僕の普通だった日常②
ドアを開けるとすぐそこには1人の少女が立っていた。
綺麗な黒髪のロングで少し茶色がかって透き通ったような綺麗な黒目。服装はセーラー服。
容姿はかなり整っている。
まぁこんな時間に玄関に立っている女の子と聞いたらもうみんな察してるだろうけどこの子は
「遅いわよ来斗!3分も遅刻して!」
そう、幼馴染だ。鉄板だよねぇ。
「これでも朝飯を菓子パンだけで済ませて急いできたんだけど、待たせてたなら悪かったね」
てゆーか集合時間がはやすぎんだよぉ〜。とは言わないお約束。
この子は御門 つばめ
僕と同じ学校に通う女子高生で幼稚園からの付き合いだ。
ちなみに勉学は学年トップの超秀才。テニス部に所属していて運動神経もかなり良い。
これも鉄板だねぇ。
「菓子パンしか食べてない?それはダメよ!来斗ったら1人じゃまともな食事も取れないの?食事はちゃんとバランスよく取りなさいよ!」
僕は君を待たせまいと菓子パンで済ませたんだけどなぁ。
まぁ一応心配してくれてるみたいだから文句は言わないけどもね。
「ところで真名斗は?まだ来てないの?」
真名斗ってのは...まぁあとで説明しよう。
「真名斗まだ来てないわ。だからそれまで...その...2人で......」
と言いかけたところで
「2人ともー!遅れてすみませんー!」
と遮るように真名斗がこちらに走ってきた。
こやつは矢澤 真名斗
真面目そうな顔つきに髪、制服のボタンはきっちり全てはめてある。さらにメガネと来たもんだ。
マンガだと絶対知的キャラ枠だね。
真名斗とは小学一年の時からの付き合いでつばめよりちょっと短い付き合いになるかな。
「チッ」
今つばめが舌打ちしたような...気のせいだな。
「真名斗にしては遅かったね。なんかあった?」
「まぁちょっとありましてね...というか集合時間がはやす...
そこでつばめの目線に気づいたのか言葉を濁らす。
私のスケジュールに不満でもあんの?って目だな。
時間を決めたのはつばめだからね
「ま、まぁとにかくみんな揃ったしもう行こうよ。」
そう言って僕らは学校を目指し歩き始めた。
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徒歩で約15分ほどで学校に着いた。
僕らはクラスが別々なので教室も別だ。
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昼休み
昼食タイムだ。
普通はクラスの友達と教室で食べるんだろうけど僕は朝と同じメンツで屋上へと続く階段に座り込んで弁当を食べていた。
なぜこの3人で食べているかと言うと今日の登校中につばめが
「昼休みよかったら一緒に食べない?その....大事な話が....
「それいいですね!僕もご一緒します!」
と言うわけだ。
そこでつばめの舌打ちがまた聞こえた気がしたが多分気のせいでだろうなぁ。
なぜか弁当を食べているつばめが若干落ち込んでいる。
「ところでつばめ、大事な話っていうのは?」
「ふぇっ!?あーそ、それね....えと....」
いきなり話しかけてびっくりしたのかつばめが少しビクつく。とすぐに真名斗を殺意のこもった目で睨んだ。
真夏斗は何か悟ったのか「やっちまったぜぇ...」という顔で恐怖している。
なぜかはわからないけどね?
「そ、そう!今日は週刊少年シャンプーの発売日だから帰りにコンビニ寄らない?」
「全然いいけど...そんな事だったら帰りにでも言ってくれればよかったのに」
要は帰りに寄り道しようってだけだからね。大事な話でもないと思うんだけど...
「い、いや先に伝えとかないと購買でお金使い切っちゃうかなーって思ったりして...」
「僕は弁当だから購買使わないんだけどな」
「し、知らなかったのよ!とりあえず帰りコンビニ寄るわよ!いいわね!」
なぜか少し赤面しているつばめ。
というかつばめって少年誌なんて読むっけ?
まいっか。
「僕もちょうど夜ご飯買いたかったんですよ!コンビニは僕の家より先にありますけどご一緒させてもらいますね!....ってつばめさん?なんでそんな怖い目でみてくるんですか....」
てな訳で僕らは放課後にコンビニに行くことになった。
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