今はまだ一緒にいたい
久しぶりのアルバとオリガ。
アルバ視点です。
さらに数日経ちーーーー
日が傾くのが少しずつ早くなって来た。
もうすぐ国を挙げて収穫感謝祭がある……のはわかっているのだが
「まだこのぬくもりを感じていたいな」
俺はバルコニーで涼んでいるオリガの手をとる。
「涼しくなってきましたね!私の誕生日パレードは少し暑かったですから」
そう言って俺の腕の中で微笑むオリガはまことに可愛いらしい。
初めて触れた夜の記憶は、甘く、温かく、俺の心の奥底に、深く刻まれていた。
ついこの前までまだ頼りなさを漂わせていたオリガは、今は錯覚か、俺にはキラキラと輝いて見える。
「アルバ?どうしたの?」
「いや……なんでもない。あまり風に当たるのも良くない。オリガ、何か羽織れ」
「平気ですよ?」
「……ああ、そうだな」
(変なアルバ、いつもはこんなこと言わないのに)
いつもは私を自由にさせて、アルバはそんな私を微笑んで眺めているだけなのに。
「アルバ!」
「おっと」
俺の気持ちも知らずオリガは無邪気に俺の胸に飛び込んできた。
「そんなに心配なら、アルバが温めてくださいな」
「はぁ?!」
いや、撤回させていただこう!オリガは全く成長していない!いや、成長しているのか?
(……オリガのこの無邪気さは危険だ。王としての俺の抑えもオリガを前にしてはこんなにも無力だ!どうして良いのかわからん!)
落ち着け、落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺
「アルバ怖い顔〜」
オリガは笑いながら膝に乗ってくる。俺は思わず眉間に皺を寄せるが、その瞬間、オリガの柔らかい指が俺の顔に触れる。
(このっ……可愛いこの小悪魔め!無邪気に俺の心を翻弄して)
「……」
俺はただ、無言で彼女を抱きしめ寝台に連れていく。夜の静けさに包まれ、互いの呼吸がゆっくりと重なっていく。
……収穫祭の事は、また考えればいいか。今はまだ、もう少し、腕の中の幸せを抱きしめていたい。
いやアルバも大概成長してませんよ?
やはりアルバ視点だと硬い文章になりますね。なんでやろな?アルバの圧が強いのか?
最後までお読みくださりありがとうございました。




