ヤマトの独白
ヤマトの独白です。
広間での会議を終え、ヤマトはゆっくりと玉座を後にした。
他の者たちはそれぞれの室に戻り、城には夜の静寂だけが残る。
老侍従専用の小さな書斎に辿り着くと、ヤマトは重い腰を下ろし、茶を淹れた。
湯気の立つ一杯を手に取り、窓の外に目をやる。
「ふう……陛下もよくご覧になっておられたでしょうが、あのオリガ様という御方は、本当に侮れませぬな」
ヤマトは湯気を眺めながら、静かに独りごちる。
「城の者一人一人に、少しずつ心を配る。季節の花を奥方たちに贈り、短い文を添える……裏方や楽師、料理人にまで労いの言葉を欠かさぬ……幼子に膝を折り、目線を合わせ、励ましの言葉をかける……その積み重ねが、知らぬ間に城を満たしておるのです」
ヤマトは湯を一口含み、口元に笑みを浮かべる。
「陛下、これほどまでに人の心を動かす御方を、目の前にいながら疎かにできる者などおりませぬ。会議のあの瞬間、重役たちが皆頭を垂れたのも、無理からぬことでございます」
ヤマトは茶碗を置き、窓の外の月光に目を細めた。
「……あの方の力は、もはや王や家来を超え、城そのものを支えておられますな……お誕生日でのパレードが素晴らしく、オリガ様のお心を打ったのでございましょう」
深く息を吐き、肩の力を抜く。
「ふむ……陛下、このヤマト、オリガ様には敵うまいと、改めて思い知った次第でございますよ……」
そう言ってヤマトは茶器を置き、そっと目を閉じた。
一斉に頭を垂れた重役たちや、オリガの名を耳にした瞬間、その瞳に灯る揺るぎなき忠誠の光に想いを馳せながら……
ごめんなさい独白なので短かったですね。ヤマトの観察眼と、オリガが何故城の者たちや末端の者に至るまで慕われているのかを説明させたかったのです。今回もお硬い文章になってしまった!
最後までご覧いただきありがとうございました。




