夢の話②
短めです。
その夜。寝室は月明かりに淡く照らされ、シルクのカーテンがそよ風に揺れる。寝台の上の布団は心地よい温もりを保ち、アルバの寝息がかすかに聞こえた。オリガはその横顔を見つめながら、胸の奥で小さな不安が波打つのを感じる。
「……あっ、アルバ!起きてる?」
「……ん?どうした?」
胸がドキドキと騒ぐ。喉が少し詰まるような感覚に、手が自然と胸元に触れた。
でも、話さなきゃ、アルバを信じて……
「ずっと黙ってたけど……私、あなたに殺される夢を見たの。『お前の考えはお見通しだ』って言われて、首を斬られて……怖くて、忘れられなかった」
アルバは驚いたように目を見開き、すぐに私の手を取った。その温もりに、少しずつ震えが解けていく。
「そんな恐ろしい夢を……ずっと一人で見ていたのか……」
その眼差しは、憤りにも似た優しさで満ちていた。
「オリガ、俺は絶対にお前を傷つけない。夢の中の俺が何と言おうと、現実の俺は違う。お前の考えも、涙も、全部大事にする。全部愛している!」
「ああ、アルバ……」
その言葉に、私は堰を切ったように涙が溢れた。布団の柔らかさに身を沈め、アルバにしがみつきながら、胸の奥にずっと引っかかっていた痞えが、恐怖とともに溶けていく……
アディに打ち明けたことが勇気をくれた。そして今、アルバに受け止めてもらえたことで、過去のあの恐ろしい夢の影をようやく乗り越えられた気がした。
オリガはあの時の言葉を思い出していた。
『もう、守られてばかりの小さなオリガじゃないわ、アルバ』
あの言葉はあの夢の弱かったオリガを打ち消す、オリガの決意の言葉だったのだ。
夢の話を打ち明けたオリガ。アルバの反応は至極真っ当なものでしたね。
もう昔のオリガじゃないです。
最後までご覧いただきありがとうございました。




