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ステータスマイスター  作者: なめこ汁
第二章
96/145

第3話 シュスルスダンジョン

 壊滅させた盗賊のアジトは、当然誰も居らず、建物の残骸だけが散乱してる状態だった。

 盗賊が誰か戻って来ていたら、また狩れるかもしれないと、少しだけ期待していたが、静かなものだ。

 騎士団も此処に来たんだし、当たり前か。


「タカシ様、ここは何処ですか?」

「そういえば言ってませんでしたっけ。先日、盗賊団のヴェルムを壊滅させたんですよ。ここは、あいつらの本拠地です」

「はぁ、ヴェルムの。ヴェルム。えっ、あのヴェルムですか!? そんなところに転移してきて、大丈夫なのですかっ!?」

「えぇ、あのヴェルムですよ。もう、全員捕えて、ザクゼル騎士団に渡したので大丈夫です。まだ居たら捕まえるだけですし」


 アバンが武器を出して構えている。

 魔眼を使って周りを見てみたが、人の気配は一切ないようだし、そこまで警戒しなくても良いのに。


「ミリア、ダンジョン入口に案内してくれるか?」

「はい――ただ、私も此処の裏手にある湖の畔に、入口があるって聞いただけなので、正確な位置は分からないですよ?」

「それだけ分かれば十分だよ。助かる。さぁ、皆移動しようか」


 相変わらずアバンは警戒し、それに影響を受けたルリアも、武器を出してキョロキョロしている……だから、誰も居ないって。


 湖にはすぐに到着した。


「よし、それじゃあ、皆ダンジョンの入り口を探してくれ」

「あの、タカシさん? 探すまでもないかもしれません。あそこを見てください。多分、あれだと思いますよ?」


 ミリアの指差す方を見てみると、確かにダンジョンの入口のようなものが、大きな木の前に開いていた。

 湖の景観を損なう、あの黒い鏡みたいな浮かんだ違和感の塊は、間違いなく入口だろう。


「あぁ、あれだろうな。すまん、こんなにすぐ見つかるとは思ってなくてな。周りを見てなかった。ありがとう」

「いえ、私も同じ気持ちですから」


 そのまま、立ち止まることなく、ダンジョンの入口に向かう。

 途中、マリーとルリアにはダンジョンの中で目印にするための、生木を回収してもらう。


「さて、後は中に入るだけだ。ここで最終調整を行おう」

「調整? 準備なら、もうできていますよ?」

「恩恵、と言えば分かるか?」

「はっ!? まさか、サラさんとアバンさんに!? え……でも、アバンさんは男性、です、よ……まさか……っ!?」

「おい、待て、ミリア。今、お前の頭の中では、俺とアバンさんが裸でまぐわってるだろう? そういう妄想は一人の時にしろ」

「ちがっ!?、しし、ししてませんよっ!? 握ったりとか!」


 どちらがどちらの、アレをあれ、している状況なのか……。

 ムッツリ妄想ミリアは良いとして、マルカやミュウはステータスを操作しないと、ダンジョンでは瞬殺される可能性がある。


 ただ、アバンは男だ。

 皆に説明した、“俺を性的に満足させたら恩恵を与える”という嘘設定の対象外。どうしたもんか。


――ミリア、俺が離れた所でアバンさんに説明をするからさ、他の面子への説明をお願いして良いか?

――――分かりました。うそ、ほんとうに!? アバンさんと……タカシさんとの絡み合い……はぁはぁ。違う違う、説明しなきゃ。


 ミリアの腐った思考がダダ漏れだ。

 ミリアには、魔力を込めている間は全てこちらに聞こえている、ということを説明していない。これはナイス判断だったな。

 この指輪、本当に便利だな。


「アバンさん、ちょっと話したいことがあるので、一緒に来てくれますか? ミリア、頼んだぞ」

「はぁ、何でしょうか」

「……任されました!」


 アバンを連れて、皆から会話が聞こえない程度に距離を取る。


「タカシ様、何かの相談ですか?」

「えぇ、アバンさんにあいつらを任せる事について、少し相談を」

「はぁ、どのような相談でしょう」

「実は俺、まだ誰にも言っていないんですが、教皇の使う力に似た能力を持っている、らしいんですよ」

「え、それは、どういう……!?」


 流石に“俺を性的に満たしてみろ!”とは言えないので、皆とは違う説明をしないといけない。

 何か、嘘ばかり言っている気がするが、ミリアは“俺の嘘設定”には気が付いているみたいだし、その内勝手に納得するだろう。


「人のジョブを変更することができます」

「なんとっ!? そ、それは、本当ですか!?」

「えぇ、本当です。でも、これは信頼できるアバンさんだからこそ話した、俺の秘密です。くれぐれも口外は……」

「そ、それは、もちろんですが……そんな神のような力を……」

「それで、アバンさんにはあいつらを任せることになりますので、その恩恵を与えておこうかと思いまして」


 アバンのステータスは、流石城に仕える騎士というだけはある。かなり高い。これならサブジョブを付けるだけで良いだろう。


「恩恵!? タカシ様は、神に仕えるような立場なのですか!? これは、はぁ、今までで一番、驚きました……」

「あぁ“恩恵を与える”って何か偉そうですみません。別に俺は、そういう立場や肩書きではありませんよ? ただの冒険者です」

「しかし、あぁ、なるほど。だから、マリーさんがタカシ様の事を勇者と言っているわけですね……謎が解けました……」

「いや、だから、それはあいつの村を救ったからそう言われているだけであって、俺は勇者ではないです」

「それも立派な勇者の行動です。御見逸れいたしました」


 マリーめ。今度お仕置きしてやる。


「はぁ……あっちは今、ミリアから全く違う説明を行わせてます。これは、アバンさんだから伝えました。絶対、口外禁止ですよ?」

「分かりました! お約束いたしましょう!」

「じゃあ、早速ジョブを変更します」

「はい」


 今はメインが騎士で、就くことができる上位のジョブは大剣師、小剣師、双剣師か。

 初めて聞くジョブだな。俺の知っている普通のゲームなどでは、こういう武器を限定するようなジョブって、下位ジョブなんだが、この世界では上位なんだな。

 この三つを極めることが条件で、最上位とか、エクストラジョブとか、そういうことなのだろうか? 今度ミリアに聞こう。


 アバンは剣と盾を持っているから、ジャンル的に小剣師だろう。とりあえずサブジョブに小剣師を入れておくか。

 アバンの胸に手を当て、手から光を出しつつジョブを操作する。


 ついでに、俺自身のジョブも魔導士にしておく。

 錬金術師のままでも良いが、さすがに五人を守りながら侵攻するわけだから、魔導士の方が色々と融通が利く。


「終わりました。とりあえず、最もアバンさんの力を出せる騎士をメインのまま、サブを小剣師にしておきました」

「なんとっ!? わ、私がマルチジョブに!? 本当ですか!?」

「えぇ、本当です。全体的に二倍くらいの力を得ているはずです」

「に、二倍!? 小さき頃より日々鍛錬してきましたが……たった数秒で……数秒……あぁ……」


 ショックを受けているな。そりゃあ、そうなるよな。二十年近く頑張ってきたものが、俺が触れただけで二倍になったわけだし。


 アバンのステータスを確認すると、そこそこの値になっている。この分なら、別にステータスは操作しなくても大丈夫だろう。

 アバンは今まで鍛錬していて現役なわけだし、いきなり強くなりすぎると、ステータスを操作したことがバレるかもしれないし。


 それにしても、複数のジョブ持ちを、マルチジョブと言うのか。これは勉強になった。次からはこの言葉を使おう。


「マルチジョブになると、皆そんな感じです。アバンさんもいつか開花していたはずです。それが少し早くなっただけですよ」

「慰め、ありがとうございます。それにしても、はぁ、なるほど。だから、ミリアさん達はあんなにもお強いのですね……」

「えぇ、俺が愛情を注いで育てていますので」

「ふふ、大事にされているのですね。分かりましたっ! 頂戴したこの力で、必ずお守りさせていただきます!」

「お願いしますね。こっちもサラには傷一つ付けさせませんから」

「はい、こちらこそお願いします!」


――ミリア、どうだ? こっちは話が終わったぞ?

――――はい、こちらも終わりましたよ! アバンさんががっかりしてたけど、タカシさんに振られたのかな……。見たかったなぁ。違う違う、今はダンジョン!


 振ってねーよ。そもそも告白じゃないし。あれ、俺が秘密を打ち明けたので告白ではあるのか?

 でも、愛の告白じゃねーよ!


――ところでミリア。どんな説明をしたんだ?

――――ひゃっ!? ええと……ミュウやパルパロ達に分からないよう、タカシさんとセックスをすれば強くなれる、って説明だったなんて言えない……

――どうしたんだ?

――――はぇ!? えと、いつもの、タカシさんにご奉仕したら、良い事がありますよ! って感じです! ……危ない危ない。

――そうか。ありがとうな。


 ストレートすぎるだろう。やはり女の子だけだと、そういう感じになるのだろうか? 興味があるな。


「アバンさん、あっちも終わったみたいなので、行きましょうか」

「はい。がんばりましょう!」


 皆に合流すると、ルリアとサラの目がギラギラしていた。

 ミリアの、ナイスな説明のお陰みたいだな。これで、俺の性欲が満たされることは間違いないだろう。ありがとう、ミリア!


「よし、そろそろ入るか。作戦は覚えているか?」

「大丈夫です。狼煙を上げて知らせる、ですよね」

「そうだ。あとは指輪で連絡を取り合おう」

「はい!」


 最後に作戦の確認をした後、パーティーメンバー同士手を繋いでダンジョンの中に入る。


 相変わらず、無重力空間のように、フワフワした感覚を味わい、気分が悪くなる寸前でダンジョンへの入場を完了する。


「ふぅ。何だ、ここは……」


 周りを見回すと、この世界に来て入った森のどこよりも深い森。ジャングルのような森だった。


「すごいですね……」

「ほわぁ……」

「え、ええエロ魔人! みゅを守るです!」

「「すげぇ! ボスすげぇ森だよ!」」


 ミュウが怖がっているな。よしよし。落ち着け。

 それにしても、さっきまで肩の上に乗っていた、ファラの召喚獣がいつの間にか消えていた。強制的にファラの元に戻された……?

 ファラと離れるのは寂しいが、これで監視は無くなったな。


 まずは、安全確認だな。

 皆と繋いだ手を引き寄せ、手の届く範囲に集めて、小屋を作成。次に、小屋の中から、魔眼を使って周りを確認する。

 少し離れたところに、数匹ほど何かが居るな。四足を地に付けて移動しているから人ではないだろう。


「すぐそこにモンスターが居るから、始末してくる。サラ、お前はこの木を燃やして、煙を出してくれ」

「はい、お任せくださいな」


 小屋に煙が充満しないよう、即席の暖炉と煙突を作り、枯れ木と生木をサラに渡しておく。

 火魔法は使えるみたいだし、大丈夫だろう。


 小屋にドアを作って外に出た後、土魔法で尖った岩を作成して、モンスターらしきモノ目掛けて射出する。


――ダァァァン!


 魔導士の威力すごいな……。

 目標を貫通した後、後ろの木に当たり、木も倒してしまった。


 それが直撃した奴の反応は消えたが、周りに居た二匹がこちらに向かって突っ込んでくる。

 咄嗟に同じ岩を生成して、射出して仕留める。


 倒したモンスターは、今までに見た事のある狼より二回りほども大きな奴だったな……。

 ダンジョンが古くなると、モンスターも進化するのか?


――ミリア、聞こえるか?

――――はい! 聞こえます! ちょっと待ってください! 今、狼の群れと戦闘中です!


 あっちも狼と戦っているのか。

 狼とはいえ大きかったし、それが群れとなると、マリーとルリアは能力的に大丈夫だろうか。


 ミリアの応答を待つ間、こちらも周囲を警戒しておく。

 とりあえずは、何も居ないようだな。


――――タカシさん、お待たせしました!

――大丈夫だったか?

――――えぇ、問題ありません。いきなり群れが居たので驚いて、吹き飛ばしちゃいました。

――そうか。そっちはどんな感じだ? 狼煙上げられそうか?

――――はい、今から準備します!

――分かった。こっちも準備しているから、煙を上げたら、暫くはファラとマリーに周囲を警戒させつつ、待機しておいてくれ。

――――分かりました!


 あっちは大丈夫そうだな。

 ミリアとの会話を終え、小屋に戻る。


「タカシさん、こんな感じで良いかしら?」

「あぁ、大丈夫だ」


 サラが既に燃やし始めていたので、マナポーションを飲みながら小屋を拡大する。

 とりあえずは、こいつらのステータスをイジっておかないとな。


「よし、後は待つだけだな」

「そうですね。近くに居ると良いですけれど」

「さて、それじゃあ今の内にお前達の能力を伸ばしておくか」

「なっ!? え、ここで!? ちょっとまだ、え、えっ!?」


 サラがワタワタし始めた。

 ミリアのお陰で、何をすれば良いのか分かっているからな。


 さて、何をしてもらおうか。

 それより、こいつらのジョブは何にしよう……。

 パルとパロは、既にジョブ設定もポイントも振り終わっている。サラは妖術士にすることは決定だが、マルカとミュウのジョブが乏しい。

 二人には、何か新しいジョブを覚えさせるか。


「サラ、こっちにおいで」

「ふぇっ!? な、な、何故です!? 皆が居ますよ!」

「何訳分からないことを言っているんだ。早く来い」

「で、ですが! まだお昼ですしっ!」


 床に胡坐をかいて、サラの手を引いて、その上に座らせる。


「ひゃっ、ひゃぁ!」

「サラも可愛い声を出せるんだな」

「か、かわっ!?」


 普段あれだけ体に触れてきたり、胸をわざと押し当てて来たり、大胆にも夜這いしてきて良いとか言っている割には反応が初心だ。

 強がっていたのだろう。攻めるのは良いが、攻められるのはダメなタイプなのかもしれない。


「た、タカシしゃまっ! サラ様に、ひどいことは、めっです!」

「酷い事はしないぞ? 近い内、マルカにもしてあげよう」

「う、ウチは……だめだめ、だめでしゅ! サラ様にもダメです」


 マルカが初めて俺に反抗してきた。

 まだ何か言いたそうな顔をしていたが、そこはスルーしてから、サラの色々なところを弄りつつ、ついでにジョブの設定をする。


「はぅっ、んっ、やっぱり、こう、なるの、ですかっ、んぅっ!」

「はわわわっ、タカシしゃまぁ……」

「エロ魔王、本性を出したですね! その手を離すですっ!」

「「ボス、姫に手を出すなんて、すげぇ!」」


 サラのメインジョブを妖術士、サブを獣剣士にしたあと、余っているステータス全てCHAに振っておく。

 これで、先程の狼を相手にできる程度は、強化ができただろう。後は実際に戦って、慣れてもらうしかない。


 おっと、そういえば設定をしながらサラを弄んでいたんだった。考え事をしていたので忘れていた。

 しまったな……荒い息をしながら、ぐったりしてしまっている。ピクピクしている……どうしようこれ。やりすぎた。


「さぁ、次は誰だ?」

「ひぃっ!?」

「はっ!? そうでした、みゅはご飯の用意をしないと……」

「ボス、アタイにもして欲しい!」

「ボスボス、アタシも!」


 パルとパロが乗り気みたいだが、こいつらは既に、昨日の時点でポイントの割り振りまで終わっているんだよな。

 サラの件を誤魔化す為に、そんなやり取りをしていると、小屋に何かがぶつかるような音がした。


――ズガンッ!


 魔眼を使って周りを確認すると、小屋の周りがモンスターだらけになっていた。

 多いな……サラに集中しすぎていて、周りを見ていなかったのがまずかった。それにしても、一匹一匹がデカいな。


「モンスターだ。俺が始末してくるから、お前達は見ていろ」

「はぁはぁ……」

「ひぃっ!?」

「は、はは早く、行くですっ!」

「「はーい」」


 戦っている様子が見られるよう、小屋にいくつかの小窓を作り、カラフルな火の玉を沢山浮かせながら小屋から出て行く。

 出た瞬間に横から突っ込んできた巨大猪相手に、数発ぶつける。


――ズシャアアッ!


 そのままの勢いで倒れ込んだ猪を放置して、火と風の合成魔法で飛行系のモンスターを駆逐していく。

 そこに突っ込んできた狼は、剣で応戦する。


――ザシュ! ブシャァ!


 二十匹ほどは倒しただろうか。かなりの数だったな。

 魔眼で周囲を確認しながら、モンスターを回収していく。


「お前達、もう大丈夫だ。出てきて良いぞ」

「「ボスゥゥゥ! かっけーー! 格好良いよっ!」」


 小屋のドアを“バァン”と開け、パルとパロが走って、そのまま抱き付いてくる。そんなに言うほどではないだろうに。


「タカシさん、素晴らしかったです。惚れ直しました」

「はわわっ、わわわわっ」

「ふん、エロ魔王のくせに、やりやがりますね」

「お褒めいただき光栄です。ミュウ様」


 ミュウを調子に乗せておく。


「大天才であるミュウ様。ミリア達の煙が見えないか確認してきてくれませんか? お願いします」

「えっ……何を言ってるです――かああああああああああああっ」


 ミュウの肩を触れて、お願いをした後、盛大に空へ打ち上げた。

 ついでに縦回転させ、クルクル回しておく。


「「「「ええええっ!?」」」」


 サラ達も突然の出来事に驚いている。


「ちょっと、タカシさんっ! ミュウちゃんがっ!」

「あぁ、気にするな。俺がやったことだから」

「へ……?」


 限界まで打ち上げた後、今度は横回転させて周囲を確認させる。


「ボス! アタイも行きたい!」

「ボス! アタシも!」


 暫く茫然とミュウを眺めていたパルとパロが、その面白さに気が付いたのか、ねだり始めた。


「分かった分かった。順番な。それじゃ、いくぞ?」


――ドシュウッ!


「きゃああああああああっ!?」


 パルとパロに魔法を使うフリをして、サラを打ち上げてやる。


「ずるいずるいー! アタイも!」

「はやくはやく!」

「まぁ、待て。次な、次」


 流石に四人同時はまだ厳しいものがあるので、ミュウとサラを下ろしてあげる。


「ぐすっ、うぅ、ひどいです、何しやがるですかっ!」

「はぁはぁ……びっくりした……うぅっ」


 ミュウが半泣きで、こちらをポカポカ叩いてきた。サラはサラで酔ったのだろうか。気持ち悪そうだ。


「どうだった? ミリア達の煙は見えたか?」

「い、いえ、それどころでは……」

「ひどいですひどいです!」


 突然だったしな。仕方ないか。


「見てないのか!? じゃあもっかい行って来い」

「「えぇ!?」」

「うそうそ。冗談だよ」

「「ほっ」」


――ドシュウッ!


「「んんんんんんんんんんっ!?」」


 安心させた瞬間に再度打ち上げてやるが、今度はそれだけですぐに下ろしてやる。


 何度かそうやって遊んだ後、パルとパロに確認してきてもらう。

 どうやら、ここからは煙のようなモノは見えないらしい。


――ミリア。聞こえるか。そっちから煙は見えるか?

――――あ、タカシさん。こっちからは見えないです。ふぅ、ちょうど良かった……こちらから話し掛けるの恥ずかしいし……。

――こちらからも見えない。近くに川とか山とか目印になりそうな物はないか? 何でも良い。

――――山でしたらいっぱいあるそうです。あ、いやむしろ、山に囲まれているらしいです。あと、一本だけすごく大きな木が目立っているらしいです。


 山に囲まれたところだから煙が見えないのか……うん? 山に囲まれたところで、一本だけ目立つ木がある。

 ゲームとかなら、隔離された場所で目立った印があれば、ボスが居そうなところだよな。


――おい、その木には近付くなよ? とりあえず、木と反対方向に進んだところにある山へ登れ。

――――え、あ、はい。分かりました。何だろう。今日あの木の麓に小屋を建てようかって話してたのに、もう……。


 こういう閉鎖空間って、そういう目立つ所は逆に危ないんだよ。聞いておいて良かった……。

 まぁ、ゲーム知識だから本当かどうかは分からないが。


――俺達も山に向かう。山の頂上に着いたら教えてくれ。

――――分かりました。はぁ、やっぱりいつも通り、理由なんかは教えてくれないんだなぁ……。

――ミリア、早くお前に会いたいんだ。協力してくれ。

――――は、はい。分かりました。またそういうこと言って……。本当に私のこと好きなのかな?

――ミリア、好きだよ。

――――な、ななっ、うぅ、ありがとうござい……じゃなくて! あぅあぅ、やっぱり本当なんだ……もう! 山に移動しますので!


 ミリアとの会話を終え、パルパロに再度山の位置を確認させる。

 どうやら、正面に高い山が一つだけあって、そこから小さな山が左右にいくつも続いているらしい。

 その何処かにミリア達が居るだろう。これは頑張っても、今日中には合流できそうにないな……。


「よし、お前達。まずはあっちの山に行くぞ」

「「「はい……」」」

「「はーい!」」


 グダグダになっている面子を連れ、山を目指す。

▼アバン・ホーゼス Lv.26 騎士

HP:605(405+200)

MP:180(180+0)

ATK:260(225+35)

MAG:90(90+0)

DEF:335(180+155)

AGI:90(90+0)


STR:15(+ -) VIT:12(+ -) INT:6(+ -) DEX:6(+ -) CHA:5(+ -) (17)

JOB:M騎士Lv.26 S小剣師Lv.1 獣剣士Lv.34 獣戦士Lv.20 獣闘士Lv.16 射士Lv.11 村人Lv.4 大剣師Lv.1 双剣師Lv.1

SKL:獣剣士* 防御力上昇中 防御力上昇中 シールドストライク シャープストライク カットストライク

EQP:シルバーソード ナイトシールド ナイトメイル ナイトガントレット ナイトゲートル パワーリスト

INV:ライフポーション20 パワーポーション20

GLD:白貨0、金貨30、銀貨20、銅貨20


▼ミリア・ウェール Lv.18 魔導士 Rank.B

HP:240(240+0)

MP:2028(1728+300)

ATK:118(96+22)

MAG:1155(1056+99)

DEF:180(144+36)

AGI:672(672+0)


STR:2(+ -) VIT:3(+ -) INT:22* DEX:14(+ -) CHA:16* (0)

JOB:M魔導士Lv.18 S付与術士Lv.11 魔術士Lv.30 僧侶Lv.31 冒険者Lv.10 村人Lv.2 聖職者Lv.1 商人Lv.1 闘士Lv.1 戦士Lv.1 剣士Lv.1 射士Lv.1 神官Lv.1

SKL:魔術士* 僧侶* 魔力上昇中 魔力上昇中 中級魔術 中級魔術障壁 中級付与魔術 複数付与

EQP:ムーンステッキ+2 セイフクブレザー ヘッドドレス レザーブーツ マジックリスト+2

INV:ライフポーション30 マナポーション30 マジックポーション30 投げナイフ20 封印の護符10

GLD:白貨0、金貨33、銀貨11、銅貨100


▼ファラ・オスロ Lv.14 召喚術士 Rank.B

HP:360(360+0)

MP:2010(1860+150)

ATK:197(180+17)

MAG:1257(1200+57)

DEF:214(180+34)

AGI:660(660+0)


STR:3(+ -) VIT:3(+ -) INT:20* DEX:11(+ -) CHA:20* (0)

JOB:M召喚術士Lv.14 S使徒Lv.33 魔術士Lv.30 奴隷Lv.5 空間術士Lv.1 付与術士Lv.1 魔導士Lv.1 冒険者Lv.1 村人Lv.1

SKL:魔術士* 魔力上昇中 中級召喚魔術 複数召喚 中級治癒 初級空間魔術 模倣 転換

EQP:マジックロッド+2 ゴシックロリータ ヘッドドレス レザーブーツ マジックリスト

INV:ライフポーション30 マナポーション30 マジックポーション30 投げナイフ20 封印の護符10

GLD:白貨0、金貨0、銀貨49、銅貨100


▼マリー・カレーズ Lv.12 精霊術士 Rank.E

HP:288(288+0)

MP:578(528+50)

ATK:157(144+13)

MAG:374(336+38)

DEF:174(144+30)

AGI:192(192+0)


STR:3(+ -) VIT:3(+ -) INT:7(+ -) DEX:4(+ -) CHA:16* (0)

JOB:M精霊術士Lv.12 S使徒Lv.12 冒険者Lv.1 射士Lv.1 奴隷Lv.1 村人Lv.2

SKL:魔力上昇小 風精霊召喚 水精霊召喚 初級火魔術 模倣

EQP:ウィッチスタッフ+3 ミコフク リボン ミコサンダル マジックリスト

INV:ライフポーション30 マナポーション30 マジックポーション30 投げナイフ20 封印の護符10

GLD:白貨0、金貨0、銀貨49、銅貨100


▼ラン・フォン・クドラング Lv.13 獣闘士 Rank.E

HP:580(480+100)

MP:384(384+0)

ATK:240(192+48)

MAG:144(144+0)

DEF:361(288+73)

AGI:246(240+6)


STR:4(+ -) VIT:6(+ -) INT:3(+ -) DEX:5(+ -) CHA:16* (0)

JOB:M獣闘士Lv.13 S使徒Lv.2 獣戦士Lv.7 村人Lv.2 冒険者Lv.1 獣剣士Lv.1

SKL:体力上昇小 ハードラッシュ オーラパワー 模倣

EQP:キラークロウ+2 サークレット+3 セイフクブレザー アイアンガントレット+1 フェザーブーツ+1 パワーリスト+1

INV:王家の証 ナイフ ブラシ ハサミ ライフポーション30 パワーポーション30 投げナイフ20

GLD:白貨0、金貨0、銀貨49、銅貨100


▼ルリア・S・ツェルトン Lv.21 剣士

HP:962(912+50)

MP:336(336+0)

ATK:529(480+49)

MAG:144(144+0)

DEF:523(432+91)

AGI:192(192+0)


STR:10(+ -) VIT:9(+ -) INT:3(+ -) DEX:4(+ -) CHA:16* (0)

JOB:M剣士Lv.21 S使徒Lv.2 村人Lv.6 奴隷Lv.1

SKL:攻撃力上昇小 スラッシュ バッシュ スラスト 模倣

EQP:アイアンソード アイアンシールド レザーアーマー レザーガントレット レザーブーツ

INV:ライフポーション30 パワーポーション30 投げナイフ20

GLD:白貨0、金貨0、銀貨49、銅貨100

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