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わがまま王妃の奮闘記!  作者: 杉野みそら
第十二章

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不穏な巫女の動き

カミラ(侍女長)視点です。

 私はカミラ。今私がここバラムで働けているのは、誰あろうオリガ様のおかげ。


 アルバ様の侍女長の職を失うところを、オリガ様がアルバ様に頼んで助けてもらったのだ。


 そのオリガ様とアルバ様は、最近では特にその仲睦まじい様子をお城でもお見かけするようになりました。


 前までは特にアルバ様の方は公私混同はしないという態度でしたのに。


 アルバ様はお変わりになられた。オリガ様の優しさに、強さによって。

 最初こそ戸惑いもあったのでしょうが、最近ではこのバラム城でお二人が親しげに語らっている様子、互いに心を通わせているご様子を隠すことがなくなったのです。


 吹っ切れたというのでしょうか?まるで、お二人の間にあった枷のようなものが、今は外れて見えるのです。


 ……アルバ様とオリガ様ほど、不思議なお二人もないでしょうね。


 あのアルバ様が、です。


 前までは冷たくて、オリガ様と結婚してもなお、心を開くこともなく、ただ威厳と畏敬で城を支配しておられたお方が……今ではオリガ様の前では別人のよう。


 食卓では、さりげなくオリガ様の好物を手元に寄せて差し出される。

 廊下を歩けば、自然と王妃様の歩幅に合わせられる。

 オリガ様がお疲れのご様子を見れば、書類を放り出してまで肩を抱いて寝室へ連れて行かれる……


 まるで今までの時間を取り戻すかのように。


 侍女たちはそのたびに、目を丸くして小声で囁き合います。


「ご覧になった?アルバ様、また王妃様に……」


「まぁ……王妃様にあんな笑顔をなさるなんてお誕生日パレード以来ですわ」


「これまで以上に惜しげもなくオリガ様への愛を尽くしていらっしゃるわね!」


 けれど私は、全く驚きません。


 むしろ、ようやく本来の姿を見せてくださったのだと思うのです。

 あの他人に対して決して心を、感情を表に出さぬアルバ王が心を許し、甘く微笑むのは、ただ一人。

 

 オリガ様にだけーー


 だからこそ今、城中は不思議と柔らかな空気に包まれています。

 王と王妃様のお姿が、皆の心に温もりを運んでくださっているのです。


 その仲睦まじいお二人に、礼拝堂にいるはずの巫女たちが、影のように並び立ち、無言のまま視線を絡めておりました。


(巫女?何でこのような場に?普段は礼拝堂にいるはずなのに)


 巫女は三人で行動しており、老巫女が何事か低く呟くと、若い巫女が目を伏せる。その様子は得体が知れず、底冷えするように不気味なものでございました。


 長年このバラム城に仕えてきた私には、彼女らが何を思案しているのかすぐに察せられます。


 ……また余計な下心で、あのお二人を煩わせねばよいのですが。


夢の話をしたことで、オリガとアルバの二人にまた新たな風とぬくもりが訪れたようですね!いい感じです。


また巫女……何もないといいのですが。カミラではないけどそう願ってしまいます。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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