練習作17
真っ直ぐに伸ばした手は
何も掴めずに空を切ってしまった
僕はいつも下ばかり見て
自信がなくて泣いてばかりで
そんな自分が全然好きじゃなかった
ふと見上げた空は蒼く広くて
その姿が羨ましかった
なにも出来ず変わらない日常が
僕を締め付ける
逃げ出したい!この場から!
動かないすくんだ足を無理矢理前へ
その時掴まれた僕の手
すごく暖かいその手は
僕を前へと引っ張って
すくんだ足も前へ進むよ
羽のように軽くなって全力疾走で突き進め
気がつけばほら壁なんてない
広大に広がるこの空へ
自由に羽ばたけ