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第1話:プロローグ

 光の奔流が収まり目を開けた先には見た事も無い人々が佇んでいる


「ついに異世界の勇者の召喚に成功したぞ、これで我が国も世界も安泰だ!」


 見た感じ一番偉そうな感じのおっさんが喋ると回りからもガヤガヤと話し声が聞こえてきた


「私はイングヴァルト王国の王グローライト=イングヴァルトだ、勇者よそなたの名は?」

「神無徹也(カミナシテツヤ)だ、テツヤでいい」


(ていうか何の説明も無しかよ、まぁ『異世界の勇者』と言ってたから漫画や小説にある王道的な異世界召喚物といった感じか・・・俺としてはそれほど驚く事では無いな)


「勇者テツヤよさぞ驚かれている事だろう、詳しい説明は後々ゆっくりするとしてまずはこちらの聖剣を鞘から抜いて貰いたい」


 受け取った聖剣はたしかに清らかで大きな力を内包してるのを感じ鞘から剣を引いた





・・・・・が聖剣は鞘から抜けなかった。


「ば、馬鹿な聖剣が抜けないという事は此奴は勇者ではないと召喚魔法陣が勇者でない者を召喚したとでも言うのか!!」


 おっさんが顔を青くして叫び先程俺が召喚された時以上に周りが騒がしくなっていく。


(おっさんの話から考えると召喚魔法陣が俺達の足元に現れ俺が勇者では無いということは魔法陣は俺の幼馴染を勇者に選んだということか、嫌な感じがしたからアイツを魔法陣の外に突き飛ばしたのは正解だったな)


「おい、勇者でないなら俺はどうしたらいい? ちゃんと元の世界に帰してくれるのか?」

「五月蝿い、勇者でないならお前に用は無い! 誰か此奴を城の外にでも連れていけ!」


 おっさん達が騒いでる中騎士と思われる2人に俺は連れ出され長い廊下を歩かされた。


「その方が召喚された勇者様ですか?」


 突然声を掛けられ声のした方を向くと俺と同じくらいの年齢と思われる美少女が立っていた。


(うん、俺好みのスタイル抜群の美少女だお近づきなりたい)


「いえ姫様、召喚は失敗したようで此奴は勇者ではありません」

「仕方ありませんね、勇者はまた来年に期待するとして・・・そちらの方はどうなさるのでしょうか?」

「はい、勇者では無いので城の外に連れ出すところです」

「!! あなた達は本気ですか召喚されたばかりで右も左も解らない異世界の方を放り出すなんて!」

「し、しかしこれは王の命令でした私達では・・・」


(何かもめてるなぁ、どうでもいいけど早く帰らせてくれないかな)


「分かりました、あなた方は騎士であり王の命令を守るのは当然かもしれません。ですがその前にその方と2人で話をさせて下さい」

「いけません姫様!こんなどこの誰かも分からない奴と2人だけで話などと」

「これはお願いでは無く命令です! 心配しなくてもあなた方に責はありません、これは私の我儘なのですから。ではこちらにどうぞ」


 騎士達を残して美少女姫様に手を引かれながらこれはチャンスかもと俺は期待を胸におとなしく付いて行った。


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