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第17話:ただいま修業中② -同時魔法と魔闘術-

 模擬戦でボロボロに倒されるのが日課になって1週間が過ぎ、その間彼女にかすり傷すら負わせることができなかった。そんな中、俺はふと疑問に思ったことを聞いてみた。


「異なる魔法を一緒に使うことって出来る?」

同時魔法シムルスペルってこと? そりゃ出来るけど・・・・」


 彼女の返答はいまいち歯切れが悪いものだった。


「何か使用するのに問題があるのか?」

「問題というか、まぁやってみたら分かるわ。とりあえず、朝食を済ませましょ」


 いまいち彼女は乗り気じゃなさそうだったが、朝食を済ませ修行を始める為浜辺へ向かう。

 午前中の魔法修行を一通り終え、なんだかんだ言っても彼女は同時魔法を教え始めてくれた。


「同時魔法と言うだけあってやり方は至って単純よ。1つの魔法を魔力から変換すると同時に、もう1つ魔法を魔力から変換すればいいだけ。最初は右手と左手で同時に別の魔法を構築したほうがいいわね」


 彼女からの助言を元に両手に別々の魔法を構築しようとしたが、片方に意識をやるともう片方の変換しようとした魔力が霧散してしまう。何度やっても意識を少しでも外した方の変換しようとした魔力が霧散してしまった。


「ダメダメ、魔法に上手く変換できないのは別々に創ろうとして意識を外してしまっているからよ」


 そう言って彼女は同時に初級魔法の火の球『ファイアーボール』、氷の球『フリーズブリット』を片方ずつの手に創りだした。


「魔法構築は同時にって言ったでしょ、この場合意識は全体を見るような感じに置くの」


 彼女に言われた事を何度も頭で繰り返しながら、両腕を第3者のように少し離れた位置から全体を見る感じに意識してみて魔力を変換していった。かなり集中し普通に魔法を使うよりも20数秒以上時間がかかってなんとか炎矢と氷矢が両手の先から同時に飛んでいった。


「初めてでもう発動できたのは、それはそれでビックリだけど・・・どうだった?」

「これは慣れるまでキツイかな、というか単体の魔法発動は早くできるんだから連続で別の魔法を唱えた方が良いかなって気もした」

「そういう事、大抵はそういう風な考えになって同時魔法を使うの辞めるわ。まぁその前に同時魔法は無詠唱魔法しか使えないから、さらに使える人が減る感じよ」

「使える人が少ないなら頑張ってみるか、いざという時使えたら格好良さそうだし」

「別に止めはしないけど、実戦だとさっきの私の発動スピードと同じ位の早さは欲しいとこね」

「空いた時間にでも練習していくさ」

「とりあえず同時魔法も目標があるとやる気をだすかもね、今のとここれを最終目標にしてみたら?」


 そう言って彼女は右手を突き出す、30~40秒程経過すると彼女の手の周り7色の玉が出現し回転しながら海へ飛んでいった。


「これが今私に出来る最多7属性による同時魔法よ、さすがの私でも集中しないといけないから動けなくなるし、発動に時間がかかるから実戦ではそうそう使えないけど」


 彼女がやったことに呆然とし、そして魔法に関しては絶大に尊敬できる人だと初めて思った。

 一段落してキリが良かったので昼食を取る事にした。

 昼食を済ませ一足早く浜辺に来た俺は先程の光景を思い出し魔法のみでリリエルの勝つのはかなり難しいと考え、以前の記憶にある『圧縮した気を身に纏い身体能力を爆発的に上げる方法』を思い出しながら、全く修行なんてしていない一介の高校生である俺が高い気を有しているわけではないので魔力で代用できないか試してみることにした。

 結果は・・・・代用可能だった。今日までの魔法修行のお陰で考えていたより魔力圧縮変換がスムーズにできたが、調整・操作が著しく魔力消費が必要以上に莫大で全体的にムラがあり表面を覆っている圧縮した魔力の密度も低い。

 この日からこの技を勝手に魔力で闘う術と書いて『魔闘術』と呼び、リリエルには気付かれないように朝早く目覚め、夜は遅くまで起きて魔力圧縮の調整・操作の練習を行っていった。


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