第3話 シュスルスダンジョン
壊滅させた盗賊のアジトは、当然誰も居らず、建物の残骸だけが散乱してる状態だった。
盗賊が誰か戻って来ていたら、また狩れるかもしれないと、少しだけ期待していたが、静かなものだ。
騎士団も此処に来たんだし、当たり前か。
「タカシ様、ここは何処ですか?」
「そういえば言ってませんでしたっけ。先日、盗賊団のヴェルムを壊滅させたんですよ。ここは、あいつらの本拠地です」
「はぁ、ヴェルムの。ヴェルム。えっ、あのヴェルムですか!? そんなところに転移してきて、大丈夫なのですかっ!?」
「えぇ、あのヴェルムですよ。もう、全員捕えて、ザクゼル騎士団に渡したので大丈夫です。まだ居たら捕まえるだけですし」
アバンが武器を出して構えている。
魔眼を使って周りを見てみたが、人の気配は一切ないようだし、そこまで警戒しなくても良いのに。
「ミリア、ダンジョン入口に案内してくれるか?」
「はい――ただ、私も此処の裏手にある湖の畔に、入口があるって聞いただけなので、正確な位置は分からないですよ?」
「それだけ分かれば十分だよ。助かる。さぁ、皆移動しようか」
相変わらずアバンは警戒し、それに影響を受けたルリアも、武器を出してキョロキョロしている……だから、誰も居ないって。
湖にはすぐに到着した。
「よし、それじゃあ、皆ダンジョンの入り口を探してくれ」
「あの、タカシさん? 探すまでもないかもしれません。あそこを見てください。多分、あれだと思いますよ?」
ミリアの指差す方を見てみると、確かにダンジョンの入口のようなものが、大きな木の前に開いていた。
湖の景観を損なう、あの黒い鏡みたいな浮かんだ違和感の塊は、間違いなく入口だろう。
「あぁ、あれだろうな。すまん、こんなにすぐ見つかるとは思ってなくてな。周りを見てなかった。ありがとう」
「いえ、私も同じ気持ちですから」
そのまま、立ち止まることなく、ダンジョンの入口に向かう。
途中、マリーとルリアにはダンジョンの中で目印にするための、生木を回収してもらう。
「さて、後は中に入るだけだ。ここで最終調整を行おう」
「調整? 準備なら、もうできていますよ?」
「恩恵、と言えば分かるか?」
「はっ!? まさか、サラさんとアバンさんに!? え……でも、アバンさんは男性、です、よ……まさか……っ!?」
「おい、待て、ミリア。今、お前の頭の中では、俺とアバンさんが裸でまぐわってるだろう? そういう妄想は一人の時にしろ」
「ちがっ!?、しし、ししてませんよっ!? 握ったりとか!」
どちらがどちらの、アレをあれ、している状況なのか……。
ムッツリ妄想ミリアは良いとして、マルカやミュウはステータスを操作しないと、ダンジョンでは瞬殺される可能性がある。
ただ、アバンは男だ。
皆に説明した、“俺を性的に満足させたら恩恵を与える”という嘘設定の対象外。どうしたもんか。
――ミリア、俺が離れた所でアバンさんに説明をするからさ、他の面子への説明をお願いして良いか?
――――分かりました。うそ、ほんとうに!? アバンさんと……タカシさんとの絡み合い……はぁはぁ。違う違う、説明しなきゃ。
ミリアの腐った思考がダダ漏れだ。
ミリアには、魔力を込めている間は全てこちらに聞こえている、ということを説明していない。これはナイス判断だったな。
この指輪、本当に便利だな。
「アバンさん、ちょっと話したいことがあるので、一緒に来てくれますか? ミリア、頼んだぞ」
「はぁ、何でしょうか」
「……任されました!」
アバンを連れて、皆から会話が聞こえない程度に距離を取る。
「タカシ様、何かの相談ですか?」
「えぇ、アバンさんにあいつらを任せる事について、少し相談を」
「はぁ、どのような相談でしょう」
「実は俺、まだ誰にも言っていないんですが、教皇の使う力に似た能力を持っている、らしいんですよ」
「え、それは、どういう……!?」
流石に“俺を性的に満たしてみろ!”とは言えないので、皆とは違う説明をしないといけない。
何か、嘘ばかり言っている気がするが、ミリアは“俺の嘘設定”には気が付いているみたいだし、その内勝手に納得するだろう。
「人のジョブを変更することができます」
「なんとっ!? そ、それは、本当ですか!?」
「えぇ、本当です。でも、これは信頼できるアバンさんだからこそ話した、俺の秘密です。くれぐれも口外は……」
「そ、それは、もちろんですが……そんな神のような力を……」
「それで、アバンさんにはあいつらを任せることになりますので、その恩恵を与えておこうかと思いまして」
アバンのステータスは、流石城に仕える騎士というだけはある。かなり高い。これならサブジョブを付けるだけで良いだろう。
「恩恵!? タカシ様は、神に仕えるような立場なのですか!? これは、はぁ、今までで一番、驚きました……」
「あぁ“恩恵を与える”って何か偉そうですみません。別に俺は、そういう立場や肩書きではありませんよ? ただの冒険者です」
「しかし、あぁ、なるほど。だから、マリーさんがタカシ様の事を勇者と言っているわけですね……謎が解けました……」
「いや、だから、それはあいつの村を救ったからそう言われているだけであって、俺は勇者ではないです」
「それも立派な勇者の行動です。御見逸れいたしました」
マリーめ。今度お仕置きしてやる。
「はぁ……あっちは今、ミリアから全く違う説明を行わせてます。これは、アバンさんだから伝えました。絶対、口外禁止ですよ?」
「分かりました! お約束いたしましょう!」
「じゃあ、早速ジョブを変更します」
「はい」
今はメインが騎士で、就くことができる上位のジョブは大剣師、小剣師、双剣師か。
初めて聞くジョブだな。俺の知っている普通のゲームなどでは、こういう武器を限定するようなジョブって、下位ジョブなんだが、この世界では上位なんだな。
この三つを極めることが条件で、最上位とか、エクストラジョブとか、そういうことなのだろうか? 今度ミリアに聞こう。
アバンは剣と盾を持っているから、ジャンル的に小剣師だろう。とりあえずサブジョブに小剣師を入れておくか。
アバンの胸に手を当て、手から光を出しつつジョブを操作する。
ついでに、俺自身のジョブも魔導士にしておく。
錬金術師のままでも良いが、さすがに五人を守りながら侵攻するわけだから、魔導士の方が色々と融通が利く。
「終わりました。とりあえず、最もアバンさんの力を出せる騎士をメインのまま、サブを小剣師にしておきました」
「なんとっ!? わ、私がマルチジョブに!? 本当ですか!?」
「えぇ、本当です。全体的に二倍くらいの力を得ているはずです」
「に、二倍!? 小さき頃より日々鍛錬してきましたが……たった数秒で……数秒……あぁ……」
ショックを受けているな。そりゃあ、そうなるよな。二十年近く頑張ってきたものが、俺が触れただけで二倍になったわけだし。
アバンのステータスを確認すると、そこそこの値になっている。この分なら、別にステータスは操作しなくても大丈夫だろう。
アバンは今まで鍛錬していて現役なわけだし、いきなり強くなりすぎると、ステータスを操作したことがバレるかもしれないし。
それにしても、複数のジョブ持ちを、マルチジョブと言うのか。これは勉強になった。次からはこの言葉を使おう。
「マルチジョブになると、皆そんな感じです。アバンさんもいつか開花していたはずです。それが少し早くなっただけですよ」
「慰め、ありがとうございます。それにしても、はぁ、なるほど。だから、ミリアさん達はあんなにもお強いのですね……」
「えぇ、俺が愛情を注いで育てていますので」
「ふふ、大事にされているのですね。分かりましたっ! 頂戴したこの力で、必ずお守りさせていただきます!」
「お願いしますね。こっちもサラには傷一つ付けさせませんから」
「はい、こちらこそお願いします!」
――ミリア、どうだ? こっちは話が終わったぞ?
――――はい、こちらも終わりましたよ! アバンさんががっかりしてたけど、タカシさんに振られたのかな……。見たかったなぁ。違う違う、今はダンジョン!
振ってねーよ。そもそも告白じゃないし。あれ、俺が秘密を打ち明けたので告白ではあるのか?
でも、愛の告白じゃねーよ!
――ところでミリア。どんな説明をしたんだ?
――――ひゃっ!? ええと……ミュウやパルパロ達に分からないよう、タカシさんとセックスをすれば強くなれる、って説明だったなんて言えない……
――どうしたんだ?
――――はぇ!? えと、いつもの、タカシさんにご奉仕したら、良い事がありますよ! って感じです! ……危ない危ない。
――そうか。ありがとうな。
ストレートすぎるだろう。やはり女の子だけだと、そういう感じになるのだろうか? 興味があるな。
「アバンさん、あっちも終わったみたいなので、行きましょうか」
「はい。がんばりましょう!」
皆に合流すると、ルリアとサラの目がギラギラしていた。
ミリアの、ナイスな説明のお陰みたいだな。これで、俺の性欲が満たされることは間違いないだろう。ありがとう、ミリア!
「よし、そろそろ入るか。作戦は覚えているか?」
「大丈夫です。狼煙を上げて知らせる、ですよね」
「そうだ。あとは指輪で連絡を取り合おう」
「はい!」
最後に作戦の確認をした後、パーティーメンバー同士手を繋いでダンジョンの中に入る。
相変わらず、無重力空間のように、フワフワした感覚を味わい、気分が悪くなる寸前でダンジョンへの入場を完了する。
「ふぅ。何だ、ここは……」
周りを見回すと、この世界に来て入った森のどこよりも深い森。ジャングルのような森だった。
「すごいですね……」
「ほわぁ……」
「え、ええエロ魔人! みゅを守るです!」
「「すげぇ! ボスすげぇ森だよ!」」
ミュウが怖がっているな。よしよし。落ち着け。
それにしても、さっきまで肩の上に乗っていた、ファラの召喚獣がいつの間にか消えていた。強制的にファラの元に戻された……?
ファラと離れるのは寂しいが、これで監視は無くなったな。
まずは、安全確認だな。
皆と繋いだ手を引き寄せ、手の届く範囲に集めて、小屋を作成。次に、小屋の中から、魔眼を使って周りを確認する。
少し離れたところに、数匹ほど何かが居るな。四足を地に付けて移動しているから人ではないだろう。
「すぐそこにモンスターが居るから、始末してくる。サラ、お前はこの木を燃やして、煙を出してくれ」
「はい、お任せくださいな」
小屋に煙が充満しないよう、即席の暖炉と煙突を作り、枯れ木と生木をサラに渡しておく。
火魔法は使えるみたいだし、大丈夫だろう。
小屋にドアを作って外に出た後、土魔法で尖った岩を作成して、モンスターらしきモノ目掛けて射出する。
――ダァァァン!
魔導士の威力すごいな……。
目標を貫通した後、後ろの木に当たり、木も倒してしまった。
それが直撃した奴の反応は消えたが、周りに居た二匹がこちらに向かって突っ込んでくる。
咄嗟に同じ岩を生成して、射出して仕留める。
倒したモンスターは、今までに見た事のある狼より二回りほども大きな奴だったな……。
ダンジョンが古くなると、モンスターも進化するのか?
――ミリア、聞こえるか?
――――はい! 聞こえます! ちょっと待ってください! 今、狼の群れと戦闘中です!
あっちも狼と戦っているのか。
狼とはいえ大きかったし、それが群れとなると、マリーとルリアは能力的に大丈夫だろうか。
ミリアの応答を待つ間、こちらも周囲を警戒しておく。
とりあえずは、何も居ないようだな。
――――タカシさん、お待たせしました!
――大丈夫だったか?
――――えぇ、問題ありません。いきなり群れが居たので驚いて、吹き飛ばしちゃいました。
――そうか。そっちはどんな感じだ? 狼煙上げられそうか?
――――はい、今から準備します!
――分かった。こっちも準備しているから、煙を上げたら、暫くはファラとマリーに周囲を警戒させつつ、待機しておいてくれ。
――――分かりました!
あっちは大丈夫そうだな。
ミリアとの会話を終え、小屋に戻る。
「タカシさん、こんな感じで良いかしら?」
「あぁ、大丈夫だ」
サラが既に燃やし始めていたので、マナポーションを飲みながら小屋を拡大する。
とりあえずは、こいつらのステータスをイジっておかないとな。
「よし、後は待つだけだな」
「そうですね。近くに居ると良いですけれど」
「さて、それじゃあ今の内にお前達の能力を伸ばしておくか」
「なっ!? え、ここで!? ちょっとまだ、え、えっ!?」
サラがワタワタし始めた。
ミリアのお陰で、何をすれば良いのか分かっているからな。
さて、何をしてもらおうか。
それより、こいつらのジョブは何にしよう……。
パルとパロは、既にジョブ設定もポイントも振り終わっている。サラは妖術士にすることは決定だが、マルカとミュウのジョブが乏しい。
二人には、何か新しいジョブを覚えさせるか。
「サラ、こっちにおいで」
「ふぇっ!? な、な、何故です!? 皆が居ますよ!」
「何訳分からないことを言っているんだ。早く来い」
「で、ですが! まだお昼ですしっ!」
床に胡坐をかいて、サラの手を引いて、その上に座らせる。
「ひゃっ、ひゃぁ!」
「サラも可愛い声を出せるんだな」
「か、かわっ!?」
普段あれだけ体に触れてきたり、胸をわざと押し当てて来たり、大胆にも夜這いしてきて良いとか言っている割には反応が初心だ。
強がっていたのだろう。攻めるのは良いが、攻められるのはダメなタイプなのかもしれない。
「た、タカシしゃまっ! サラ様に、ひどいことは、めっです!」
「酷い事はしないぞ? 近い内、マルカにもしてあげよう」
「う、ウチは……だめだめ、だめでしゅ! サラ様にもダメです」
マルカが初めて俺に反抗してきた。
まだ何か言いたそうな顔をしていたが、そこはスルーしてから、サラの色々なところを弄りつつ、ついでにジョブの設定をする。
「はぅっ、んっ、やっぱり、こう、なるの、ですかっ、んぅっ!」
「はわわわっ、タカシしゃまぁ……」
「エロ魔王、本性を出したですね! その手を離すですっ!」
「「ボス、姫に手を出すなんて、すげぇ!」」
サラのメインジョブを妖術士、サブを獣剣士にしたあと、余っているステータス全てCHAに振っておく。
これで、先程の狼を相手にできる程度は、強化ができただろう。後は実際に戦って、慣れてもらうしかない。
おっと、そういえば設定をしながらサラを弄んでいたんだった。考え事をしていたので忘れていた。
しまったな……荒い息をしながら、ぐったりしてしまっている。ピクピクしている……どうしようこれ。やりすぎた。
「さぁ、次は誰だ?」
「ひぃっ!?」
「はっ!? そうでした、みゅはご飯の用意をしないと……」
「ボス、アタイにもして欲しい!」
「ボスボス、アタシも!」
パルとパロが乗り気みたいだが、こいつらは既に、昨日の時点でポイントの割り振りまで終わっているんだよな。
サラの件を誤魔化す為に、そんなやり取りをしていると、小屋に何かがぶつかるような音がした。
――ズガンッ!
魔眼を使って周りを確認すると、小屋の周りがモンスターだらけになっていた。
多いな……サラに集中しすぎていて、周りを見ていなかったのがまずかった。それにしても、一匹一匹がデカいな。
「モンスターだ。俺が始末してくるから、お前達は見ていろ」
「はぁはぁ……」
「ひぃっ!?」
「は、はは早く、行くですっ!」
「「はーい」」
戦っている様子が見られるよう、小屋にいくつかの小窓を作り、カラフルな火の玉を沢山浮かせながら小屋から出て行く。
出た瞬間に横から突っ込んできた巨大猪相手に、数発ぶつける。
――ズシャアアッ!
そのままの勢いで倒れ込んだ猪を放置して、火と風の合成魔法で飛行系のモンスターを駆逐していく。
そこに突っ込んできた狼は、剣で応戦する。
――ザシュ! ブシャァ!
二十匹ほどは倒しただろうか。かなりの数だったな。
魔眼で周囲を確認しながら、モンスターを回収していく。
「お前達、もう大丈夫だ。出てきて良いぞ」
「「ボスゥゥゥ! かっけーー! 格好良いよっ!」」
小屋のドアを“バァン”と開け、パルとパロが走って、そのまま抱き付いてくる。そんなに言うほどではないだろうに。
「タカシさん、素晴らしかったです。惚れ直しました」
「はわわっ、わわわわっ」
「ふん、エロ魔王のくせに、やりやがりますね」
「お褒めいただき光栄です。ミュウ様」
ミュウを調子に乗せておく。
「大天才であるミュウ様。ミリア達の煙が見えないか確認してきてくれませんか? お願いします」
「えっ……何を言ってるです――かああああああああああああっ」
ミュウの肩を触れて、お願いをした後、盛大に空へ打ち上げた。
ついでに縦回転させ、クルクル回しておく。
「「「「ええええっ!?」」」」
サラ達も突然の出来事に驚いている。
「ちょっと、タカシさんっ! ミュウちゃんがっ!」
「あぁ、気にするな。俺がやったことだから」
「へ……?」
限界まで打ち上げた後、今度は横回転させて周囲を確認させる。
「ボス! アタイも行きたい!」
「ボス! アタシも!」
暫く茫然とミュウを眺めていたパルとパロが、その面白さに気が付いたのか、ねだり始めた。
「分かった分かった。順番な。それじゃ、いくぞ?」
――ドシュウッ!
「きゃああああああああっ!?」
パルとパロに魔法を使うフリをして、サラを打ち上げてやる。
「ずるいずるいー! アタイも!」
「はやくはやく!」
「まぁ、待て。次な、次」
流石に四人同時はまだ厳しいものがあるので、ミュウとサラを下ろしてあげる。
「ぐすっ、うぅ、ひどいです、何しやがるですかっ!」
「はぁはぁ……びっくりした……うぅっ」
ミュウが半泣きで、こちらをポカポカ叩いてきた。サラはサラで酔ったのだろうか。気持ち悪そうだ。
「どうだった? ミリア達の煙は見えたか?」
「い、いえ、それどころでは……」
「ひどいですひどいです!」
突然だったしな。仕方ないか。
「見てないのか!? じゃあもっかい行って来い」
「「えぇ!?」」
「うそうそ。冗談だよ」
「「ほっ」」
――ドシュウッ!
「「んんんんんんんんんんっ!?」」
安心させた瞬間に再度打ち上げてやるが、今度はそれだけですぐに下ろしてやる。
何度かそうやって遊んだ後、パルとパロに確認してきてもらう。
どうやら、ここからは煙のようなモノは見えないらしい。
――ミリア。聞こえるか。そっちから煙は見えるか?
――――あ、タカシさん。こっちからは見えないです。ふぅ、ちょうど良かった……こちらから話し掛けるの恥ずかしいし……。
――こちらからも見えない。近くに川とか山とか目印になりそうな物はないか? 何でも良い。
――――山でしたらいっぱいあるそうです。あ、いやむしろ、山に囲まれているらしいです。あと、一本だけすごく大きな木が目立っているらしいです。
山に囲まれたところだから煙が見えないのか……うん? 山に囲まれたところで、一本だけ目立つ木がある。
ゲームとかなら、隔離された場所で目立った印があれば、ボスが居そうなところだよな。
――おい、その木には近付くなよ? とりあえず、木と反対方向に進んだところにある山へ登れ。
――――え、あ、はい。分かりました。何だろう。今日あの木の麓に小屋を建てようかって話してたのに、もう……。
こういう閉鎖空間って、そういう目立つ所は逆に危ないんだよ。聞いておいて良かった……。
まぁ、ゲーム知識だから本当かどうかは分からないが。
――俺達も山に向かう。山の頂上に着いたら教えてくれ。
――――分かりました。はぁ、やっぱりいつも通り、理由なんかは教えてくれないんだなぁ……。
――ミリア、早くお前に会いたいんだ。協力してくれ。
――――は、はい。分かりました。またそういうこと言って……。本当に私のこと好きなのかな?
――ミリア、好きだよ。
――――な、ななっ、うぅ、ありがとうござい……じゃなくて! あぅあぅ、やっぱり本当なんだ……もう! 山に移動しますので!
ミリアとの会話を終え、パルパロに再度山の位置を確認させる。
どうやら、正面に高い山が一つだけあって、そこから小さな山が左右にいくつも続いているらしい。
その何処かにミリア達が居るだろう。これは頑張っても、今日中には合流できそうにないな……。
「よし、お前達。まずはあっちの山に行くぞ」
「「「はい……」」」
「「はーい!」」
グダグダになっている面子を連れ、山を目指す。
▼アバン・ホーゼス Lv.26 騎士
HP:605(405+200)
MP:180(180+0)
ATK:260(225+35)
MAG:90(90+0)
DEF:335(180+155)
AGI:90(90+0)
STR:15(+ -) VIT:12(+ -) INT:6(+ -) DEX:6(+ -) CHA:5(+ -) (17)
JOB:M騎士Lv.26 S小剣師Lv.1 獣剣士Lv.34 獣戦士Lv.20 獣闘士Lv.16 射士Lv.11 村人Lv.4 大剣師Lv.1 双剣師Lv.1
SKL:獣剣士* 防御力上昇中 防御力上昇中 シールドストライク シャープストライク カットストライク
EQP:シルバーソード ナイトシールド ナイトメイル ナイトガントレット ナイトゲートル パワーリスト
INV:ライフポーション20 パワーポーション20
GLD:白貨0、金貨30、銀貨20、銅貨20
▼ミリア・ウェール Lv.18 魔導士 Rank.B
HP:240(240+0)
MP:2028(1728+300)
ATK:118(96+22)
MAG:1155(1056+99)
DEF:180(144+36)
AGI:672(672+0)
STR:2(+ -) VIT:3(+ -) INT:22* DEX:14(+ -) CHA:16* (0)
JOB:M魔導士Lv.18 S付与術士Lv.11 魔術士Lv.30 僧侶Lv.31 冒険者Lv.10 村人Lv.2 聖職者Lv.1 商人Lv.1 闘士Lv.1 戦士Lv.1 剣士Lv.1 射士Lv.1 神官Lv.1
SKL:魔術士* 僧侶* 魔力上昇中 魔力上昇中 中級魔術 中級魔術障壁 中級付与魔術 複数付与
EQP:ムーンステッキ+2 セイフクブレザー ヘッドドレス レザーブーツ マジックリスト+2
INV:ライフポーション30 マナポーション30 マジックポーション30 投げナイフ20 封印の護符10
GLD:白貨0、金貨33、銀貨11、銅貨100
▼ファラ・オスロ Lv.14 召喚術士 Rank.B
HP:360(360+0)
MP:2010(1860+150)
ATK:197(180+17)
MAG:1257(1200+57)
DEF:214(180+34)
AGI:660(660+0)
STR:3(+ -) VIT:3(+ -) INT:20* DEX:11(+ -) CHA:20* (0)
JOB:M召喚術士Lv.14 S使徒Lv.33 魔術士Lv.30 奴隷Lv.5 空間術士Lv.1 付与術士Lv.1 魔導士Lv.1 冒険者Lv.1 村人Lv.1
SKL:魔術士* 魔力上昇中 中級召喚魔術 複数召喚 中級治癒 初級空間魔術 模倣 転換
EQP:マジックロッド+2 ゴシックロリータ ヘッドドレス レザーブーツ マジックリスト
INV:ライフポーション30 マナポーション30 マジックポーション30 投げナイフ20 封印の護符10
GLD:白貨0、金貨0、銀貨49、銅貨100
▼マリー・カレーズ Lv.12 精霊術士 Rank.E
HP:288(288+0)
MP:578(528+50)
ATK:157(144+13)
MAG:374(336+38)
DEF:174(144+30)
AGI:192(192+0)
STR:3(+ -) VIT:3(+ -) INT:7(+ -) DEX:4(+ -) CHA:16* (0)
JOB:M精霊術士Lv.12 S使徒Lv.12 冒険者Lv.1 射士Lv.1 奴隷Lv.1 村人Lv.2
SKL:魔力上昇小 風精霊召喚 水精霊召喚 初級火魔術 模倣
EQP:ウィッチスタッフ+3 ミコフク リボン ミコサンダル マジックリスト
INV:ライフポーション30 マナポーション30 マジックポーション30 投げナイフ20 封印の護符10
GLD:白貨0、金貨0、銀貨49、銅貨100
▼ラン・フォン・クドラング Lv.13 獣闘士 Rank.E
HP:580(480+100)
MP:384(384+0)
ATK:240(192+48)
MAG:144(144+0)
DEF:361(288+73)
AGI:246(240+6)
STR:4(+ -) VIT:6(+ -) INT:3(+ -) DEX:5(+ -) CHA:16* (0)
JOB:M獣闘士Lv.13 S使徒Lv.2 獣戦士Lv.7 村人Lv.2 冒険者Lv.1 獣剣士Lv.1
SKL:体力上昇小 ハードラッシュ オーラパワー 模倣
EQP:キラークロウ+2 サークレット+3 セイフクブレザー アイアンガントレット+1 フェザーブーツ+1 パワーリスト+1
INV:王家の証 ナイフ ブラシ ハサミ ライフポーション30 パワーポーション30 投げナイフ20
GLD:白貨0、金貨0、銀貨49、銅貨100
▼ルリア・S・ツェルトン Lv.21 剣士
HP:962(912+50)
MP:336(336+0)
ATK:529(480+49)
MAG:144(144+0)
DEF:523(432+91)
AGI:192(192+0)
STR:10(+ -) VIT:9(+ -) INT:3(+ -) DEX:4(+ -) CHA:16* (0)
JOB:M剣士Lv.21 S使徒Lv.2 村人Lv.6 奴隷Lv.1
SKL:攻撃力上昇小 スラッシュ バッシュ スラスト 模倣
EQP:アイアンソード アイアンシールド レザーアーマー レザーガントレット レザーブーツ
INV:ライフポーション30 パワーポーション30 投げナイフ20
GLD:白貨0、金貨0、銀貨49、銅貨100




