすでに怒りが頂点になっていた
話を聞くかぎりどう考えても宇宙人だがシマはそれを全く考えずに酒瓶を振りかざして突っ込んだ
酒瓶
《起動、身体強化発動》
アルサム
「な!?」
アルサムは驚愕した明かに人間である彼女が『高速移動しながらバラムを吹っ飛ばした』のだから
アルサム
「バラム!くそっ!バラムをよくも!」
シマはダランとうつむいた体制で立っている
シマ
「私がいるかぐり!悪は栄えまい!」
アルサム
「コイツ!」
アルサムは気づいた、この女はヨッパライだということに
強いことの理由は不明だが、現在の状況は『ヨッパライにからまれている』ということである
アルサム
「しかたない!ダノソード!」
【ダノソード】剣、声紋認証型
アルサム達の使う剣
切断力が高く重量がある
お手頃価格(中古)
アルサムがシマへ素早く接近する
シマ
「はやぁい!♪」
アルサム
「さらばだ地球人!死ねい!」
ガキイイイイン!!
アルサムの振り下ろしたダノソードは『静止した空間すら切れる』部類のオーバーウエポンである、中古とは言えレプリカではなく間違いなく本物なのだが
アルサム
「バカな、ありえない!」
シマはダノソードを『生身の腕で防いでいる』
アルサムはまたも驚愕した
何もかも信じられない光景にもはや笑うしかなかった
シマ
「デコピンあたっく!」
シマのその声を最後にアルサムの意識は飛んだ
しばらくして
町長
「じゃあお前さん達は地球人の調査に来た宇宙人てことか?」
アルサム
「そうです、本国に連れて帰って研究してまた地球に返す」
バラム
「それが自分達の任務っス」
捕まった二人は目的は調査であり危害を加える気はなかったということを伝えはじめの爆発も偶然だったことも伝えた
アルサム
「しかし任務は失敗した、我々は先程の戦闘を本部に見られた、本国で処罰されるだろう」
バラム
「いえ、それはないです」
アルサム
「は?」
バラム
「先程本国から連絡があって、シマ ユキコを現地で観察せよとのことでした」
アルサム
「そんな通信受け取ってないぞ!」
バラム
「戦闘で壊れたんじゃないですか?」
シマ
「アタシの事観察するの?」
バラム
「そうなります」
シマ
「じゃあ当面の生活費よろしくね」
アルサム、バラム
「え?」
どうですかね?
Bパート終わりましたけど
日常と言いつつバトルしてる
この世界は宇宙人がすでに地球におりて暴れたりしたことがあるので町長などの上の人達はあまり驚きません
知らない人達は化け物呼ばわりしたりします
ちなみにシマの両親は他界しており大家さん家に住んでたんですが成人したらアパートで住むように言われて現在にいたります
それではまた