表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

3.森の住人

アイルと美咲は布の中でしばらくぐるぐると回っていた。


「ちょっとアイル!めまいがしちゃうよ」

美咲はめまいを覚えていた。アイルはそんな美咲を無視していた。

「もうすぐホエールに着くから、我慢したまえ」

「我慢って、あんたね…。きゃあ!」


その時ドンという衝撃音が響いた。美咲の顔面が、地面に叩きつけた。

「痛い!」


美咲は顔をなでながら布から出た。アイルも同時に出ると帽子をとったのだ。

美咲はアイルの髪の長さと美しさに茫然とした。

髪は腰まであり、銀色に輝いていたのである。


美咲が周りを見渡るとそこには森の中だった。


「アイル…、ここは?」

「ホエールの一番西橋にある森だ。住んでいる者もいる。」


その時向こうから、何者かがやってきた。

「貴様ら、何者だ!?」


男は槍をアイルと美咲に向けたが、アイルの存在に気付くと槍を下した。


「アイルじゃないか!」


「ほう、ソラじゃないか。久しぶりだな」

アイルは微笑みながら、ソラを見つめていた。


美咲はアイルとソラを交互に見た。正直、アイルにも知り合いがいることに驚きを隠せなかったのと同時に、なんとも言えない不思議な気持ちになった。


「知り合いなの?」


「ソラは我が輩の兵士学校時代からの友人だ、今はこの森で暮らしている。」


ソラは美咲を見た。

「はじめまして。ソラと名乗る。君がミサキ・クリハラだね?」


美咲は目を見開いた。

ソラはアイルからの手紙で美咲の存在を知ったのである。ソラの話によると森の住人たちは、美咲の存在を知らない者がほとんどであるがという。


「これからみんなに話すね。」


ソラはアイルに耳打ちしたのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ