第89話 ボリューム
騎士団の詰所に到着すると、ちょうど先日の騎士団長が外に出てきたところだった。
「こんにちは」
「おや、もう来たのか。そうか、もうそんな時間であったか」
目の下にクマが出来ているし、徹夜だったのだろうか。 すごく眠たそうだ。
もしかしたら、尋問などを行っていたのかもしれない。
「ちょうど良い。先程全て終わったところなのだ。賞金も、用意が完了したところだ。中に入ってくれ」
「何か出て行く感じでしたが、用事は良いのですか?」
「あぁ、構わん。こちらの方が優先度が高いからな」
「そうですか。では失礼します」
団長自ら案内してくれたので、そのまま奥へと進む。
奥に行くと、団員だろうか。三人ほど椅子に座って書類の整理を行っていた。
「おい、お前達、もう仕事に戻って良いぞ。後は私がやっておく。あぁ、仕事に戻るついでに冒険者ギルドにこの書類を頼む」
「承知しましたっ!」
用事というのは冒険者ギルドに行くことだったのか。
「待たせたな。タカシ殿、この度はご苦労であった。これが今回の賞金だ。受け取ってくれ」
「どうも、ありがとうございます」
――ガシャッ!
重い……。
今まで依頼などで貰った報酬よりも重い。これは全員生け捕りにした甲斐があったな。
「そうだ。スフラ村で話していた食事の件だが、どうだろうか?」
「あぁ、すみません。他のメンバーは今、クドラングやオスルムに行かせているので、俺しか居ないんですよ。俺もこれからすぐに、オスルムへ向かう予定なんです」
「そうか……力ある者、忙しいのだな。村人が勇者だと呼んでいたのが分かる気がする」
「ははは、ただの冒険者なんですけどね」
騎士団にまで勇者扱いされたら、どんな厄介事をやらされるのか分かったものじゃない。
「あ、そうだ! スフラ村で、ヴェルムの幹部を捕えたついでに、シュスルスの森にあった本部も壊滅させておきました」
「そうか。さす、が、んだと!? タカシ殿、嘘はいけないぞ」
「いや、本当ですよ。ザクゼルの騎士団に引き渡しておきました」
「なんと……あぁ、なんということだ。まさか、そこまでの実力をお持ちであったとは……しかし! たった一日だぞ!?」
“あぁ神よ”とでも言ってそうなポーズを取った後、両肩を掴まれる。
そうだよな。スフラからザクゼルに移動するのに歩いて二日ほど掛かるからな。速過ぎるよな。
「転移ではないけど、移動の速くなる魔法の使える知り合いが居たので、移動が速かったんですよ。あぁ、そうだ。その時、ヴェルムに捕まっていた子がこいつです」
「ん? どこかで見たことのある顔だな……キミ、名前は?」
「ルリア・S・ツェルトンです。お見知りおきを」
「ツェルトン……まさか、剣聖ではあるまい。本人を見た事は無いが、良い歳の男性だと聞いているしな」
「剣聖カールは僕の父です」
「なん、だと!?」
剣聖の娘が盗賊に捕まっていたんだから、驚くのも無理はない。
これじゃあ剣聖も大したことなさそうだな。
「ヴェルムに挑んで返り討ちにあったんだそうで。今は訳あって、俺の奴隷になっていますが」
「ど、奴隷!? 剣聖の娘を、奴隷!? 何故だ!」
「え、いや、何か分からないです。本人が俺の奴隷になりたいって言ってきたので、奴隷にしてやりました。俺に惚れたそうです」
「ほっ、ほれ、惚れてなどっ! ぼ、僕は弟子にして欲しくて!」
折角適当に答えたのに、弟子とか言うなよな。
「もうダメだ。私の想像の遥か上をいく展開だぞ……。もう、訳が分からない。タカシ殿がお強いのは分かる。弟子にしてもらいたいのも、まぁ、分かる。だが、そこからどうやったら奴隷に……」
「奴隷になれば、弟子にしてくれるということでしたので!」
「弟子にした覚えはないんだが」
「そんな!?」
「もう良い。分かった。だが、仮にも剣聖の娘なのだ。あまり公の場で奴隷だと言うのではないぞ。面倒なことになるかもしれぬし」
なるほど。そうだよな。一応盗賊に捕まる程度だけど、一応これでも剣聖の娘だもんな。今後は控えておこう。
「まぁ、そんなわけで、俺達はこれからすぐに出掛けるんですよ。こいつの稽古も含めてね」
「感謝します!」
「承知した。食事などは今度にしよう」
「えぇ、今度またスワルトに来る時には、ここにも顔を出します」
「うむ、そうしてくれ。色々と聞きたいこともあるしな」
「はい。それでは!」
そういって別れを告げてから、詰所を出る。
「ルリア、カピルさんに言われた通り奴隷の件は隠しておこう」
「承知しました」
奴隷のことを隠すことにして、そのまま冒険者ギルドへ向かう。
建物内に入ると、先日Exランクの説明をしてくれたお兄さんが、こちらに気が付いた途端に受付から飛び出してきた。
「あぁ、あなたは! ワタナベ様ですね! 先程、騎士団の方からワタナベ様が盗賊を討伐したという、報告を受けましたよ!」
「話が通っていて助かります。それで、盗賊討伐依頼の報酬を受け取りに来たのですが」
「はい! 今用意してもらっているところで、あ、用意が終わったみたいです。カウンターへどうぞ」
お兄さんが受付の方を見たので、つられて見てみると、奥でOKサインを出しているおじさんが居る。
良いタイミングで来たようだ。
そのまま受付に案内されると、奥からおじさんが袋をお兄さんに渡している。報酬が入っているのだろう。
騎士団で貰った袋より小さいな……。
「これが今回の報酬30金になります」
「そんなに貰えるんですか。助かります」
「騎士団でも貰いましたよね? 賞金とは違うので、どうしても騎士団から貰った額よりは少ないですが、そこはご容赦ください」
「いえいえ、貰えるだけ嬉しいですよ。ありがとうございます」
「今回、少人数で討伐されたのだと騎士団の方から聞きましたよ。依頼を出しておきながら言うのも何ですが、あまり無理はなさらないよう気を付けてくださいね」
「ご心配ありがとうございます。また何かあれば顔出しますね」
「この度の討伐、お疲れ様でした!」
お兄さんと別れた後ギルドを出て、そのまま路地裏に入り、横を歩いていたルリアの腕を掴んで屋敷に戻る。
「と、突然だったので、驚きました」
「あぁ、すまないな。面倒だったので、さっさと移動した」
「いえ、問題ありません。それで、これからどうするのですか?」
「うーん、どうするかな……」
誰も居なかったので、とりあえず椅子に座り、マナポーションを飲みながら何をするか考える。
女の子は全て送り届けた。
皆には自由時間を与えた。
スワルトで報酬を貰った。
ザクゼルは夕方に行くとして、特に何もすることがないな。
テーブルに頬杖をついて今からの行動を考えていると、マルカに与えた部屋が開き、中からマルカとミュウが出てきた。
「た、タカシしゃま! お、おかえりなさいましぇ!」
「何か物音がしたと思ったら、エロ大王でやがりましたか!」
「おう、ただいま」
「い、今、お茶を用意する、しま、させていただきまっす!」
マルカがバタバタ動いて、その真後ろをミュウが付いていく。
右に行けば右に、左に行けば左に、ただ付いていくだけ……。
金魚のフンかよ!
「ミュウ、こっちに来なさい」
「何か用があるですか。無いならみゅは今忙しいです」
「マルカの後ろに居るだけじゃねーか。ほら、こっち来い」
「ふぅ、これだからエロ魔王は。分かったです、用件を言うです」
やれやれ、みたいな態度でこちらに来て、ミュウが隣に座る。
「どうだ? マルカに色々教えてもらってるか?」
「はぁ……みゅをナメないで欲し、いにゃあっ!?」
ナメるなと言われたので、頬を舐めてやった。
「な、なな、ばっちーです! 何しやがるですかっ!」
「舐めるなって言われたから舐めた」
「その舐めるじゃないです! エロ犬は変態でやがりますね!」
「おう、変態だぞ。お前は変態の召使だぞ?」
「な、ん、だ、っ、てー! 一大事です! そうです! みゅは、変態に尽くさないといけないですか!?」
「そりゃあ、俺の専属メイドだからな。当たり前だろう」
必死に頬を服の袖でゴシゴシしている。
それにしても、リアクションの大きな奴だな。まぁ、そんな仕草が実に子どもっぽくて可愛いのだが。
「この世の終わりです。汚されたです。もうお嫁に行けないです。どうしてくれやがりますかっ!」
「じゃあ、俺の嫁になれば良いんじゃないか!?」
「な、ナメるなです! みゅはこれでも、立派なレディーです! エロ猿のお嫁さんなんかになら、にゃぁっ!?」
また頬を舐めてやった。
「にゃにするですか! 二回も! もう、ダメです。生きる気力がなくなりやがりました……」
「よし、汚れたならキレイにするか。風呂を入れてやるよ」
「き、聞いてないです!?」
ミュウを抱っこして、風呂場まで移動する。
さっきからファラが嫉妬しているのか、“バシバシ”と召喚獣に肩を叩かれているが、今はそれどころではない。
一刻も早く、ミュウの頬をキレイに洗ってやる必要がある。
「離せです! お風呂くらい一人で入れるです!」
腕の中でバタバタ暴れているが、無視して風呂を沸かせる。
ミュウは紐で腰を結んで調整する、ワンピースタイプの服だったので紐を解いて、一気に脱がせる。
「ぎゃああ! な、何するですか! やめ! 離すです!」
「ほら、じっとしてろ。暴れると危ないだろう?」
「じゃあ、下ろすです!」
抱っこしたままミュウの両腕を固定して、パンツを脱がす。
「ぎゃあっ! 何で脱がすですか! 下ろすです!」
「下ろせっていうから、パンツを下ろしてやったんじゃないか」
「違う、みゅを下ろすです!」
――バシャーン!
ワンピースの下はパンツ一枚だけだったので、裸になったミュウを風呂の中に投げ入れてあげる。
「あちゃっ! あちゃちゃ! やりやがったですね!」
熱いわけがないだろうに。湯気もそんなに出ていないし、むしろぬるいはずだ。
ミュウが飛び出てくる前に、こちらも服を脱ぎ、一緒に入る。
服を脱いだ時に、ファラの召喚獣が服と一緒に包まれてしまったが、まぁ、良いか。
そのままミュウを抱き寄せて、のんびり湯に浸かる。
「ふぅ……。昼から入る風呂も良いもんだな」
「うぅ、エロ男爵に犯されたです……」
「犯してないだろう? 一緒に風呂に入っただけじゃないか」
「もうだめです、妊娠してしまうです……」
「お前、まだ子どもを作れる大人の体になってないだろうが」
ファラより年下だよな。妊娠するわけがないだろう。一緒に風呂に入っただけで、子どもが出来る行為すらしていないのに。
「お、大人の体なんてあるですか!?」
「ん? なんだ、知らないのか?」
「その体、どうやったらなれるですか!?」
「成長したらなれるぞ」
「それはいつですか!?」
「あと、3年、いや4年くらいか? 人それぞれだからな。ミュウにも、その時が来てみないと分からん」
「知らないですか。使えないエロ大臣でやがりますね……」
こいつ……。
調子に乗っているお仕置きに、横腹をくすぐってやる。
「にゃひゃ、ひゃひゅ、ひゃめ、にゃ、やめ、やめるです!」
「お前には調教が必要なようだな!」
「きゃふっ、きゃはは、ひゃう、だめ、だめです!」
「俺をナメるなよ? ほら、返事は?」
「にゃひゃ、わか、わかたです、きゃい! ひゃい! はい!」
返事をしたので、とりあえずは一時的にくすぐりを止めてやる。また調子に乗ったらやってやろう。
「ふぁぁ……ひどい扱いを受けたです。偉い人に言ってやるです」
「まだ言うか!」
「や、ひゃ、きゃふふ、きゃひゃう、ひゃははは! やめっ!」
バシャバシャ暴れだしたので、また止めてみる。
「はぁはぁ……こんなことされたの初めてです。訴えてやるです」
「分からない奴だな」
「きゃはは、ひゃは、ふーっ、ふーっ、うっふふひゃっ!」
このくらいにしてやろう。
「あ、そうだ」
「はぁ……はぁ……」
「おーい、マルカ! ルリア! こっちこい!」
どうせなので、二人も一緒に入れよう。
ミリアもファラも居ないので、今がチャンスだ。
「は、はい、なんでっしゅか!?」
「タカシ殿、なんでしょう」
「どうせだから、お前達も一緒に入ろう」
「ひぇっ!? う、ウチもでしゅかっ!?」
「ぼ、僕もなのか!? その、ま、まだ夜では……」
「いいから、ほら、服を脱いで入ってこい」
見られていると脱ぎ辛いのだろう。モジモジしていたので、仕方なしにぐったりしたミュウを抱いたまま、向きを変える。
マルカとルリアを待つ為に後ろを向くと、召喚獣が風呂の縁に座ってこちらをジッと見ていた。
まずい……。
――ビタン!
目が合った瞬間に顔に飛び掛かってきた。
――ペシペシペシペシ!
そのまま頭を叩かれる。
ミュウを抱っこしていたので、抵抗できず叩かれ続ける。
「分かった分かった。ファラ。大丈夫、何もしないからさ。な? ほら、ここに座ってろ」
召喚獣の首根っこを掴んで、元の所に戻す。
「マルカ、ルリア、ほら、まだか?」
「うぅ……恥じゅかしいです……」
「ぼ、僕は今日大人になります……」
何か変な事を言っているが、シュルシュル音がするので脱いではいるのだろう。
音が止み、こちらに近付いてくる気配がある。
「お仕事とはいえ、恥ずかしいでしゅ」
「タカシ殿、失礼します」
二人とも恐る恐る風呂に足を入れてくる。
――チャプ
やはり、風呂自体に慣れていないのだろう。掛け湯というものを知らないらしい。服を脱いでそのまま入ってきた。
別に汚いとは思わない。むしろご褒美です。
「どうだ? 昼から入る風呂も良いものじゃないか?」
「ふぅ……ウチ、男の人と一緒に入るのは初めてです」
「あぁ……僕もだよ。でも、風呂は気持ちが良いものだね」
マルカが噛まずに喋ったのを初めて聞いたかもしれない。
ルリアも何だかんだ言って、ちゃんと入ってきたし、この調子で暫くは裸の付き合いをして、夜のご奉仕の為に慣れてもらおう。
ミュウはぐったりしたままだったが、もう諦めたのか何も喋らずこちらに体を預け、まったりしている。
いつの間にかファラの召喚獣も俺の頭の上でまったりしていた。
その後、順に頭と体を洗ってあげたが、俺の体は誰も洗ってくれなかった。寂しい。
仕方がないので、更にまったり風呂で過ごす。
「それにしても、マルカもルリアも乳デカいな」
「ひゃっ!」
「きゃっ!」
両サイドに居たマルカとルリアの乳を揉んでみる。
このボリューム、生まれて初めて揉むな……。
マルカはフワフワで、ルリアは弾力がやばい。
人それぞれとはいえ、ここまで違うモノなのか……。
――ペシペシ!
「分かってるって。ファラの乳の方がキレイだぞ?」
――ぽん!
「タカシ殿は、いつも彼女達とこんなことを?」
「ん? いや、もっとすごいことしてるぞ?」
「なな、なっ!」
聞かれたので答えたが、頭がパンクしそうなほど顔が赤くなってるな。そんなになるなら、聞かなければ良いのに。
でも、数日の付き合いとはいえ、まさかマルカまで一緒に風呂に入ってくれるとは思わなかった。これは嬉しい。
「さて、のんびりしたところで、そろそろ上がるか」
「ひゃ、はい!」
マルカに背中を拭いてもらいながら、ミュウの体を拭いてやる。
その後、ルリアの体を拭くが、下乳を拭く際に、好奇心で胸を掌に乗せてしまった。この重量感、堪らない。
ランもそこそこ大きいとは思うが、乳を持ち上げてから、下乳を拭くほどではないからな。
マルカも持ち上げてみたかったが、ルリアの体を拭いている間に自分で拭き終わっていて、それは叶わなかった。残念だ……。
「さて、まったりしたが、まだまだ時間はあるな。何をしようか」
「タカシ殿! 稽古を付けてもらえないだろうか!」
「はぁ!? 風呂に入ったのに、何でわざわざ汗を掻くんだよ」
「うっ、確かに……」
「お茶をお持ちしました」
「お、ありがとうな」
時計を見ると、そろそろおやつの時間ではあるが、作るのが面倒だし、ファラも居ないからマルカのお茶だけで良いか……。
マルカも裸の付き合いをしたことで、少しは慣れてくれたのか、あまり噛まなくなってきた。
やっぱり裸の付き合いって大事だな! 俺の場合は100%下心なんだけど。
そんな下心でマルカの胸を眺めていると、玄関のドアが開く。
「たっだいまー!」
「戻りましたです」
うるさい奴等が帰ってきた。
「お、タカシくんも帰ってたんだ?」
「タカシ様! おかえりなさいです!」
「あぁ、おかえり、ただいま」
しばらく、この面子で話でもして時間を潰すか。
たまにはこういったまったりも良いだろう。
「何か良い匂いがするけど、もうお風呂入ったの?」
「さすが野生児だな。鼻が良い。さっきマルカ、ミュウ、ルリアと風呂に入ってきたんだよ」
「おっぱいの小さなミュウちゃんに、もう手を出しちゃったの!? さっすが、ちっぱいマイスターだねっ!」
「タカシ様! 本当なんですかっ!?」
「変な二つ名付けるな。それに、まだ手を出してないわっ!」
そう、まだ手を出していない。じゃれ合っただけだ。
それに、ファラが見てたからな。手を出すなら、ファラが居る時一緒に手を出すつもりだ。
「みゅは犯されたです……もう妊娠したかもです……」
「なっ!? タカシ様!? 私を差し置いて、ミュウさんに種付けしたのですか!?」
「種付けって何だよ……手を出してないって言ってんだろうが! ほれ、ファラも何とか言ってやれ」
――ババッ!
召喚獣が手をクロスしている。
出してない! ってジェスチャーしてくれているのかもしれないけど、それって、手を出した、出してない、どちらにも捉える事ができるよね……。
「ミュウちゃん、どうだった? 痛くなかったの? タカシくん、ちゃんと優しくしてくれた?」
「めちゃくちゃにされたです。何度も何度もやりやがったです」
「もー、タカシくん。ミュウちゃんは初めてなんだからさ、優しくしないとダメじゃなーい」
ほら、誤解されてる。ミュウは間違ったことを言ってないけど、それはめちゃくちゃにくすぐっただけで、性行為じゃないのに。
「もう良い。お前、覚えてろよ。お前をめちゃくちゃにしてやる」
「えぇっ、何でランなの!?」
「タカシ様、私をめちゃくちゃくにしてくださいです!」
「お前には、あえて何もしない」
「そ、そんなぁ!?」
こいつらが帰ってきただけで、一気に賑やかになったな。
「ってか、普通に話してたけど、その人は何で帰ってないの?」
「あぁ、こいつは、ルリア・S・ツェルトン。訳あって、今日から俺の性奴隷になった」
「えぇー、また性奴隷? すごいね、タカシくんの性欲? ファラちゃんとマリーさんだけじゃ、足りなくなったの?」
「お前、絶対にめちゃくちゃくにしてやるからな、覚悟しとけよ」
「なんでっ!?」
人聞きの悪いこと言いやがって。本当、覚えてろよ。
「あの、僕は、タカシ殿の弟子になるため、奴隷になりました! 先輩方、これからよろしくお願いします!」
「性奴隷……。タカシ様の子どもを産むのは、私が先ですよ?」
「お前、今日から何もしないからな、覚悟しとけよ」
「そんなっ!?」
ランとマリーが似てきたな。
何かこいつらを一緒に行動させたらダメな気がしてきた。
見てる分には良いけど、見えないところでフリーにしていると、バカだから面倒事を持ってきそう……。今度から注意しておこう。
「ランです。ルリアさん、これからよろしくねー」
「マリーです。よろしくお願いしますです」
「色々教えてやってくれ」
「はーい」
「はい!」
それからしばらく、ランとマリーをイジりつつ、マルカとミュウも含めて雑談して時間を潰す。




