両親からの手紙
オリガ宛に届いた手紙と荷物。そこには……
オリガ視点です。
「アルバ様!オリガ様の故郷の方から手紙が届きました!オリガ様のご両親からです」
カミラが書類と荷物を持って慌てて入ってきた。
『愛しいオリガへ。そしてアルバ殿へ
このたびは心よりお祝い申し上げます。
遠い故郷にいる私たちにも、その知らせは春風の ように温かく届きました。
あの小さなオリガが母になるなんて一一嬉しさと 驚きで胸がいっぱいです。
きっとあなたは、自分がかつて私たちに甘えてい たように、愛情深く子を抱きしめることでしょ う。
アルバ殿、どうか娘と孫をこれからもお守りくだ さい。
私たちは遠くからではありますが、日々祈りを捧 げ、あなたがたの幸せを願っています。
次に会える日を楽しみにしています。
そのときは、オリガの大好物のメランジャーネ・ アッラ・パルミジャーナを用意しておきましょ う。
どうか三人ともが健やかでありますように。
【追伸】
同封されているお茶は母からのささやかな贈り物です。オリガの体が少しでも楽になりますように。
母より、父より。』
「……お母様、お父様」
「カミラ、荷物を見せてくれ。確か茶だと書いてあったが……怪しいものとすり替えられておるやもしれんからな」
「もーアルバ、警戒しすぎですってば!」
「警戒はし過ぎるくらいがちょうどいいのだ」
バリバリと音を立てて包みから出てきたのは……
つわりに効く薬湯の茶葉だった。
「なんだ、よかった……カミラ、すぐに用意してくれ」
アルバはホッとして、私の隣に座りながらカミラに命じた。
「さすがオリガの母だ。これで少しは楽になると良いな」
「へへっ!うん!」
アルバが私の母を褒めてくれた事が誇らしかった。
「お母様、私の好物を覚えてたんだな……」
「……いつか落ち着いたら会いに行こうな。三人で……」
「三人……うん!」
三人という響きがくすぐったくて思わず頬を染める。
その様子にアルバがふっと微笑み、私のおでこに唇を寄せた。
※メランジャーネ・アッラ・パルミジャーナはオリガがアルバのために作った事があるオリガの故郷の料理です。
「ep.39オリガの手料理」より
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