子供なオリガ
巫女どもの動きは気になるまま新章突入です。
いよいよ収穫感謝祭。ところ構わずイチャイチャラブラブする二人に作者もアディも苦笑い。
あっという間に時が経ち、収穫感謝祭の日が来てしまった。
私は王妃として城下町に出るつもりだったんだけど、アルバに止められた。
「なんでですか!?誕生日の時は許してくれたのに」
「みんな仮装しているからな。お前のことは分かっても、俺も市民全員のことは把握できん。万一仮装している中に頭のおかしい奴が紛れていないとも限らん。そのような者がもしもオリガを害するかと想像しただけで俺は……」
はーん?またしてもアルバは私を子供扱いするのね!
「アルバ、私は大丈夫よ!だってアルバがいるもの!」
「オリガ……俺がいても、何度も危険な目に遭ってきただろう」
アルバはそう言いながら私の頬を摩る。
「オリガ……俺の愛しい妻。この玉のような肌に傷ひとつ付けたくない気持ちをわかってくれ」
「うっ……」
(久しぶりに聞いた……アルバの歯の浮くようなセリフ……)
あっという間に熱を持ち、赤くなった頬を見られたくなくてアルバから顔を逸らす。
「もぉ〜そういう事なら仕方ないですね!でもバルコニーから収穫祭の様子を見るのはいい?」
「……ああ、」
「アルバ」
私はアルバの膝に座った。
「へへっ、当日の仮装何にしようかなぁ〜」
「まだ決めていないのか?」
「うーん、あ、アルバもするの?仮装」
「……さあな。仮面くらいはつけるかもしれんが、あまり大層な事はしないよ」
「えー!つまらないわ!あっいい事思いついた!二人で同じ仮装しましょうよ!色違いで!」
私がそう言うとアルバはふっと笑う。何がおもしろいの?
「オリガは可愛いな、まるで子供のようにはしゃいで」
なっ……いや、でも確かに今のは子供っぽかったかな。でも王妃になって初めての収穫感謝祭だもの!ちょっとくらいはしゃいでもいいじゃない!
「子供扱いしないでくださいよ!!」
「はいはい、してないしてない」
「もう!してるじゃない!」
私はアルバの体をポカポカ殴る。アルバはそれを笑いながら受け止めていた。
「……っ!!」
手を止めて私はアルバを見つめる。
私、アルバの膝に乗って、アルバにこんな事してる……?あの頃の私には想像もつかなかった。
あの頃のアルバはいつも、何を考えているかわからなかったから。
「どうした?オリガ?」
アルバに贈り物をした時も、勝手に勘違いして、傷付いて、泣いていたけど……
「あ、アルバ……私、グスッ」
「ど、どうした?そんなに子供扱いが嫌だったか?ごめん」
「違うの、違うの……私、嬉しくて」
あの悪夢は、今思えば私を奮い立たせてくれたの。
「アルバとこうして笑い合う事ができて嬉しいの」
「……ああ、俺もだ。オリガ……」
アルバはそう言って私に口付けた。
そうと決まれば……
「そうと決まれば今からお揃いの服を作らなければ!!」
私はアルバの腕の中で力こぶを作ってみせた!
「はっは!なんだそれは。全然作れてないじゃないか」
「うむ〜!アルバがムキムキすぎるんです!」
二人の笑い声が、星空を模した幾何学模様の天井に吸い込まれていった。
なんだこの夫婦……見せつけやがって……
なかなか終わらなくてすみません汗
でももう少しオリガとアルバのイチャイチャ寸劇を書きたい。書かせてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。




