過去からの恐怖
ルクスの様子をアルバと共に見に行って安心したオリガは……
アルバ視点です。
部屋に到着して寝台に寝かせると、オリガはあっという間に寝てしまった。
「ほら、やはり運んで来て正解だった」
「すぅ、すぅ……」
とはいえ、オリガは無意識のうちに無理している事があるから油断ならない……
それにいつぞやの巫女の言葉……
【オリガ様はいずれこの国の母になるお身体です!!契りを交わされた今こそ、血筋を繋いでいかなければならないのに、馬に乗って腰に負担をかけるなど言語道断です!!】
まさか、巫女どもの忠告が今さら効いてくるとは思いもしなかったが。
「お前を守ると言っておきながら、いつも動くのは大事になってからだ。それが自分でも情けない」
ライラの時も、ハンナの時も毒を盛られて、マテオの時でさえ俺は……
「……俺は今日ほど自分を情けないと思った事はない」
寝ているオリガには、聞こえていないだろう。
「可愛い顔だな……相変わらず」
俺はオリガの頬をムニムニして遊ぶ。
「オリガ、お前は母になるのだな……」
言葉にした瞬間、心臓が早くなった。
「……そして、俺が父親?」
俺はオリガの寝顔をもう一度見る。可愛い寝顔だ。
「ただでさえオリガを失うのが怖いのに……オリガと、オリガの中で息づく小さな命を守らなきゃと考えると……」
足がすくんで手が震えてきた。
「……まったく、戦でも揺るがなかった一国の王が……」
オリガがまだ俺と結婚して間もない頃は、こんな未来が来るとは思っていなかった。
王の代も、血筋や伝統も、俺の代で終わってもいいと思っていた。
ーーこんな孤独と悲劇の先には地獄しか待っていないだろうと……こんな孤独は俺で終わらせてしまおうとーー
あの頃の俺は、全てを諦めていたような気がする。
ここにきてアルバは怖気付いているみたいですね。
誰か喝を入れてやってくれ。アディ頼む。笑
すみませんまた中途半端な感じで終わります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。




