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わがまま王妃の奮闘記!  作者: 杉野みそら
第二章

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アルバの友リアム

侍女や従者の自分への態度が冷ややかな事に気づいたオリガ。王妃としてアルバのお友達を出迎えるのだった。

 とは言ったものの、大丈夫だろうか?


 俺はアルバ。バラム王国の国王であり、オリガの夫である。


(あいつは俺の友の中でもかなり特殊だからな、オリガは戸惑わないだろうか?)


 それに‥‥‥オリガの可愛いさ、愛らしさ。あいつには見せたくないな。


(いや‥‥‥、しっかりしろアルバ!公私混同はしないと誓ったばかりではないか!)


 * * *


「おお、我が友アルバよ!歓迎感謝するよ!」


「遠路はるばるご苦労だったな。オリガ、こちら我が友のリアムだ。リアム、こちら我が妻のオリガだ。確か二人は初対面だったな」


「あ、リアム様、よろしくお願いしま‥‥‥」


「なんと可愛らしい方だ!青い目がまるで空を映したようだ!」


「えっ??」


 俺はリアムの言葉に思わず顔を覆った。そう、こいつは無類の女好きなのだ。


「リアム、相変わらずだなお前は」


堅物(かたぶつ)のお前がやっと嫁を決めたと聞いてからずっと、お前の嫁に会いたいと思っていたが、なるほど確かにお前の好みドストライクだな。特にこの青い瞳‥‥‥、まるで外国の絵画に描かれる妖精のよう‥‥‥」


「リアム!」


 俺は思わず声をあげた。余計なことを言うなリアム!


「おっと挨拶がまだなのに喋りすぎた。オリガ様、リアムだ。よろしく」


 ぎゅう! リアムが半ば無理矢理にオリガの手を握る。


「リ、リアム様、よろしくお願いします」


「ははは、そんな緊張しなくていいよ」


 リアムはオリガの手を握ったまま離さない。俺はその様子を見てイライラしていた。確かにオリガの手はいい匂いがするし手触りがいいからな‥‥‥、ずっと握っていたくなるよな。

 

 いや、じゃなくて!


「リアム、いい加減にしろ。オリガは俺の妻だ」


「ははは、なんだアルバ。嫉妬か?お前のそんな顔初めて見たぞ」


「からかうな。ほら、オリガ」


 リアムに握られていたオリガの手を無理矢理引き剥がす。


「あ‥‥‥、アルバ//」


「へぇ〜、仲良しじゃん。こんなにラブラブだとは思わなかったよ。アルバから聞いていたのとはえらい違いだ」


「今は違うんだ。オリガも、だいぶ変わったぞ」


「ふぅ〜ん?」


 一方、オリガの心情はアルバが嫉妬どころではなかった。


 私、うまくやれているのかな? なにしろ公式の場で一緒に何かをするの自体初めてで‥‥‥


(それにしてもこの方、ずいぶん距離感近いな。※ボリスの方ってみんなこんな感じなの?)


 ※リアムはバラム王国の者ではなく、隣国ボリスに領地を持つ貴族の一人です。


「‥‥‥」


 ふと目をやると、侍女や従者がチラチラオリガの方を見ていた。


(‥‥‥ッ! みんな見てる。よし、アディに教えてもらった事を活かして‥‥‥)


 オリガは準備の間、アディにリアムの国ボリスの事を教えてもらっていた。

 教えてもらったとはいっても、何が名産なのかとどこが観光名所なのかという程度だけど。


(よし、見ててアルバ。そして侍女たち!私頑張るから)

頑張れオリガ!みんなが王妃として、アルバの妻として認めてくれたらいいね!


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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