第62話 通告
息も整ってきたので、休憩を終了し、起き上がる。
「今日はもう疲れた。協会はこんな状況では開いてないだろう。ひとまず家に戻るぞ、いいな?」
「はい」
これ以上ここに居たら絶対面倒なことになる。そう思い、三人を集めて、神脚で家に戻ることにした。
家に着いたら、すぐに装備を外して椅子に座る。
「ふぅ……皆、とりあえず座ってくれ」
言われるまま、皆席に着く。
「何とかなったな」
「そうですね」
「あぁ。それでな、今回の一件で思ったんだけど、またこういう事が起こる可能性もある。だから、今後の方針を決めておこうか」
「方針、ですか……」
今後の事について話を始める。
「まず、ファラとマリーには伝えておくが、ミリアは昨日から俺の奴隷ではなくなった。というより、奴隷ですらなくなった。今では普通の魔族の女の子だ」
「タカシ、どういうこと」
「流石、タカシ様です!」
「俺の力で、奴隷契約自体を消滅させた」
スキルの事は言わず、俺の力というだけに留めておこう。
「それで、だ。ミリア。解除が出来ると言う事は……分かるな?」
「あっ……」
ミリアには先制しておく。
「俺は、お前達を性の対象だけで見ているつもりはない……多分。それは口に出して言っているから、少しは理解してもらえていると思っていた」
「はい……でも、多分って……」
「いや、まぁ、俺にも性欲はあるからね?」
「私がご奉仕しますです」
「ちょっと! マリー!?」
「それはマリーに任せるとして」
「任せるんだ……」
「ファラには理由を聞いたから、良いとして、お前達は何で俺とあの精霊モドキを戦わせたかったんだ? 俺を殺したかったのか?」
「ちがっ! そんなわけないじゃないですか!」
「違いますです」
「でも、俺は行きたくないって言ってたんだけど?」
「タカシさんなら、いつも通り大丈夫だと思ったので……」
「タカシ様なら、と……」
「ただそれだけの為に、お仕置きをちらつかせてまで俺を行かせたかったのか? まぁ、見事に釣られちゃったわけだけれども」
「はい、勇者であるタカシ様なら、と思い……」
「わ、私は! ちらつかせてないですよ!?」
やっぱりお仕置きされたいだけじゃねーか! 釣られてしまう俺がバカなだけだが……。
それにしても、まだ勇者勇者言っているな。
「マリー」
「な、なん、でしょう……か」
「俺は、勇者、では、ない。いいか? あまりしつこいと、喋ると死ぬような呪いでも掛けるぞ?」
「ひぃっ!」
「タカシさん、それはあんまりではっ!」
「ミリアもミリアだ。ユニーク共と戦った時、危険だ危険だって止めようとしてくれたのに、今はどうだ? 頼ってくれるのは嬉しい。それにやれる自信はあった。でも、限度があるぞ?」
「うぅ……ごめんなさい……」
今後の新メンバーの事もあるし、少しだけ主従関係というものを明確にしておくか。
「マリーはお仕置きがされたいだけみたいだし、今日から俺の性奴隷な」
「わ、わかり、ました」
「ファラもなる」
「おお、そうか。分かった。ファラ、こっちおいで」
「ん」
ファラをいつものポジションに収める。お腹をぷにぷにすると、ほっとする。あぁ、やっぱりこれだなぁ。
まさかファラまで釣れるとは思わなかった。これは嬉しい。
ただ、ミリアが問題だな。もう奴隷じゃないし、性奴隷とは何か違うんだよな。
「ファラとマリーは今日から俺の性奴隷なんだけど、ミリアはどうする? 俺の嫁にでもなるか?」
「よめっ!? わ、わた、私は……」
「もう奴隷じゃないから、今なら逃げることだって出来るぞ?」
「いえ、まだ一緒に居たいです。タカシさんと……」
嫁はスルーかよ……。
とりあえず、先日の変な人発言の事でも聞いておくか。
「分かった。それで、前に俺の事は変な人だけど離れたくはないって言ってたよな。それってどういう意味なの?」
「それは……。エッチな事をしてこない時は……その、お、お父さんに似てて……頭撫でてくれるのは、す、好きです……」
「エッチな事さえしなければ、俺の事好きなの?」
「はい。それは本当の気持ちです……」
ミリアの中で俺は父親なのかよ……。
でもまぁ、娘が恋人に選ぶのは父親似だっていう都市伝説もあるし、そうなると良いなぁ。って都合良すぎか。
「じゃあ、ミリアにだけエッチな事をしないから、俺の嫁な」
「えぇ!? いきなり嫁は無理です!」
「じゃあ、奴隷に戻すか……」
「うぅ……分かりました! す、少しだけ、え、エッチな事していいですから! 奴隷と嫁は、まだ、その……」
「分かった。じゃあ、夜はよろしくな!」
「もう! 結局そうなるんじゃないですかぁ!」
結局何も変わってないけど、言質は取れた。今後は全力だな。
「それじゃあ、性奴隷達よ! 共に晩飯を作ろうじゃないか」
「わ、私は違いますからね?」
「わかった。ファラは性奴隷」
「が、がんばり、ます、です」
勇者を封印したことでマリーの喋りが少しおかしくなっているが、良しとしよう。
そのまま飯を作り、いつも通りに食べる。
当然いつものように風呂に入り、ミリアにたっぷりお仕置きをして失禁させた後、体を拭いて下着を穿かせた状態で布団を被せ、ベッドに寝かせておく。
「今日は本当に疲れた。まだ体力も回復しきってないし、さっさと魔法の練習をして寝よう」
「ん」
「がんばります」
マリーは精霊を出したらそれで終わりだし、何を頑張るのか分からないが、やる気を出しているみたいだし、そっとしておこう。
ファラはあまりMPを使っていなかったので、少し長めの練習になったが、失神ギリギリのところで教えてあげる。
「ファラ、そこまで。そろそろ寝るぞ」
「わかった」
「が、がんばる、です……」
寝るって言ってるのに、がんばるって何……あぁ、ご奉仕か?
ファラを疲れさせて寝かせた後、全裸になったマリーが近付いてくる。
「どうした?」
「がんばるの、です」
「ん? 早速お仕置きして欲しいのか?」
「はい!」
お仕置きなのに、喜ばせるだけでは何も面白くないな……。
「分かったよ。でも、俺は寝るから、好きにしてくれ」
「そんな!? 何もしてくださらないのですか!?」
「俺が寝るまでに満足させてみろ。それがお仕置きだ」
「ひぅっ!? が、がんばるです!」
目を閉じて眠れるよう脱力したところで、マリーがパンツを脱がせてきた。
ミリアやファラの奉仕を真剣に見ていただけあって、体の色々な部位を使い、ご奉仕してくれる。
でも、それじゃ逝けな……じゃない、寝れない。
「はぁはぁ……」
初めてのご奉仕に疲れたらしい。そのまま跨ってきた。
一生懸命ご奉仕してくるので、期待して臨戦態勢を整えてあげていたのだが、何度かモゾモゾした後、諦めやがった。
「はぁはぁ……うぅ、痛いです……タカシさまぁ……」
元の位置に戻り、ぐすぐす泣いてる。
啜り泣いているかと思ったら、しばらくして声が止んだ。
寝てる……。
何なんだよこいつ。バカだと思ったら天然で、マゾかと思ったら、意志弱いし……。
皆寝ているのを確認して、トイレに行き、落ち着いた後、ゆっくり寝ることにした。
お仕置きは後日だな。




