相変わらずな二人
母から送られてきた茶のおかげで、だいぶ楽になったオリガ。やがて体調が安定した頃……
※三人称です。
やがてオリガの体調が安定した頃、アルバから国民へ妊娠の報せが伝えられた。
「我が王妃、オリガの体調を一番に考え、盛大な儀はしない。皆の者、どうか静かに喜びを分かち合って欲しい」
人々は最初わぁっ!!と歓声をあげて喜んでいたが、やがて一人、また一人と王に粛々と礼をした。
城下町は温かな祝福の空気に満ちた。
アルバはその様子を見て頷き、やがて部屋へと戻っていった。
「オリガ、調子はどうだ?」
お腹が柔らかな丸みを帯び始めているオリガにアルバが話しかける。
「うん、今日はだいぶ調子がいいわ!」
「そうか……無理はするなよ。お前の体が一番大事だ」
アルバの声は優しかったが、同時に緊張をはらんでいた。
「ねぇアルバ、お腹に触ってみる?」
「えっ!?」
「私だいぶ調子がいいのよ!今しか味わえないんだから!ほら!」
「いいいい嫌だ!!お前以上に小さいのだろう!?壊してしまいそうだから俺は無理だ!断る!!」
「えーつまんない!」
オリガとアルバはしばらく部屋中を走り回って追いかけっこをしていたが、アルバはオリガが転けてしまわないかと始終ヒヤヒヤしていた。やがてアルバの方が根負けした。
「わかった!オリガ、降参だ!だから走るな!いくら調子がいいとはいえ……」
「ふひひ、私の勝ちね!」
アルバを捕まえて、体の上に乗ったオリガは悪戯っ子の笑みを浮かべる。
「オリガ、あまりヒヤヒヤさせないでくれ」
「だってぇ……たまには外に出たいわ」
「……わかった。ただし医師の診断を聞いてからな!医師が少しでも首を傾げたら大人しくしてるんだ」
アルバは心配そうにオリガを見つめつつ、笑顔を浮かべる。
「……ふっ」
「ふふっ」
オリガもそんなアルバに微笑み返し、二人の時間は安心と幸福感に満たされていった。
いよいよ最終章です。
オリガとアルバの幸せを最後まで見届けてくださいね!
タイトルを変更しました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。




