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わがまま王妃の奮闘記!  作者: 杉野みそら
第十一章

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アルバの側室②

オリガ視点です。

「ええっ!あ、アルバが……側室を!?」


 私の声が裏返った。胸の奥がざわつく。


「落ち着いてくださいな」


 アディが肩をすくめて笑った。


「アルバ様は怒って、その側室候補と母親を城から追い出したそうですよ。馬鹿な親子だこと。もう二度とバラム城には入れませんよ、くっくっく」


 貴族の威張り散らす顔が潰れたのが、よほど痛快らしい。アディの笑いに、少しだけ気持ちが軽くなる。


「でも……そういう話が出るってことは、やっぱり私が未熟だからじゃないかしら」


「オリガ様に限って、そんなことありませんよ!」


 アディは勢いよく手を振った。


「この前の誕生日パレードで、国民はみんな確信しました。アルバ様はオリガ様一筋、しかもめちゃくちゃ仲睦まじいって!オリガ様はこの国の王妃なんです。胸を張って堂々としていればいいんです」


「でも……アルバは、本当は……そういうことしたいんじゃないかしら。その……アディが読ませてくれた、あの……エロ本みたいなことを」


 思い切って口にすると、アディは目をぱちくりさせ――次の瞬間、大声で笑い出した。


「あははは! 心配症にもほどがありますって!アルバ様はそんな方じゃない。オリガ様が心を開いてくれるまで、ずっと待ってくださるお人ですよ」


 アディは笑みを和らげ、真剣な瞳で続けた。


「いいですか。オリガ様はアルバ様にとって唯一無二の存在なんです。国中、誰も取って代われません」


 ――唯一無二。


 胸の奥で、その言葉が温かく響いた。


 アルバの視線も、言葉も、すべて私に向けられていた。ならば、信じればいい。


 私は彼の王妃、そしてただ一人の妻なのだから。


すみません少し短くなってしまいました!


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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