不気味な奴ら
コソコソ後をつけて来た巫女に、アルバはイライラしていた。
「……何しに来た?コソコソと」
ぶるるるっ!
ソウタに急かされて観念したのか、巫女が茂みから出て来た。相変わらず不気味な奴らだ。
ベールの中からジッとオリガのことを見つめている。
「先日も俺達の後をつけ回していたな、お前らの目的なんぞに興味はないが、オリガにまで塁が及んでは困る。目的はなんだ?」
「わ、私どもは心配しているのです」
「あ?」
自分でも驚くほど低い声が出た。
「アルバ、うわぁっ」
「オリガ、すまん。一瞬だけ我慢してくれ」
俺はオリガを背に担いだままソウタに飛び乗った。
「……で?何が心配だって?」
俺はオリガを腕に抱え直しながら巫女を見下ろす。
「……っ!まさかアルバ様!オリガ様を馬に乗せる気ではありませんよね!?」
「それが何かお前らの心配とやらに関係あるのか?」
俺は若干イライラしながら聞く。まあどうせこいつらの言葉に耳を傾けても碌な返事は返ってこないのだがな。
「関係あります!オリガ様はいずれこの国の母になるお身体です!!契りを交わされた今こそ、血筋を繋いでいかなければならないのに、馬に乗って腰に負担をかけるなど言語道断です!!」
「……あぁ……」
(いずれこいつらの耳に入るとは思っていたが、こんなに早くとはな……)
やはり碌な返事ではなかった。
「??アルバ?何?腰に負担?」
「ヒヒィーン!!」
「走れ!ソウタ!!」
「アルバ様!お待ちください!!アルバ様!オリガ様を馬に乗せるなど……」
巫女を振り切ってソウタが走る。ソウタ、我が賢き愛馬よ。もっと走れ、煩わしい声が聞こえぬところまで走ってくれ!!
すみません短かったですね。汗
ソウタ、我が賢き愛馬よ!←このセリフお気に入りです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。




