2.期待と不安
アイルの設定
髪は銀髪で長い。長身。誕生日は今のところ不明。兵士であるため、体は鍛えているほう。
美咲の設定
髪は茶髪だが地毛、ホエールに来てからは髪を少しずつ伸ばすつもり。誕生月は6月。小柄である。
「アイル…?」
美咲は、アイルと名乗る男をじっと見た。
アイルとは何者なのか?
「我が輩は魔法の国、ホエールから来ました兵士でございます。美咲、貴女は将来ホエールの女王となるのです。」
美咲は一瞬、頭が真っ白になったが、思考が戻り反論し始めた。
「何を言い出すの?!私は今、フリーターだけど、それでも生活をしなければいけないのよ!あんたがいっている、ホエールだか何だか知らないけど、そんなところに行く余裕はないのよ!」
「貴女には運命に逆らう資格などありません」
アイルは冷たく、美咲に言い放した。
美咲はしばらくアイルを見つめたが、やがて諦めたように首を縦に振った。
「わかったわ…、その代わり一つだけ条件があるの。」
ショートカットの髪を風になびかせながら、美咲はアイルを見た。
「何でしょう…?」
アイルは美咲を見つめ返した。
「アイル、どんなときも私のそばにいてくれる?」
アイルはにこりと微笑んだ。
「ええ。それが我が輩の使命ですから。美咲」
アイルはカバンから、不思議な布を取り出した。
「これがホエールへの入り口です」