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ステータスマイスター  作者: なめこ汁
第二章
97/145

第4話 利用

 ミリア達と合流する為に山に向かっている道中で思った。

 アンノウンのスキル――神口を使って、あちらのメンバーを全て呼び寄せることができるのではないか、と。

 ただ、誰かを側に呼び寄せる行為は一度しかやった事がなくて、うまくいくのか心配ではある。


 前回は、MPがどの程度減るのか確認していなかった。

 何処かに転移するのは一律みたいだが、こちらに呼び寄せるのは距離が関係していたらまずい。五人を守らないといけない状況で、俺がいきなり意識を失ってしまえば全滅の危機だ。


 今実験しても良いが、誰かを危険な目に遭わせるのは、まずい。

 失敗したな。ダンジョンに入る前に、実験しておけば良かったな……まぁ、敵の強さからして、あっちは何とかなるだろう。

 食料や寝具はそれぞれに持たせているし、あいつらを信じよう。

 とりあえずは、こいつらのレベル上げに集中だな。


「マルカ、ミュウ、お前達には少しだけ戦ってもらうぞ」

「ふえぇっ!? う、ウチもでしゅかっ!?」

「ふふん、みゅの力を見せる時がきやがりましたねっ」

「安心しろ。俺が瀕死にしたモンスターに、トドメをさしてもらうだけだから、危険はない……はずだ」


 俺がモンスターを瀕死にして、バインドやスリープで沈黙させた後に、手持ちの武器で叩いてもらうだけだし、問題ないだろう。


 マルカには僧侶、ミュウには戦士になってもらう予定だ。

 マルカは、マルチジョブで商人を持っていたので、サブは商人。ミュウは何もなかったので、サブは闘士にでもしよう。


 サラとパルパロには待機してもらい、周りの安全を確認した後、マルカとミュウには前線へ出てもらう。

 そこに現れたモンスターには、土魔法と風魔法をうまく使って、羽や手足を斬り落とした後、二人に任せる。


「タカシさん、あの二人を戦わせている意味ってあるのかしら」

「あぁ、あるぞ。これから先は、どうなるか分からないだろう?」

「確かにそうですね」

「だから、モンスターが弱い今の内に、皆には少しだけでも実力を付けてもらおうと思ってな」

「でも、私たちは何もしてませんわよ?」

「大丈夫。こいつらが終わったら、そこから先は皆でやるから」


 サラと会話をしつつ、次々に出てくるモンスターを瀕死にする。

 先にミュウが戦士を取得したので、武器を変えて戦わせる。


「タカシさん、今、何で武器を変えさせたの?」

「ん? 別に意味はないぞ。ミュウの特性を見たかっただけだ」

「特性? 得手不得手なんかが分かるのかしら?」

「おう。だから、今は効率良くやっているんだよ。まぁ、見てろ」

「うーん、私には分からないわ……」


 そりゃあ、分からないだろうな。サラには、相手のステータスが見えていないわけなのだから。

 そうこうしている間に二人とも、目的のジョブを取得したので、メインとサブにそれぞれジョブをセットする。


 それにしても、モンスターの出現頻度が前に比べて多いな。どういう基準なんだろうか? やっぱり古いからだろうか?

 こちらとしては嬉しいが、ミリア達と合流したら一度ダンジョンとジョブについて、勉強会を開催する必要があるな。


「マルカ、ミュウ、もう良いぞ」

「ふぇぇ……ちゅかれました」

「はぁはぁ、みゅはまだまだやれるですよ」

「いや、少し休んでくれ。ここからは、皆で戦うから」

「お、私も戦えるのね!」

「「やるよーっ!」」


 サラには魔法の使い方を見てもらい、パルパロにはアイテム回収をお願いしていたので、ヒマだったのだろう。

 ついでに、自分のジョブも操作しておく。この程度のモンスターなら、魔導士ではなく錬金術士でも十分倒せる。

 ここからは全員で戦うし、頑張ってもらおう。


 マナポーションを飲みながら、次々とモンスターを弱らせる。

 俺のやることはさっきと変わらないが、サラとパルパロは、既にステータスを操作しているので、討伐速度は速い。

 しかし、森から山に向かうにつれて、モンスターが大きくなっているような気がするのは、単なる気のせいだろうか……。


――ミリア、聞こえるか?

――――え、あ、はい。な、何、でしょ、う!

――あぁ、すまん。戦闘中みたいだけど、モンスターはどうだ? 怪我なんかしていないか?

――――今のところ大丈夫ですよ。ランさんやルリアさんが少し、モンスターから攻撃をもらっちゃいましたけど。


 あいつらは前衛だしな。少しダメージを受けるのは仕方ない。


――何かモンスター多くないか? それに、大きくないか?

――――あ、はい。私も同じ事を思っていました。でも、この程度ならまだまだ大丈夫です。やれます。

――そうか。あんまり無理をするなよ? あと、モンスターを一撃で倒せなくなったら、必ず報告をくれ。

――――はい! 分かりました!


 ミリアが一撃で倒せないとなれば、相当強いモンスターだろう。マリーがやられてしまう可能性がある。

 モンスターの巨大化は気になるところではあるが、まだ大丈夫。これ以上モンスターが強くなるようであれば、その時考えよう。


「サラ、パル、パロ、どうだ? 戦えそうか?」

「えぇ、正直驚いています。こんな強い魔法が使えるなんて……」

「ボス、アタイに何かした!? 体が軽い!」

「やばいよ、ボス! 今なら何でもできそうだよ!」


 全員ステータスを操作したし、数倍の能力になっているからな。近接職なら、その差を直接味わうことになるしな。


「俺にご奉仕してくれたら、もっと強くしてやるぞ」

「するする! ボス、何でも言ってー!」

「だめ、アタシが先だよ! あ、ボス、アタシ魔法も使いたい!」

「えぇっ!? あの、私は、その……」

「う、ウチは十分でしゅっ!」

「何言ってやがるですか。エロ大王にご奉仕なんて、むりです」


 本当こればかりは、性格が如実に出るよな。今晩は、パルパロにご奉仕してもらおうかな。

 サラはモジモジしているから、まぁ、そういうことなのだろう。攻撃力はあるが防御力がない感じだな。そっち方面の。


「但し、この事を誰かに言ったら、そこらへんの野兎からも一撃で殺されてしまうほど弱くするからな?」

「秘密、ですわね」

「あぁ。強く出来ると言うことは、弱くも出来る、ということだ。覚えておけよ?」

「ひぃっ!?」

「お、おお、おど、脅しとは、エロ大臣やる、ですね……」

「「ボス、かっけー!」」


 秘密にするなんて、今更ではあるが、一応言っておかないとな。


 口止めをしながらモンスターを討伐していると、山のふもとまで来ていることに気が付いた。

 こうも森ばかりだと、どこからが山なのか、正面と周りを見て、現在地の高さを確認しないと分からないな。


「どうやら、もう山を登り始めている? みたいだ。ここからは、モンスターが強くなるかもしれないから、各自注意しておけよ」


 注意するよう伝えた後、パルパロに上空から位置を確認させて、山を登り始める。

 案の定、キラービーが現れ、行く手を遮る。


 咄嗟に全員を小屋の中に押し込め、火魔法で次々に倒す。


 小屋からはサラも魔法で攻撃しているが、サラの魔法では一撃で倒せないらしく、羽を燃やされたビーが地面を這っている。

 ある程度倒したところで、小屋を解放し、地面に落ちているビーを皆に倒してもらうが、クイーンビーが居ない。


 ビーどもの指揮官である、クイーンビーが居ないということは、第二波の可能性があるということだ。

 周囲を警戒しつつ魔眼を使ってみるが、見当たらない。


「あいつらの親が居なかったから、また集団で襲ってくる可能性がある。皆、集まって行動してくれ」


 それにしても大きかったな。今までビー単体はバスケットボール程度の大きさだったが、二回り大きかった。

 ビーは集団で襲ってくるから、一気に経験値稼ぎのチャンスだ。可能であれば、全て狩りたい。


 ただ、あれだけ大きいと、ハリに刺された場合の麻痺が、通常の治療で解除できるかどうか心配だな。

 針もデカいし、刺されてしまった時点でダメージが大きそうだ。サラ達には、ビーが行動不能になるまで待機させておこう。


 いつでも小屋入れられるよう警戒しつつ、先へと進む。


 道中、エレメントの集団に遭遇する。

 警戒をしていたのが幸いして、エレメント共が魔法を使う前に、皆を小屋の中に隔離することができた。

 エレメントが魔法を使うという事を忘れていた。もし、あのまま俺以外が魔法を食らっていたら危うかったかもしれない。


 今まで、エレメントの事をただ硬いだけの雑魚と思っていたが、考えを改める必要がありそうだ。

 パーティーメンバー次第で強敵になるな。遠距離攻撃は厄介だ。次からは見つけ次第、優先的に倒す事にしよう。


 更に警戒度を高めつつ進むと、ミリアから教えてもらっていた、ビーが巣を作る木が、前方に沢山あることに気が付く。


「今からビーが大量に出てくるかもしれん。一気に殲滅するから、サラは俺が取り逃がしたビーに攻撃してくれ」

「はい! お任せくださいな」


 対象の木に近付くと、ビーの姿を確認できたので、今生成できる最大の魔力で、火と風の合成魔法を生成。

 火柱を前方に飛ばしながら、巣ごとまとめて燃やし尽くす。

 山火事になろうが知った事ではない。ダンジョンのどこかにあるコアを壊してしまえば、このダンジョンは消えてしまうんだ。何の問題もない。


 数匹取り逃がしてしまうが、サラが的確に火魔法で攻撃する。

 なかなか連携も上手くなってきたな。後で褒めてあげよう。


 マナポーションを飲みつつ、いくつもの火柱を出し、辺り一帯の木を全て焼失させるほど、徹底的に壊滅させる。


「何か、すっきりしたな」

「た、タカシしゃま! やりすぎではっ!? 火事です!」

「あぁ、気にするな。どうせこのダンジョンは消えるんだ。好きなだけ環境破壊しても大丈夫だ。外の世界には関係ないぞ?」

「はぅっ……でも……植物さん達が可哀想です……」

「そうですそうです! エロ魔王はやりすぎでやがります!」


 マルカは優しいな。それに比べ、ミュウは……。

 パルとパロにモンスター回収を指示し、ミュウを抱き寄せる。


「何するですかっ! は、離すです。や、やめっ、ひゃひゃ」

「すまんな。俺はやりすぎちゃうんだよ」

「きゃははっ、ひゃ、だめっ、やめっ、る、でしゅっ、へひゃ」

「あー、やりすぎちゃうなー。やばいなー。手が止まらないなー」

「うひゃふっ、うそっ、うそ、ですっ、やめ、やめれーっ!」


 ミュウを全力でくすぐってやる。ついでに、色々な部位を揉み、擦り、舐めておく。


「ほら、ごめんなさい、は?」

「きゃぅっ、だれぎゃっ、へふっ、ご、ごめっ、なさーっ!」

「よし、今回はこのくらいにしておいてやろう」

「ふぅ……ふぅ……」


 パルとパロが戻ってきたので、くすぐりの刑を止める。

 まだ立てそうになさそうだったので、そのまま小脇に抱える。


「よし、まだまだ進むぞー。皆、体力は大丈夫か?」

「まだ、大丈夫ですよ」

「だじょぶでしゅ!」

「はぁはぁ……」

「「いっけまーす!」」


 かなり歩いたと思うが、パルパロは子どもだから元気だとして、サラまで大丈夫だとは、やはり獣人は体力があるのか?

 皆は大丈夫そうだったので、ぐったりとしているミュウを小脇に抱えたまま、更に上の方を目指す。


――ミリア、聞こえるか?

――――へ? はい、聞こえますよ!

――こっちは、さっきからビーやエレメントと戦っているんだが、デカいし数が多いし、厄介だぞ。注意しろ。

――――はい! こちらは、さっきからコボルトやオークなどの、人型と戦っています。


 コボルトやオーク!?

 まだ俺が戦ったことのないモンスターだな。しかも人型。


――そいつらは大丈夫なのか? 強くないか?

――――大丈夫です。人型は攻撃力が高いので注意が必要ですが、何とかまだ一撃で倒せますので。ただ気になるのは、山を登るにつれて、モンスターが強くなっていることですね。

――やっぱりそうか。こっちもそうなんだよな。強くなるだけなら良いが、大きくなっているから面倒なんだよ。

――――気を付けてください。もう少しで頂上なので、到着したら報告しますね!

――おう、ミリアも気を付けてな。怪我したら許さないからな!

――――大丈夫です! それでは。


 ミリア達はそろそろ頂上なのか。

 こちらはもう少し掛かりそうだな。そろそろ夕方だし、それまでには何とか頂上に到着しておきたいところだ。


 少しだけ歩く速度を上げつつ、頂上を目指す。

 相変わらず、ビーやエレメント、グリフォン等が襲ってくるが、人型のモンスターは出てくる気配すらない。

 人型は、魔族領が近いからそちら側のモンスターなのだろうか。後でミリアに聞いておこう。


 それからもしばらく、モンスター討伐を続ける。

 ビーの出現頻度が高いので、かなりの数を討伐できた事もあり、すぐにレベルが上がりそうだな。

 このペースなら、二日もあればレベル30になるかもしれない。

 そうなるとレベルだけが上がってしまい、中身が追い付かない事になってしまう。明日からは全員、前線で戦わせようかな……。


 今後の作戦等を考えながら、出来るだけ多くのモンスターを討伐していると、頂上に到着した。

 そこでちょうどミリアから連絡が入ってきた。


――――タカシさん、聞こえますか?

――おう、聞こえるぞ。今頂上に到着したところだ。

――――はい、こちらもやっと到着しました。

――じゃあ、また煙を出してみてくれ。見えるか確認してみる。

――――分かりました。ちょっと待ってくださいね。


 こちらもサラに用意させる。さすがに頂上からは見えるだろう。

 パルとパロを飛ばして確認させようとしたが、飛ばすまでもなく遠方で煙が上がっている。目視できたのは良いが、遠いな……。


 今日歩いた距離の倍近くありそうだ。

 ただ、向こうの方がモンスターが強いということは、あちら側にボスが居る可能性が高いだろう。

 ミリア達にこちらへ向かってもらっても、また戻ることになるし効率が悪い。どうしたもんか……。


――――タカシさん! 見えましたよ!

――あぁ、こちらからも見えた。ただ、遠いな。

――――遠いですね。これからどうしましょうか?

――そうだなぁ……ミリア、こちらの煙の方を向いて、右手と左手どちらの方から昇ってきたんだ?

――――えっと、あぁ、右手です。


 なるほど。俺達と山を二つも挟んだところに居たのか。

 ということは、このダンジョンを上から見たら文字でいう“A”のような地形だな。

 俺達が居るところが、横棒の左側ちょい下。ミリア達が居るのが先端のちょい左。

 ただ、“A”の外側にもモンスターが居ることになる。


――ミリア、一本だけ目立っていた大きな木は、山を登っている時左手に見えていたんだよな?

――――え、はい。何で分かったんですか?

――勘だ。そうなると、ミリア達にはそのまま南下してもらうのが良さそうだな。

――――南下? ごめんなさい、南ってどっちですか?


 そうか。俺はマップを見ながら話しているから、マップを見る事ができないミリアには太陽の位置を読まないと分からないのか。


――すまん。えっと、大きな木を真北と思ってくれ。俺達は、明日西に進むから、そこで合流しよう。

――――木が北ですね、分かりました。

――じゃあ、皆で協力して周りの木を全て燃やして更地にした後、外壁を何重か作って中心に家を作れ。モンスターも強いしな。

――――分かりました。じゃあ、早速取り掛かりますね。


 ミリアに伝えた通り、こちらも周辺を更地にして、壁を作る。

 寝込みを襲われると対処のしようがないし、最低限これくらいはやっておかないと心配だからな。


 家を造ったところで、日も沈み始めていた。


「マルカ、ミュウ、俺はもうちょっと作業してくるから、先に飯の準備をしていてくれるか?」

「はいっ! 分かりましたっ!」

「みゅの為に働くです、エロ魔王」


 マルカが噛まずに喋っている。しかも良い返事だ。モンスターを討伐したことで、少し自信でも付いたのだろうか?

 憎たらしいミュウの尻をぎゅっと揉んだあと、マナポーションを飲みながら、家の外に建てた壁の強度を上げる。

 一通り終わったところで、パルとパロがやってきた。


「ボス! アタイ達が手伝えることある?」

「ボスの為なら、あたしは何でもやるよ!」

「そうか。ありがとうな。あれ、サラは?」

「姫様なら、椅子に座って寝てたよ!」


 強がっていたけど、疲れたのだろう。

 マルカとミュウは晩飯を作っている、サラは寝ている。じゃあ、晩飯までパルパロをイジめてやるかな。


「もう作業は終わったしなぁ。裸になるなら可愛がってやるぞ?」

「「おっけー!」」


 パルパロが一瞬顔を合わせて、ニヤっとした後服を脱ぎ始めた。こいつら、初めからこれが狙いか……。

 冗談で言ったつもりだが、結果オーライか。


 全裸になったパルとパロは、透き通った肌がとてもキレイだ。

 地面に布を敷いて、二人を寝かせた後、一方的にイジメる。


 パルパロを何度かぐったりさせたあと、二人には色々と仕込んだこともあり、俺自身にも心の無が訪れたので、服を着る。


「続きは今度な」

「「はーい」」


 パルパロにも服を着せてあげ、家に戻る。

 家に戻ると、既に晩飯の用意ができており、サラも起きていた。


「エロ鬼、遅いです。もう食べるですよっ!」

「おう、すまんな。それじゃあ、食べようか」


 皆で“いただきます”をした後、食べ始める。


 食事中には、明日には皆と合流できることを伝えておく。

 ただ、今日以上の距離を歩くことになるかもしれないと言うと、サラが引きつり笑いをしていた。

 お姫様には、この移動距離はキツイだろう。俺でもキツイしな。でも、明日までだ。我慢してもらおう。


 食後のデザートまで終わったところで、皆がお茶で寛いでいる間に風呂を沸かせておく。

 風呂は皆でゆっくり入れるよう、大き目に作っておいた。


「おーい、風呂に入るぞ。皆こっちに来い」

「「はーい!」」


 返事が良いのはパルパロだけだ。既に全裸だ。

 しかし、他の面子は、あまり乗り気ではないらしい。特にサラ。


「えっ!? あの、えっ? 一緒に入るのですか!?」

「おう、ウチでは皆一緒に風呂に入る決まりなんだよ」

「エロ魔王が勝手に言ってやがるだけですっ!」

「う、ウチは、その、別に入らなくても……」


 マルカの後ろに隠れているミュウを捕まえ、強制的に服を脱がせ風呂に投げ入れる。


「にゃ、わぷっ、な、なに、しやがるですかっ!?」

「さぁ、次はどっちだ?」


 ミュウを処理した後、手をワキワキさせながら、マルカとサラに迫ると、マルカは観念したようで、脱ぎ始めた。

 サラは未だに困惑したままだ。


「サラ、脱がされるのと、自分で脱ぐの、どっちが良い?」

「へぁっ!? え、本当に入るの!? ちょっと、マルカ!?」


 マルカに裏切られたサラが変な声を出している。

 仕方ない脱がしてやるか。


「きゃああ、ちょ、ちょっと!? え、本当に!?」

「スリープ」


――カクンッ


 サラを寝かせ、一枚ずつ脱がしていく。

 今まで子どもばかり脱がしてきた俺には、こんなしっかりとした女性らしいスタイルの子を脱がすのは興奮するな……。

 しかもドレス姿で、意識がない。このまま襲いたいくらいだ。


 脱がし終わった後、抱きかかえて風呂に浸かる。そこで強制的に目を覚まさせる。


「ふぇっ!? 熱い! なに、何ですか、これ!?」

「風呂だ。気持ち良いだろう?」

「へ……?」

「サラ、肌キレイだな」

「え……きゃ、きゃあああああっ」


 自分が全裸であることに気が付いたらしい。

 あとは支えなくても良さそうなので、そのまま放置しておく。

 サラを解放した後、ミュウを引き寄せ体を洗ってやる。ファラが居ないからな、手持無沙汰なんだよ。その代わりに我慢してくれ。


 次にパルパロの体を洗ってあげ、マルカを洗おうかと思ったが、既に自分で洗っていた。隙がないな……。

 代わりにサラを抱き寄せ、体を隅々まで洗ってあげる。


「くすん、タカシさぁん、うぅ、責任取ってくださいね……」

「おう、俺がそっちに行くことはないが、お前なら歓迎だぞ」

「もう!分かってて言ってるんでしょう……? イジワル……」


 サラは王位を継ぐから、俺の嫁には来ない。もちろん、俺も王になるつもりはない。そもそも獣人ではないから、なれないだろう。


 皆の体を洗って、しっかり寛いだ後、順番に体を拭いてあげる。またしてもマルカにはスルーされた。ガードが堅いな。

 明日の為にも、皆のステータスを操作するため、そのままベッドに移動して、布団の上に寝転がる。


「エロ伯爵は、もう寝るですか!?」

「いや、ちょっと考えたいことがあったから横になっただけだ」


 他の皆は、誰がどの位置に寝るのか、探り合っているのだろう。ベッドに近付いても寝ようとはしない。

 そんなところで譲り合いをしてもらっても困るしな。こちらで、先に寝る場所を指定してやろう。


「寝る位置は、俺の右がパロ、パル。左がサラ、ミュウ、マルカの順だ。苦情は受け付けない。さぁ、寝るまでは自由時間だ。但し、明日も早いから、夜更かしせずに早く寝ること」

「ふん、みゅはエロ侯爵の横じゃなくて、お姉ちゃんの横です! 危うく妊娠するところでした!」

「ええと、あの、ミュウちゃん? それじゃあ、私が妊娠する事になっちゃうのだけれど?」

「キツネさんは、まんざらでもなさそうなので、大丈夫です!」

「ちょっと、ミュウちゃん!?」


 こいつら好き勝手言いやがって……本当に妊娠させてやるぞ? させたことがないから、出来るかどうか分からないが。


 ふぅ、まぁ良い。それより、ステータス更新だ。


 サラはビーが一撃ではなかったから、MPと魔力中心だな。

 マルカとミュウは近接武器だし、攻撃魔法を覚えていないから、HPと防御力重視にしておこう。

 パルとパロは、戦闘中の判断力が素早かった。長所を伸ばす為、攻撃力と素早さを上げてやろう。


 ふむ、これなら今日くらいのモンスター相手なら、普通に戦えるステータスになったのではないだろうか?

 それにしても、今日だけでかなりレベルが上がったな!


 普通にやって、これだけレベルの上がりが早いんだ。この程度のダンジョン、攻略されていてもおかしくないと思うのだが。

 ボスがとてつもなく強いとか、何かあるのだろうか?


 そういえば、道中で人骨らしきものが沢山あったな……あれは、ダンジョン攻略に来た奴等の骨なのだろうか。

 これから先にも、先人達の亡骸があるのだろうか。弔う気なんて全くないが、見ていて気分の良いモノではないしな。今度からは、見掛けたら埋めておいてやろう。


「――さん、タカシさん? ねぇ、聞いてます?」

「え、あぁ、すまない。考え事していた。どうした、サラ?」

「もうっ! もう寝ますか?」

「何だ? 妊娠させて欲しいのか?」

「それは困ります! あの、ランとは、その、進んでますの?」

「まぁ、俺の性奴隷だしな。経験済みだぞ。妹に先を越されたな」


 それを聞いてサラが、“あの子ったら……”などと言いながら、溜息を吐いている。

 煽ったつもりだったのだが、別に悔しさは無さそうだ。


「やっぱり王族だから、貞操観念とか厳しいのか?」

「いえ、別にそういうわけではありませんよ。そんな考えは、もう古いですし。私も別に気にしていません」

「よし、じゃあ俺とするか!」

「うーん……でも、それで私に恩恵を与えてくださったとしても、何かタカシさんを利用したみたいで……」


 自分の純潔の心配ではなく、変なところを気にするんだな。


「あぁ、そういうことか。俺に直接迷惑が掛かるわけではないし、それはお前の心の中での問題だ。だから、俺は全く気にしないぞ。むしろ利用してくれ。その分、気持ち良い思いが出来て幸せだ」

「私が王位を継ぐ為に、タカシさんを利用するんですよ? その、何とも思わないんですか……?」

「あぁ。別に恩恵を与えないことも可能なんだぞ? それなのに、わざわざ恩恵を与えるんだ。何故なら、俺が肉体的にも精神的にも満たされるからだ。双方幸せで、結構な事じゃないか。違うか?」

「なるほど。言われてみれば、確かにそうですね。ふふふ。でも、少々都合が良すぎるといいますか……後が怖いですね……」


 都合が良いと感じてしまうのは、当たり前だろう。その設定は、俺が作った設定なのだから。

 攻めるなら今だと、本能が言っている気がする。


 サラの方を向くと目が合ったので、そのままキスをする。


「怖くなったら、俺を頼れ。出来る限りの事はしてやる」

「もう、それ、私を口説いてつもりなんですか……?」

「あぁ。お前の体を自由に出来るのなら、俺は何でもしてやろう。面倒な事は勘弁だがな」

「うふふ、もう……最後の一言で台無しですよ?」


 サラの体の力が抜けたので、これは体を自由にして良いという、サインが出たと判断して良いだろう。


 マルカが“はわわわっ”と言っているが気にしない。チラっと、マルカの方を見ると、ミュウの顔を抱き締めて、こちらを見えないようにしている。ナイス判断だ。

 パルとパロも“大人だ……”などと言っているがこれも無視。


 サラにキスをしながら、体の上から順に優しく愛撫していく。

 順に服を脱がし、下着だけの状態にする。


「キレイだな」

「既に何度も見られているとはいえ、は、恥ずかしいですね……」


 そこからは執拗に愛撫とキスを続け、準備を進める。


「サラ、もう、後には戻れないぞ?」

「えぇ。大丈夫です、問題ありません……」


 サラと大人の空間をつくり、それを皆に見せながら、楽しむ。


・・・。


 サラは、しばらくぐったりとしていたが、ふと我に返った瞬間、皆が自分の事を見ていることに気が付いて、あまりの恥ずかしさに布団を被って引き籠ってしまった。

 今まで忘れていたのかよ……。まぁ、良いムードだったしな。


 サラが引き籠ったことによって、結局俺がミュウの横に寝る事になってしまったので、ミュウを抱き枕にしながら寝る。

 文句ばかり言っているが抵抗はしないし、まんざらでもないのはこいつじゃないか。くそ、指輪があれば本音を聞けたのにな……。


 まぁ良い。満足したので、今日はもう寝ることにしよう。

 おやすみ。

▼タカシ・ワタナベ Lv.27 錬金術士 Rank.B

HP:810(810+0)

MP:3080(2880+200)

ATK:400(360+40)

MAG:1480(1440+40)

DEF:563(450+113)

AGI:1440(1440+0)


STR:4(+ -) VIT:5(+ -) INT:16(+ -) DEX:16(+ -) CHA:30* (0)

JOB:M錬金術士Lv.27 SアンノウンLv.41 魔術士Lv.30 僧侶Lv.30 冒険者Lv.9 剣士Lv.8 魔導士Lv.6 空間術士Lv.1 付与術士Lv.1 召喚術士Lv.1 聖職者Lv.1 討伐者Lv.1 村人Lv.1 闘士Lv.1 戦士Lv.1 射士Lv.1 神官Lv.1

SKL:魔術士* 僧侶* 魔力上昇中 錬金理解 錬金複製 錬金変化 神手 神眼 神脚 神口 神心

EQP:フェザーレイピア+3 ナイトメイル+2 ナイトシールド+1 ナイトガントレット+2 ナイトゲートル+1 パワーリスト+2

INV:ライフポーション30 マナポーション23 パワーポーション30 マジックポーション30 投げナイフ10 封印の護符3

GLD:白貨3、金貨472、銀貨21、銅貨92


▼サラ・フォン・クドラング Lv.24 妖術士

HP:479(429+50)

MP:780(780+0)

ATK:194(156+38)

MAG:740(663+77)

DEF:291(273+18)

AGI:117(117+0)


STR:4(+ -) VIT:7(+ -) INT:17* DEX:3(+ -) CHA:13* (0)

JOB:M妖術士Lv.24 S獣剣士Lv.25 村人Lv.6 獣戦士Lv.2 獣闘士Lv.2

SKL:攻撃力上昇小 初級属性解放 火属性強化小 風属性強化小 水属性強化小

EQP:クリスタルロッド ムーンドレス マジックリスト

INV:王家の証 マナポーション16 マジックポーション20

GLD:白貨1、金貨50、銀貨50、銅貨50


▼マルカ・サプタル Lv.23 僧侶

HP:588(588+0)

MP:512(462+50)

ATK:225(210+15)

MAG:274(252+22)

DEF:403(378+25)

AGI:210(210+0)


STR:5(+ -) VIT:9(+ -) INT:6(+ -) DEX:5(+ -) CHA:14* (0)

JOB:M僧侶Lv.23 S商人Lv.23 村人Lv.9 剣士Lv.1 神官Lv.1

SKL:魔力上昇小 初級治癒 初級治療 初級付与魔術

EQP:アイアンメイス+2 ミコフク リボン ミコサンダル

INV:ライフポーション10 パワーポーション10

GLD:白貨0、金貨0、銀貨32、銅貨41


▼ミュウ・ウルダン Lv.23 戦士

HP:906(756+150)

MP:420(420+0)

ATK:334(294+40)

MAG:84(84+0)

DEF:501(462+39)

AGI:336(336+0)


STR:7(+ -) VIT:11(+ -) INT:2(+ -) DEX:8(+ -) CHA:14* (0)

JOB:M戦士Lv.23 S闘士Lv.23 村人Lv.8

SKL:防御力上昇小 体力上昇小 パワーアタック チャージ バーサク

EQP:ハルバート ゴシックロリータ ヘッドドレス レザーブーツ

INV:ライフポーション10 パワーポーション10

GLD:白貨0、金貨0、銀貨0、銅貨0


▼パル・トロイト Lv.24 討伐者

HP:866(816+50)

MP:576(576+0)

ATK:449(432+17)

MAG:144(144+0)

DEF:412(384+28)

AGI:442(432+10)


STR:9(+ -) VIT:8(+ -) INT:3(+ -) DEX:9(+ -) CHA:16* (0)

JOB:M討伐者Lv.24 S使徒Lv.24 盗賊Lv.12 村人Lv.3 奴隷Lv.1

SKL:敏捷上昇小 サーチ ペネトレイト ハイド 模倣 模倣 模倣

EQP:シルバーダガー+2 セイフクブレザー リボン レザーブーツ パワーリスト

INV:ライフポーション10 パワーポーション10

GLD:白貨0、金貨0、銀貨1、銅貨4


▼パロ・トロイト Lv.24 討伐者

HP:866(816+50)

MP:576(576+0)

ATK:443(432+11)

MAG:144(144+0)

DEF:412(384+28)

AGI:442(432+10)


STR:9(+ -) VIT:8(+ -) INT:3(+ -) DEX:9(+ -) CHA:16* (0)

JOB:M討伐者Lv.24 S使徒Lv.24 盗賊Lv.12 村人Lv.3 奴隷Lv.1

SKL:敏捷上昇小 サーチ ペネトレイト ハイド 模倣 模倣 模倣

EQP:アイアンダガー+1 セイフクブレザー リボン レザーブーツ パワーリスト

INV:ライフポーション10 パワーポーション10

GLD:白貨0、金貨0、銀貨2、銅貨12

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