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第21話:新規ダンジョン出現!!③ -罠-

 2体の魔物は見た目は灰色のカマキリだが、俺が知ってるカマキリとは大きさが明らかに違う。


(厄介そうなのはあの2つのカマか)


「な、なんでこんな奴が1階層に・・」

「カイム、この魔物のこと知ってるのか?」

「こいつというか似てる魔物のことをちょっと。ギロチンマンティスという名前で強さのランクはこの前テツヤさんが戦ったハイコボルト並だけど、危険度はそれ以上だと言われてる」


(俺は魔闘術の影響かもしれないが、あれ以来普通の状態でも以前より身体能力が飛躍的に向上しているから特に問題無いが)


「2人とも戦えるか?」

「そ、その為に3日間とはいえ修行したんだから!」

「ぼ、僕は自信が無いかも」


 2人の声には不安の色が強く含まれている。


(ハイコボルト並の強さとなると今の2人では不安がでるのは当然か)


「右は俺1人でやる、2人は左を抑えてくれ、早く終わらせて援護に向かう」

「出来るだけ早く頼むよ」


 様子を伺っていた魔物がいっきに距離を縮め、俺達も各自の相手の対応を開始した。

 俺が目の前に近づくと魔物が右のカマを振り下ろしてくる。振り下ろす速度はそれ程速くなく剣で受け止めようとすると嫌な感じが頭をよぎり、すぐさまバックステップに切り替えた。その瞬間今しがた俺がいたとこを何かが通り過ぎ服の切れ端が空中を舞い、通り過ぎた物を確認するとそれは魔物の左のカマだった。


(片方のカマで緩めに攻撃し注意を惹き付けている隙に、もう片方の威力を付けたカマで止めか。たしかに頭を使ってきてる分危険度はこっちが上だな)


 2人の方をチラッと確認すると各々が別々のカマに専念し連続攻撃等をさせないようにしているが、ほとんど防御ばかりの状態で押されているのは明らかだった。


(俺が時間をかければかける程、2人が危険に晒されるか)


 そう考え目の前の魔物に集中し2つのカマを常に視野に入れながら、ステップと剣捌きで攻撃を躱し機会をうかがう。時間がかかると思いきや片方のカマを剣で弾いた瞬間両方の腕が左右に広がった状態となり、好機と考え間合いを詰め剣を振るう。剣は一瞬で逆三角形の軌跡を作り魔物は声を上げる間も無く両腕と首を胴体から切り離され血を噴き出しながら倒れ伏し2度と動くことは無かった。

 用心して斬り飛ばした首を叩き潰し2人の方に顔を向けると、かすり傷は所々負っていたが致命傷は見られず間に合ったようだ。俺は2人に集中している魔物の後ろから気配を消して近づき、上から下へ勢いよく剣を振り下ろす。魔物は何が起こったのか一切解らないまま身体を左右半分ずつに分けられ絶命した。


「見た限りかすり傷だけだと思うが、大丈夫か?」

「助かったー」

「ありがとう、おかげでかすり傷だけで済んだわ」


 傷に薬を塗りながら来た道を戻り、さっきの魔物の話題になった。


「あんなに強い魔物が1階層から出るなんて、このダンジョンかなりLvが高いよ」

「それはどうかしら、元にさっきのが出るまで魔物はあきらかに弱いのばかりだったし。いくらなんでも同じ階層に出てくる魔物にしては差が激し過ぎるわ、テツヤくんはどう思う?」

「シュリの意見も一理ある。それにさっきの魔物は徘徊してるのに出くわしたというよりは、いきなりあそこに出現したように感じる」

「それってどういう意味?」

「これは俺の推測だがあの場所には宝箱があり、あの魔物はそれに近づいた者に対してのトラップだったんじゃないかと」

「なるほどねぇ」

「まぁあくまで俺の推測でしかないし、もしかしたらカイムが言った通りLvが高いダンジョンなのかもしれない。とりあえず、注意深く進むことを心掛けよう」

「了解」


 その後宝箱は見つからなかったがコボルト・カエル・コウモリといった弱い魔物ばかりで特に問題無く6階層まで辿り着き、ギロチンマンティスのような強敵とはすれ違うことすら無かった。


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