侍女の噂
しばらく侍女の噂、話が続きます。お茶請けにどうぞ。
城の片隅で耳にしてしまった。
「王妃様はまだ幼いから、王も手を出せないんだとさ」
「世継ぎはどうするんだろうな、友達みたいな夫婦じゃ困るだろうに」
……なんて、下世話な声。
なんて馬鹿馬鹿しい噂!!
アルバ様がどれほどオリガ様を大切に思っておられるか、少しでも見ていれば分かるはずなのに。
ただその幼さを慈しみ、決して無理をなさらぬーーその優しさを、どうしてからかったり、噂の種にしたがるんだろう?
あんな噂、聞くだけで腹が立つ!
私にできることなら、城中に触れ回って打ち消してやりたいくらい!
「あんたたち、口じゃなくて手を動かすんだよ!」
「うわぁアディだ!」
「オリガ様お気に入りの侍女よ!」
「またくだらない事言ってないで、ほらこうやるんだよ!」
そう言ってアディは目にも止まらぬ手捌きで、銀の食器を元に戻して、今から使う食器と取り替えてしまった。
「す、すごいわアディ。私なんか未だにどこに何があるのか把握できていないのに……」
「このくらい覚えられるでしょ!余計な事に頭使うからいつも覚えられないのよ!」
「アディはすごいわ、さすがオリガ様に気にいられるだけのことはあるわ!」
「それとこれとは関係ないの!あなた達にはわからないの?アルバ様のオリガ様への愛情が!」
そこへ見慣れない侍女が割って入った。
「わかります!尊いですよね!オリガ様がその気になるまでお待ちになるアルバ様!素敵です!」
新人の侍女、レティだった。
短くてすみません。新キャラが出て来ましたね!何やら夢みがちのようですね。
アディはオリガに気に入られてますが、性格がいいのと仕事ができるので侍女仲間達は嫉妬していません。
最後まで読んで頂きありがとうございました。




