老婆の審判
捕まえられた老婆の審判の様子です。
淡々と刑を執行しているだけだからつまらんかもしれません!すみません!
城内の広場には、朝霧が立ち込めていた。衛兵たちに囲まれ、老婆は中央に立たされていた。
傍らには宰相と法務大臣、重臣たちが沈黙のうちに見守る。
罪状が淡々と読み上げられる。アルバが一歩前に出る。
毒を撒き、王妃を蝕み、王の心を乱し、国に不安をもたらしたこと。
静寂ののち、アルバはゆるやかに歩み出た。
その眼差しは氷のように冷ややかで、声は広場の隅々にまで届いた。
「この国を惑わす毒は、王妃を蝕み、我が心を乱した。だがそれだけではない。民に不安をもたらし、国を病ませた。この罪、大罪と断ずる!」
ーー大罪。その言葉が意味するものはつまり……
法臣の一人がかすかに息を呑んだ。
アルバはしばし老婆を見据え、低く問いかけた。
「最後に言い残すことはあるか。」
兵士の一人が猿轡を外すと、老婆は狂乱したように顔を上げ、嗄れ声を響かせた。
「今に見ているがいい......!あのオリが姫こそ破滅を連れてくる......!お前たちの栄華もすぐに崩れる......!」
呪詛のような言葉に、若い兵士の数人が顔を見合わせ、ざわめいた。
(この女、最後まで戯れ事を言って民の心を乱すつもりか?救いようのない悪人だ……)
その老婆の最後の叫びと、兵の微かな怯えを、アルバの鋭い声が断ち切った。
「しっかりせぬか!こやつの戯言に惑わされるな!」
冷徹な叱咤に、兵たちは直ちに姿勢を正し、場の空気が凍りつく。
アルバは静かに言葉を継いだ。
「国に巣食う毒は、この場で断たねばならぬ。ゆえに、この者に生きる道はない。」
衛兵たちが老婆を取り囲み、奥へと連れ去る。しばらくして閉ざされた扉の音が、広場に重く響いた。
石畳の広場には、王の冷酷な威厳と、圧し殺された呪の余韻だけが残された。
その日のうちに老婆の名は記録から抹消され、ただ「処された」という事実だけが残る。
* * *
やがて時を経て、誰かがふと口にするーー
「そういえば、あの老婆は最期に、王妃が破滅を連れてくるとか何とか言っていたな」
だがその場で、老婆の言葉を真に受ける者は、一人もいなかった。
アルバの一喝が、老婆の妄言を跳ね返したのだ。
甘い要素ゼロの回(大体いつも)。
作者がオリガを成長させたい想いが先にきて説教くさくなりがち説あると思います。最初はずっと甘々でいこうかと思ったんだけど、嫌われ王妃だったからねえ……
これからは頑張って甘い要素ももっと加えちゃうぞ!(ほんとか?)
最後まで読んで頂きありがとうございました。




