↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現実を嫌悪する者へ  作者: Nexnem
仮想編第1話
11/40

仮想編第1話Act2-2

Act2-2

~決意!~

「なくなってる・・・」


診療所跡地はお祭り会場の如きだ。悦びではない。“困惑”と、“絶望”と、“憤慨”と、“八つ当たり”・・・もう次に起こることは素人でも予想がつく。


「ここはもうすぐ戦場になるわ・・・」


手が引っ張られた。そんなことしなくても・・・とるべき行動は同じだ。

不安は誰にでもある。特にこんな状態なら・・・。

VRから出て、現実世界で生きると決めたはずだったのに・・・。これは誰かに押し付けられた試練なのか?ブラックすぎる・・・。


「あたし達・・・どうなるの?・・・死ぬの?」

「死なない!・・・断じて!」

「根拠・・・聞かせて」

「この事件を起こしたのが何者なのかはわからない。だが、何者であろうとGM権限を奪えるくらいだ!そいつは、ゲームシステムを乗っ取り、改変する力を持ってる」

「・・・」

「犯人は”今の私達”をいつでも殺せる」


だが、実際に私達はまだ生きている。何故か?目的は“殺し”ではないはずだ。


「多分犯人は私達が苦しむ姿を見たいんだ!そいつが飽きるまでは少なくとも生きていられる」


これが私の出した結論だ。だが、私達はモルモットなどではない。


「許せない!」

「気に入らねえな!」

「Sね!それも超弩級の」


第1グループはどこにいるかわからない犯人に怒りを向けた。第2グループは誰もが抱いていた不安を口にした。


「私達・・・ずっとこのままなのかしら」

「断じて!」


もちろん根拠はある。


「この世界はリアルよりも時間が加速される。即ち、現実サイドから常時監視することはできない。そいつが”私達がパニクる様”を見たいなら、必ずここに来ている!」


そして犯人は必ず脱出方法を知っている。


「どうするつもりだ?」

「決まってる!」


やることは一つだ!


「どうやってやる?」

「征服する・・・この世界全てを!」


さすれば、必ず脱出方法が見つかる!この行動が私達の人間たる存在証明だ!


                   ⋮


「次なんだが、北上した方がいいんじゃないか?そっちの方がフィールド少ないし」

「私は南進を押すわ」

「あたしは北上の方がいいと思うなー」

「私は・・・どうしましょう・・・」


正直、難易度がわからないから迷うな・・・


「これを見て」


エリー姉が紙を取り出した。A3・・・いや、その2倍はある!

紙にはあまりうまいとは言えない絵が描いてあった。手書きの丸に近い形の中が複数のエリアに区切られている図表だ。

中央に“首都:ノビスシティ”と書かれた丸が書かれていた。

“ノビスシティ”北方のエリアには“廃墟”、更に北には“畑”、“畑”のエリア内に“農村:マイルストン”の丸が書かれていた。

東方面には“スラム”さらに東方に“岩場”エリア。“岩場”の東端境界付近に“街:レイライン”と書かれた丸があった。

西には“平原”エリア、さらに隣には“湖”、“湖”の中心あたりに“拠点:マイアクシズ”の丸が書かれていた。

南には“森”エリア、その南方には“ステップ”エリア、さらに南方には“キノコ”エリア、“キノコ”エリアの南の境界付近に“都市:ホナー”と書かれた丸があった。


「“ノビスシティ”の周辺の町よ」

「これなら北だろう!」

「東・・・かな?」

「強さ的には?」

「南が最弱だ。次が北、3番目が西、東が最強だ」


分かれるところだ・・・


「・・・私なら・・・南かな」

「根拠聞かせろよ」

「見た目、北から攻略するのが簡単そうだ。それでは、競合が多すぎる。苦労の割には実入りが少ないんじゃないかな?逆に南なら敵は弱いようだが、ボスが3体に、エリア自体も広い。進出する人数は少ないだろう。だから、私達で占領できれば効率よく資源を集められるんじゃないかな?」

「北ならボスが1体だけだ、そっちの方が早く次の町に着く!北だろう!」

「南よ!ホナーは装備素材関係が充実してるからね!私達の中にシェフはいないでしょ!」

「北ね。打撃ならこっちの方が有利じゃん」

「・・・やっぱり南にするわ」

「3対2だ」

「姉ちゃん!」

「テウルギア、ごめんね、弱虫で」

「押し切られたー」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。