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わがまま王妃の奮闘記!  作者: 杉野みそら
第十三章

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マテオの不気味な動き

オリガ視点です。

「王妃様、新しく騎士団に配属されました。マテオと申します」


 とはいえ、新しく配属された騎士に対して王妃として無視する事はできず……私はアルバの「無理して出てくる事はないんだぞ」という言葉を退けて、挨拶の場に出てきたのだけど……


 彼は深々と頭を下げ、そして顔を上げた。その視線は、礼のためにしては長すぎ、私を見据えている。差し出された手は、私が取らぬまま宙に残り、わずかに震えた。


(やはり……この男は苦手!謁見が終わったらすぐに帰りましょう!アルバもきっとそうした方がいいって言ってくれる)


 マテオを見るとぞわりと鳥肌が立つ。あの頃と同じ、からかうような笑み!


(でも何かしら、この嫌な笑みは……ただの悪意とは違う。幼い私を見ていたあの時から、何か根本的に異質なものを感じた。蛇のようにじっとりと、対象を測るような視線……)


「き、今日は気分がすぐれないみたい……」


 助けを求めるようにアルバを見ると、私の方を見て軽く頷いていた。私はそれだけで心の底から安心できた。


(アルバ、私頑張ったわよね!)


 今夜、アルバが私の部屋へ来て「よくやった」と私の頭を撫でてくれる事を思い浮かべながら、私はそそくさとアディを伴って自室に逃げた。


 それからしばらくして……


 回廊に出ると、石壁の影から人影が現れた。


「王妃様……こんな時間にお一人とは」


 マテオの声。心臓が跳ねた。アディは今はライラの衣装部屋に行って私のそばにはいない。

 彼は偶然を装っていたが、私の足音を待ち構えていたのは明らかだった。


「よければ少し……昔話をしませんか」


 彼の視線が私の髪にまとわりつくように止まる。背筋が粟立つ。


(まただ……また、私が一人の時を狙って……一体何が目的なの??マテオは私が嫌いだったはずなのに!まさか、私にまた嫌がらせを?)


 マテオがバラムに来てから、必ずと言ってもいいほど私が一人の時なのだ。偶然?それとも私の気の所為?


 一体何が狙いなの?


(まただわ!)


 今日は私が一人じゃないのがわかっているのか、マテオはじっと壁に隠れて私を見ていた。

 その視線が不気味で、まるで壁に刺す影のように私を追いかけていた。


(なぜ? あんなに私を嫌っていたのに……)


 彼が私を憎んでいるのか、それとも別の何かなのか、答えは掴めない。ただ不気味さだけが胸に沈殿していった。


「オリガ様どうしたんですか?顔色が優れないみたい。今日はもう休む?」


 側にいたアディが私の顔を覗き込んで言う。


「うん、そうね。そうするわ……」


 マテオの視線がずっとついて来るのを背中で感じていた。その視線は蛇のようにねっとりと……


(何なのあいつ!不気味で仕方ないわ……アルバ……助けて!)



やっぱマテオ怪しいな!!今のところマテオの不気味さはわかりますが、何が目的なのか、なぜオリガにつきまとうのかはわかりませんね……


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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