こりない二人②
オリガ様への愛がすごいっていうお話。笑
「あーあ、アディさんも入ってくれないかな、アルオリ同盟」
「無理よ〜、アディお姉様は忙しいの!私たちとは違うわ!」
レティは何故か誇らしげに言った。
「お前そんなことで胸を張るなよ」
ルイスがガックリと肩を落とす。
「いいの!私はオリガ様がいらっしゃるだけで、このバラム城にいるだけで幸せなのだから!」
「レティお前……わかる!わかるぞ!俺も、あの方がこのバラム城にいるだけで……同じ空気を吸っているって思うだけで……」
「あんたが言うと気持ち悪いのよ!」
レティが若干引き気味に言う。
「なんでだよ!」
「そういえばお前今日の罰は?皿洗いじゃないのか?」
「よくぞ聞いてくれた。今日は銀の食器磨きよ!お皿だけじゃないわ!」
「そんな繊細な作業お前にできるのかよ!」
「失礼ね!できるわよ!お姉様たちにはお皿を割られるよりは良いって言われたけど」
「だからなんでそんなことで誇らしげなんだよ!」
レティは銀食器をズラリと並べて磨き始めた。
「俺も手伝うか……この銀食器のどれかでオリガ様がお食事を召し上がることもあるかもしれないからな……それで『この銀食器を磨いた人を呼んでください。あなたが磨いてくれた銀食器で食べるこの食事とても美味しいわ』って……」
そう言ってルイスは目をキラキラさせる。
「言われるわけないでしょ!さっきから気持ち悪いのよあなた!貸して!オリガ様に褒められるのは私よ!」
レティがルイスからフォークを奪った瞬間ーーガチャンッ!!
「ああああッ!!」
磨いていたフォークがレティの手から飛び、床に突き刺さる。
「お前さ……せめて騎士の俺よりは落ち着いて作業できないとダメだろ……」
「う、うるさいわね!私の心はオリガ様でいっぱいなの!」
「……何やってんのあんた達。レティは罰のくせにさらに仕事を増やしてどうするのよ!」
いつのまにか二人の前にアディが呆れ顔をして立っていた。
「アディさん!」
「アディお姉様!」
「全く……ほんとにあんた達は何度やらかしても懲りないねぇ!レティ、ルイス、銀食器をもう一度光を反射するほどピカピカに磨きなさい!」
「え〜ん!!でもこれもオリガ様のためぇ!!」
「オリガ様〜!俺の磨いた食器で食べてください!!」
懲りない二人の喚き声が石造りの回廊に響き渡った。
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