オリガの祝賀祭②
アルバ視点です。
城門が開き、光が差し込むと、街路には花びらが舞い、民衆の歓声が洪水のように押し寄せた。
その中を歩くオリガ――白銀の絹に包まれた彼女は、まるで光そのものだった。青い瞳が太陽の光を反射し、微笑むたびに人々の心を溶かしていく。
――だが、それは俺の光だ。
誕生日の祝福を受けるオリガの姿を見て、胸の奥に強烈な独占欲が湧き上がる。王としては民に見せるべき光景だが、夫としては、誰にもこの美しさを奪われてほしくない。
歩を進める彼女の手を握ろうとしたが、民衆の歓声に押されて一瞬、距離が開いた。
心の中で苦々しく思う。
「お前は……俺だけのものだ」
彼女の笑顔が、街の祝福を受けて輝くたびに、胸の奥で嫉妬と誇りが混ざり合う。王として国民に誇示すべきなのに、夫としては、すぐそばでしか見せたくない――その矛盾に、俺の心臓は微かに早鐘を打つ。
だが、オリガは微笑み、手を振り、民衆の声に応える。
――それでもいい。
どれだけ民衆からの祝福を受けようと、どれだけ人々が彼女に目を奪われようと、最後に彼女を抱きしめ、唇に触れるのは俺だ。
夜の窓辺で誓った通り、今日も、彼女は俺の光であり、唯一の王妃である。
その思いを胸に、俺は無言で彼女の背に腕を回し、歩みを共にする。 誰も触れさせはしない――そう、心の奥で固く誓いながら。
民衆の中、少し酔った若い男がオリガに近づき、ふざけ半分に手を伸ばす。周囲の笑い声に紛れて、彼はまるで彼女の美しさを奪おうとするかのようだった。
俺の視線が鋭くなる。
一瞬の沈黙――そして、男は俺の冷たい視線に気づき、足を止める。
「――俺のオリガに手を触れるな。」
短い一言だが、威圧的で、王としての威厳と夫としての独占欲が一つになった声だった。男は顔を赤らめ、慌てて引き下がる。民衆の歓声に混ざるざわめきにも、俺はただオリガを守ることだけを考えていた。
オリガはそんな俺をちらりと見て、頬を赤くして微笑んだ。
「……ありがとう」
オリガのその微笑みに、胸が熱くなる。街全体が祝福する中でも、俺にとっての光は彼女の笑顔だけだ。腕を回して背中から抱きしめると、唇をそっと触れる。
王としては国民に見せたい光景でも、夫としては誰にも渡したくない――その思いが、今この瞬間、全身に迸る。
その瞬間、民衆の間から小さなどよめきが上がる。子供の声や女性たちの驚き混じりの囃し声が、花びらの舞う空気に混ざった。
「ラブラブじゃないか!」
「アルバ王のあんな表情初めて見たぞ!」
「おお〜!!美しい!まるで絵画のように美しい二人だ!」
耳に入る言葉に、オリガは思わず笑い、頬を赤く染める。俺も自然と笑みがこぼれ、オリガを強く抱きしめる。
「すごく楽しいわ!アルバ!」
「ああ、俺もだ。オリガ」
民衆がどう言おうと、俺にとってこの瞬間は、誰のものでもない。彼女のためだけの時間だ。
オリガの手が俺の胸に触れ、心臓の高鳴りを伝えてくる。その鼓動に、さらに唇を重ねる。広場の歓声や囃しのざわめきは、二人だけの世界を邪魔できず、逆に祝福の旋律のように聞こえる。
花びらの中、月明かりが二人を照らし、世界が祝福しているようだった――俺たちが愛し合うこの瞬間を、誰も奪えはしない。
祝賀祭というよりアルバの独白ですねこれは汗
アルバ!あんなかっこいいこと言っといて……笑
でもそれがアルバのいいところ。
オリガは頑張ってますね!花の舞い散る中、日差しを浴びて金色に輝くドレスを纏ってオリガは民衆全員の注目を浴びています。
ここまでお読みくださりありがとうございました。




