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どこに戻れば  作者: 祥子
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今すぐ引っ越すのは大変だから、私の中学卒業に合わせて引っ越しをしようということに決まった。いや、決まっていた。

受験についても友達と通いたかった高校を受験することもできないのならもうどうでもよかった。

なので親に言われるがままの学校を受験した。そして無事に合格した。

「お父さんの会社の社宅が西宮市だから、そこから通いやすい学校を探してみたの。神戸の女子校なんておしゃれじゃない?神戸の友達にも色々聞いてここがいいと思って」とルンルンの母。

私は何を言ってもあがいてもこの状況が変わらないとわかっていたので、もう何でもいい、どうでもいい、もう好きに決めてくれといった状態だった。

「はいはい」と適当に返事をして学校のパンフレットにも目を通さなかった。

親に言われるがまま新幹線に乗り、親に連れていかれるがまま神戸の私立高校に行き、親が用意した受験票を持って試験会場に入り、試験監督の指示に従い受験をした。

受験番号は二番だった。

親の力の入りよう、重い…。

無事に合格できて本当によかった。


中学の卒業式はさすがに泣いた。

友達から餞別の品をたくさんもらった。

みんなと涙の別れをして私は家族に連れられて関西へと引っ越したのである。

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