#1 こんにちは、魔王です。
はじめまして。
「えるめ・まーに」という者です。
勇者もの、追放もの、異世界転生ものが多い中突如参戦した魔王様系です。
魔王様の日常ってどういうものなのかなと突如思い浮かんで来て、私の思うがままに始めました。
暇つぶし程度に見てくれるだけでも嬉しいなと思いますマル
それでは、始まります。
ドゴオォン!!!
「魔王いるかー!!」
「またてめーらか!消えろ!」
ピシャアァ!!!
「ぎゃあああああ!!!」
唐突な展開からこんにちは。
魔王です。あ、これは職業です。
俺の名前はヴェリア。職業は魔王ですが、もう一つの職業の魔女もやらせてもらっています。
え?性別はどっちなのだって?男です。
お母さんが俺をどうしても魔女やサキュバスにさせたかったみたいだけど、他の魔王や魔女達がお母さんへ批判的な意見によって男らしい魔王をやることになったのだ。まぁ、魔女の方も一応本業なんですけど。
そして今は脳筋バカの勇者達が攻め寄ってきたのですぐに倒した。
大丈夫だ、死にはせん。
「うわああああん!また修復代があああああ!」
「どうしましたか?」
「エルメナ見てよこれー!またバカ勇者が壁壊したのー!」
「はぁ…だから言ったでしょう?その分かりにくい扉にしたら壊されるって…。」
「そんなことないもん!ちゃんと勇者達が入りやすいように目立つ形にしね自動開閉式にもしたんだよ!?」
「怪しまれるに決まってるのに…。」
彼女はエルメナ。俺の幹部であり、双子の娘を持つ母親サキュバスだ。
ちなみにその娘さん達はめちゃくちゃ可愛いので俺は完璧に親バカになります。
一応俺のいる魔界は複数もある魔界の中で一番優しいと言われているらしく、新人の勇者達はうってつけの魔界だ。
ちなみに新人勇者にはわざとやられたフリをしているので必ずレアアイテムを落としてあげています。
「俺のやり方に問題があるのかなぁ…。」
「大アリですよ?」
「そうなの?」
「はい。優しすぎます。」
「ダメなの!?」
「ダメに決まっているでしょう!?魔王様である貴方様は甘くしすぎなのですよ!?」
「新人勇者には優しくしてあげないとなんか可哀想じゃない!?」
「魔王の貴方が人間側の気持ちになってどうするんですか!?」
「それもダメなの!?」
「ダメです!」
「ママぁ…うるさいよぉ…。」
「あらあらエルナ起きちゃったの?ごめんなさいね?このポンコツ魔王様とちょっと喧嘩しちゃっただけだから…。」
「ぽ、ポンコツ魔王だなんて…ぐすん…。」
「魔王様ー、大丈夫ー?」
「うん、大丈夫だよメルナぁ…。エルメナお母さん怖いよおぉ…。」
「私が慰めてあげるー!よしよし♪」
「うおおおおん!メルナ優しい子だああああああ!後でプリン作ってあげるよおおおおお!!」
「エルナも食べたーい!」
「もちろん作ってあげるねええええ!」
この可愛い女の子二人はエルメナの双子の娘であるエルナとメルナだ。
お互い純粋な心を持っている為、気になったら何でも聞いてきたり沢山甘えてくるのだ。親バカにならないハズがないわ。
俺は純粋に子供が好きで思わず何でも言うことを聞いてしまうため、他の魔王の方々の子供達にも甘くしてしまう。うん、俺ってめちゃくちゃ親バカ。
しかも俺の作っているプリンがまさかの魔界名物になっていて、他の魔界の魔王達にもめちゃくちゃ絶賛されていてたまに配達を頼まれることもある。
ちなみに今は可愛い双子の為に厨房でプリンを作っています。
「はぁ…この子達には凄く甘々なんだから…。だけど、他の魔王様にとても愛されて信頼されている理由が分かります。ほら魔王様、また勇者達が入って来ましたよ?」
「待って待って!今プリン作ってるから待って!」
「魔王様一体どれだけマイペースなのですか!?」
ガチャッ
「ま、魔王ー!こ、ここにいるのかー!」
「あれ…?魔王いなくない…?」
「あのサキュバスっぽい人が魔王の人かな?」
「あっ、申し訳ありません。今魔王様は予定があるため少し時間が空いたらまた来てください。」
「え、魔王に予定なんてものがあるの?」
「そりゃあるでしょ?ほら、一応魔界も人間界と似たような仕組みになっているから土地代とか修復代とか魔族の子供達の面倒とか見ているんでしょ?」
「何それすっごい和むんだけど。」
「ここの魔界は新人勇者向けで有名なんだってさ。」
「なにそれ優しい!」
「あ、よろしかったら魔王様がいらっしゃるまでこちらでお茶でも飲みますか?」
「なんか待遇もあるんだけど!?」
「聞いた話によると、常に礼儀の正しい勇者には待遇もあってお土産も出してくれるらしいって。」
「あれ?今僕達の来ている魔界ってこんなに優しいの?」
「そうみたいだね。」
(まさか人間界でも話題になっているなんて…。流石優しすぎる魔王です…。)
勇者達が来ているにも関わらず、俺はエルナとメルナの為にプリンの生地を完成させて蒸していました。
ちなみにエルメナが俺の様子を見に来ていたけれど、すっごい和んでいた上に尊すぎて鼻血を出していたとか出していなかったとか。
そしてプリンが出来上がったので可愛い双子達を何故か瀕死状態なエルメナに任せ玉座に戻った。
「それでさ〜あの脳筋勇者がさ〜www」
ガチャッ
「いやーすまんすまん!可愛い子供達にプリン作ってあげたら登場する時間が遅くなっちゃった!」
「あ!魔王の中でめちゃくちゃ優しいと噂されている魔王ヴェリア!」
「へ?」
「こんな待遇を魔王がするとは思わなかった!」
「なんかこういう優しい魔王が支配しようとしてもなんか許しちゃうかも!」
「それよりさっき聞いた!?子供達にプリン作ってあげてたんだって!尊すぎない!?」
「ま、魔王の尊厳って貴方にはないの…?」
「うわぁい^なんか和みやすい新人勇者達だぁ〜^」
「あっ!ま、魔王!勝負だ!」
「やっべ!雰囲気に囚われるところだった!」
「あー…すまん。それなんだけどさ、俺を倒したってことにしてくれない?」
「「「「…はい?」」」」
「今プリンを複数作り始めちゃったからさ、一秒でも放ったらかしにできないのよ。」
「い、いやそれは流石に人間界側からしたら…。」
「それにうちの幹部の子供達の面倒見ないと大変だし、なんかこういう礼儀正しい勇者が来られると倒せないし逆に何か渡したくなっちゃうんよ男の子の勇者君。」
「理由がめちゃくちゃ家庭的でなんか凄く優しい口調の魔王!」
「え?この人本当に魔王なの?」
「魔王なんだが…もうね、なんか演技するのめんどくさくなっちゃった☆」
「もう既に投げやりになってる!」
「その通りだよそこの女の子。」
「あ、私プリーストのミュカ。」
「え?そこ名前言っちゃうの?」
「なんかこの魔界色々面白くなっちゃったからつい…てへっ☆」
「なにその可愛い理由。」
「魔王様…?」ゴゴゴ
「あぁっ!エルメナごめん!怒らないで!お願いだから怒らないで!痛いの嫌だかrバシンッ!!! 痛い!」
「何あれ和む〜^」
「さて、魔王様。負けたことにするのですか?」
「そりゃそうさ!ああいう礼儀正しい勇者を倒すなんてもったいないよ!とりあえず倒したっつー意味での戦利品渡す!」
「はぁ…魔王様ったら…。ただいま持って来ますよ。」
礼儀正しい勇者達に戦利品を渡した。
レアドロップ品として扱われている俺のマントと剣を宝箱に入れて、消費アイテム数十個とめっちゃ可愛いアクセサリーも一緒に入れました。ちなみにプリンも人数分入ってます。
「おっと、忘れてた!君達はとてもいい勇者達だからこのプリンをこの場で食べたらステータス上げることできるから!怪しいものじゃないからね!?」
「なんか躊躇っちゃうけれど、見た目でも可愛い…。」
「これ魔王が作ったの!?」
「そだよ?」
「これ人間界でも売れそうな気がするな。」
「おっと、申し訳ないけれどそれは売ることができないな。説明書も見ないで知らずに人間界に持って帰ってしまったら腐っちゃうから気をつけてねそこの男の子。」
「あ、俺タンクのオルバっす。」
「えぇ....(困惑) オルバもミュカも名前言っちゃうの…?」
「もう面倒くさいから言う!アタシはヒーラーのレミア!この子は勇者のエイザって言うの!もしかしたらまた会うかも知れないからよろしく!」
「え?あぁ…うん、よろしく…(やっぱり勇者一行って俺の家を探すかも知れないな…。)」
まったりした雰囲気で勇者達は帰宅し、俺は疲れたように投げやりに玉座にボスッと座り込んだ。
脳筋バカ勇者一行、礼儀正しい勇者一行、なんか分からないけれど方向音痴発動してあたふたしている天然かつゆるふわな女性勇者一行…勇者ってこんなに種類あったっけ?
「はあああああ…疲れた…。」
「お疲れ様です魔王様。何か食べますか?」
「ううん、大丈夫。あの子達はもう寝ちゃった?」
「既にすやすや寝ていますよ。見てしまえば魔王様自身が大変なことになりますので見るのはダメですよ?」
「えぇ〜!双子姉妹の寝顔見たい〜!予想通り俺死ぬけれどさ〜!」
「ダメですよ?なら…今日は私と一緒に寝ましょうか…?」
「そ、それはダメ!女の子と一緒に寝るだなんて恥ずかしいから!子供達の寝顔を拝んだらすぐに消えるから!!」
(やっば可愛い何この魔王様。)
こうして長すぎる一日が過ぎていったのだった。
翌日はいつものように城へ向かっていたらしつこい脳筋勇者が待ち受けていたという()
皆さん、如何でしたか?
私は語彙力そのものが消失しているため、たまに自分でも何を書いているのか分からなくなってしまうこともあります(笑)
のんびり書いていくので、これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
よろしかったら感想とか書いてくれると嬉しいなとか思ったり…(モチベ上がるかも?)