ラサゴートの討伐
僕たちはハッロンを出て、ラサゴートが群れで暴れる集落に赴いた。
「エゼレット、これは君の分だ。半分は僕に分けてくれないか?」
僕は武器屋で残った半分を入れた麻袋を走りながら彼女に渡す。
「十分なくらい貰いました。文句はないです、今から何と闘うのですか?」
彼女は貰って腰に提げた。
「ラサゴートだよ。体毛で目が見えないが的確に襲ってくる暴れやぎだ」
「ラサゴート……」
街道を走り、進んでいく僕ら。
ラサゴートが暴れて困っている集落に到着するまで二時間が掛かった。
集落に到着して、呼吸を整えてから、集落に入った。
集落の長が住む一軒家を村の者に案内され、訪れた。
一軒家の玄関扉をノックする僕。
「誰じゃ?」
訝しげに顔を出したお婆さんが睨んできた。
「ラサゴートを討伐しにきた冒険者です」
「おう、そうか。これは無礼をすまないね。入ってくれ」
僕たちはお婆さんに招かれ、脚を踏み入れた。
依頼の詳しいことを聞いて、長の住処を後にして、ラサゴートが群れでいる森へ向かった。
森へ到着するとラサゴートが休んでいた。僕らの臭いが香ったのかむくっと起きて、闘う姿勢を見せた。5匹のラサゴートが前脚を地面に穴を掘るような勢いで蹴ってから突進してきた。
僕たちは真っ向から攻撃を受け、長剣や短剣で振り払おうとした。
ラサゴートの角を狙って攻撃方向を変えるように長剣や短剣で攻撃をした僕たち。
僕はカバンから氷属性の魔法が使える魔法球を取り出し、魔法を唱える。
「アイス床ーー!!」
ラサゴートが立っている地面の広範囲を凍らせ、まともに立てなくした。
ラサゴートが脚を滑らせているうちに僕とエゼレットが器用に滑り、ラサゴートの魔石を壊していく。
1匹だけ他の個体とは違って体が大きなラサゴートがいて幾らか手こずったがなんとか倒せた。
ラサゴートが残っていないか、確認を済ませ、村に戻った。
長の一軒家を再び訪れ、討伐の完了を伝えた。
長が青年に森へ向かわせ、確認をして、長が依頼書に署名をした。
依頼書を受け取り、宿屋の場所を訊ね、エゼレットを宿屋に連れて行った。
「エゼレット、僕は依頼の報酬を受け取りにハッロンへ一度戻るからここで待っててくれる。僕が戻ってくるまででちゃ駄目だよ。もしも追っ手がここまで来ないとは限らないからね」
「わかりました」
僕は彼女が首肯したのを見届け、客室を出て、走ってハッロンへ一度戻った。
僕は冒険者ギルドに赴いた。
受付カウンターに歩み寄り、依頼書を出した。
「ラサゴートの討伐依頼ですね。はいこちらが報酬となります。魔物の解体でしたらあちらになります——」
トレーに載った報酬を麻袋に入れ、ラサゴートの解体を解体コーナーの職員に頼んだ。
ラサゴートの解体が終わるまで、ハッロンの行っていない店回りをして楽しんだ僕だった。




