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1.出会い
連載に挑戦です。
がんばります。
ある日
栗原美咲はバイト先の先輩に叱られていた。
「栗原!何度言ったら分かるんだ!?」
彼女は毎回、同じミスをしてしまうのだ。
美咲は泣きそうになるのを、必死に耐えた。
「すみません…」
正直、美咲はこの上司が大嫌いである。
だか、反抗しても仕方ないので、謝るしかなかった。
「また怒られたの?みーちゃん?」
美咲のバイト仲間である島崎恵美が、やってきた。
正直、恵美も苦手だ。
わざとらしい甘い声やしゃべり方が駄目だ…。
「大丈夫、慣れてるから。恵美」
それでも外面は良くなくちゃいけないのが、世の常というか悲しいというか…
「私は帰るね」
美咲は足早にその場を去ったのだ。
美咲は一人で夜道を歩いていた。
だが、後ろで何者かに付きまとわれていた。
(怖い…)
美咲が歩く速度を速くすればするほど、男は速く歩いてくる。
行き止まりにピタリと背中をくっつく美咲に、男は嬉しそうに言った。
「やっと会えましたね。栗原美咲…」
「あなたは誰…?」
美咲が、恐る恐る男に尋ねる。
「我が輩はアイルと申します。」
それが、アイルと美咲の出会いだった。