寒がりなアルバ
収穫感謝祭が終わり、新章突入。色々気になるところを残しながらもアルバとオリガは相変わらずイチャイチャしていますが……
収穫感謝祭が終わって、あれよあれよと時間が過ぎた。あっという間に寒くなり、バラムは一気に冬を感じる季節になっていた。
この国の人たちは寒がりらしく、暑いのには慣れているのに寒さにはめっぽう弱いみたい。
アルバもいつも堂々としているのに、寒いからと部屋に閉じこもって暖炉もつけて厚着もしてる。
私と言えば、全然平気……
割と寒い地方で育ったからかな?アルバがいないと寂しいな……おかしいな、私ってこんなに寂しがりだったっけ?きっとこの季節が人恋しさを加速させるのね。
「ねぇアルバ!この国では暖炉以外にどういう風にして体を温めているの?」
私はバルコニーから部屋へと入り、寝台でくつろいでいるアルバに飛び込んだ。
「おっと……オリガは元気がいいな」
「アルバが出てこないからつまらないわ」
私はアルバの寝台の上をごろごろと転がる。
「ん?んー、何しろ外は寒いからな……オリガは寒くないのか?」
「うん!全然!」
「……そうか、オリガ……!」
アルバは転がっていた私を制し、そのまま私の体を抱き寄せた。
「危ないだろ、落ちて怪我でもしたらどうするんだ」
「しませんよ子供じゃないんだから!」
また子供扱いして!!
「オリガは柔らかくてあったかいな」
アルバの私を抱きしめる力が強くなり、私のぬくもりを求めて体をすり寄せてくる。いつもより甘えてる?
さっきまで私を子供扱いしてたくせに……
「くすくす、アルバは子供みたいですね」
「……んん、寒いんだよ。お前はあったかいな……」
寒い時期のアルバはこんな風になるんだ……知らなかった。
わがままなままのオリガだったら、今頃私は殺されてて、こんな風になっていなかった。
こんな風に私にぬくもりを求めて、子供みたいに体を寄せてくるアルバの姿も、見られなかったんだろうな……
(私、幸せだな……)
「……何を考えているんだオリガ?」
私が過去の自分に思いを馳せていると、アルバが顔をあげて私を見ていた。精巧な体と顔が私に近づいて……思わず顔が熱くなる。
この整った顔には、今でも慣れないな……
「んーん、何でもないです!」
「じゃあ今はこちらに集中してくれ……」
「……ん」
唇が引き寄せられるように触れ、互いの影が重なる。暖炉にくべていた薪がぱちぱちと揺れた。
結局収穫感謝祭は巫女達の邪魔が入りながらもなんとか終わり、あっという間に冬が来ました。
うーん、そして相変わらずの二人……
最後まで読んで頂きありがとうございました。




