表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ステータスマイスター  作者: なめこ汁
第一章
40/145

第39話 上限値

 そのまま釜の方へ行き、ジャバジャバっと水魔法で釜を満たし、釜を燃やす。


「ファラ、お風呂入ったことある?」

「初めて」

「そっか。体キレイにしてあげるね」

「ん」


 そんな会話をしている間に、俺の魔力が上がったこともあり早々に風呂が沸いた。

 コツとしては、火を釜にぶつけるのではなく、釜全体を覆って維持することだ。

 釜の中には板を敷いて、準備万端。


「さぁ、入るよー。服脱いでー」

「ん」

「や! やです!」


 何かミリアが駄々っ子みたいになってるな。風呂では毎回ショートしてるからな。警戒するのも分かる。

 こういう時に神脚が役に立つな。


「私は入りませんかるぁっ!」


 一瞬でミリアの横に移動して、抱き寄せ、すぐに釜の横に居るファラのところに戻る。

 ミリアは喋っている最中だったけど、舌噛んでないよね? 少し心配したけど、大丈夫なようなので服を脱がす。


「はいはい、脱ぎ脱ぎしましょうねー」

「きゃああああ! やめ! だめ!」

「ミリアもいっしょにタカシにご奉仕する」

「いやあああ!」


 ファラは既に全裸だ。でも、ミリアは最後の砦であるパンツを掴んで離さない。


「ほら、ミリア。タオルで隠しても良いから、早く行くよ」

「もう! もう! 何なんですか! ダメって言ったのに! 何ですかそれ!」


 何ですかって言われても、女の子のパンツを脱がそうとしたら、そりゃあ興奮するから仕方ないよね。


「ミリアとファラの肌がキレイすぎて」

「ん。……ん? タカシ、なにこれ」

「な、なななっ!」


 ファラが俺の上向きになっているモノに興味を持ったのか、ガシっと握ってきた。

 チラチラ見ていたミリアは、その行為に驚いたのか、今は凝視している。


「おおう、ファラ。あんまり強くしないでね。デリケートだから、ね?」

「わかった」

「ファラ! な、何してるんですか!」

「握った」


 うん、握ったな。間違ってない。でも、突然強く握るのは止めてね。

 ファラの方に意識が集中したのか、ミリアの手が弱まったので、一気に脱がす。


「ああああっ!」

「さ、お風呂に入ろう」


 ミリアを抱っこして、釜の中に放り投げる。お湯の温度は確認していたから火傷はしないはず。

 バシャアっと釜の中に入ったのを確認して俺も入ろうとしたら、ファラが今度は俺の腕を掴んできた。


「ファラもやって」


 ファラも投げ入れて欲しそうなので、抱っこしてあげる。

 バシャアっとミリアの横に投げ入れると、満足したのか、ニコっとなっている。楽しいらしい。

 そして俺も入る。


「ふあぁぁぁぁ。やっぱり風呂は良いねぇ」

「きもちいい」

「もう! タカシさんはいつも強引です! ひどいです!」

「いいじゃん。初めてじゃないんだし」

「いつも強制的じゃないですか!」


 ミリアがプンプンだ。確かに客観的に見たら下衆だな。むしろ犯罪の域だ。

 でもね、そこが興奮するから仕方ないじゃないか。唯一ミリアの裸が見れる時間帯なんだし、いいでしょ?

 そんなことを考えながら、ファラを俺の股の間に挟んで寛ぐ。


「ファラ、気持ち良いでしょ?」

「んぅー……。きもちいい」


 いつものクールなファラから発せられる「ん」が色っぽい。

 ミリアは警戒しているみたいで、対面で上と下を隠したまま、こっちをジト目で見ている。

 本気で嫌がられてはいないみたいだし、これはこれで良いか。


「ふあぁ。満足満足。あ、そうだ。一つ、二人に相談したいことがあるんだけど、良いかな?」

「んぅー……なに?」

「はぁ……何事もないように話を進めるんですね……」


 まだミリアはジト目でこちらを見ている。その目、良いね。


「今日、森の中で自分の潜在能力を引き出してたんだけど、失敗して限界まで引き出しちゃったみたいでさ」

「あぁ、あのいきなり叫んでた時ですか? なるほど、そんなことしてたんですか……」

「そう。それでね、俺はもう少し引き出せそうだと思ってたんだけど、どうやら人にはそれぞれ限界があるみたいでね、それがどの程度か分からないんだよ」

「……私達に相談というのは分かるんですが、タカシさんに分からないなら、私達に分かるはずないですよ?」


 それはそうだろう。ミリア達には、ステータスを操作する能力なんてないわけなのだから。


「実はね、二人がどこまで能力を引き出せるのか分かれば、俺の限界と照らし合わせて、計算することができるんだ」

「なるほど。ジョブが操作できるから、それでジョブかレベルか絞れるってわけですか?」

「そう。ミリアは物分かりが良くて助かるよ」

「えへへ……」


 さっきまでのプンプンから一転、照れ照れだ。ナデナデしてあげたいところだけど、離れてるし、ファラを抱っこしてるから無理なのが残念。


「でもね、残念ながら俺とミリアってレベルもジョブも近いから参考にならないんだ……」

「あぅ……もっと強くなれるかと思ったのに……」


 照れ照れだったのが、いきなり気分が沈んだ。この感情の早変わり……撫でまわしたい。


「それで、ファラで実験してみたいんだけど、ほら。ファラって親にも実験に使われてただろ? だから気が引けてさ。直接相談してみようと思ったんだよ……」

「タカシさん……それは……」

「タカシになら何されてもいい」

「……本当に良いの、ファラ?」

「ん。あの実験とタカシの実験は別。ファラのことちゃんと考えてくれてる」


 ファラは良いと言うが、やはり不安だ。折角、全裸抱っこまで許してくれるようになったのに、嫌われたらと思うと怖すぎる。


「タカシさん。実験と言っても、成功しても失敗しても強くなることに変わりは無いんですよね?」

「ん? んー。まぁ、そうだね。多分、現状ではミリアより強くなると思う。それは間違いない……かな」

「えぇ!? 失敗してもですか!?」

「うん。そこらの魔導士レベルにはなると思う」

「そんな……ファラが……」


 ファラがミリアより強くなると聞いて、ショックを受けている。

 そりゃあそうだよな。魔術士になったばかりの子が俺の恩恵一つで自分より強くなるんだから。

 少しフォローしておくか……。


「ファラは、進む道が違うというか、俺としては、魔導士とは別の道に進んで欲しいと思って、魔術士にはしたけど、ミリアと違う恩恵を与えているんだよ。だから今はミリアより強くなるんだ」

「タカシの決めたことに従う」

「何ですかそれは……じゃあ、私はもっと訓練すればファラより強くなるってことですか?」

「そうだね。魔法においてはミリアの方が上になると思ってるよ。ただ、俺はどっちが上か下かなんて興味無いけど」

「……ごめんなさい。言い方が意地汚かったです……」


 フォローするつもりが、逆に凹ませてしまった。

 現状では、どうやってもミリアがファラより強くなることはないけど、今後のジョブ次第ではまだ分からないから、これはこれで嘘ではないか。


「タカシ、それでファラ、どうなる?」

「あぁ、ごめんな。話が逸れてた。えっと、本当に良いのか?」

「私もごめんなさい。話を逸らしてしまいました……」

「ん。大丈夫。タカシ……して?」


 女の子に“して?”なんて言われたら、断れるわけがない。

 失敗してもそこら辺の上位ジョブ並の強さになるんだ。よし、ファラのポイントを使ってみよう。


「分かった。それじゃあファラ、今からやってみるよ?」

「ん」


 ファラの両手を握って、ステータスを確認してみる。


STR:3(+ -) VIT:3(+ -) INT:8(+ -) DEX:3(+ -) CHA:5(+ -) (10)


 治癒を使って光を出し、ポイントを割り振る。

 別に触らなくてもできるけど、これはもう儀式のようなものだな。


STR:3(+ -) VIT:3(+ -) INT:8(+ -) DEX:3(+ -) CHA:15* (0)


 やはり、10ポイントが最大なのか……。

 ファラのレベル11で俺のレベル23と上限値が同じということは、そもそも10ポイントが上限値、またはジョブが上位になると上限値が増える。この2つが鍵なんだろうな……。

 計算できるとか大きな事言ったけど、結局何も分かってないのと一緒じゃないか。上位ジョブにしてから再度試してみるか……。

 どちらにしてもポイントを残しておくのは勿体ないな。ついでにミリアのポイントも振っておくか。


「ふむ……」

「何か分かりましたか?」


 やはり気になるのか、ミリアがすぐに尋ねてきた。ファラは相変わらず手を開いたり閉じたりして変化を確認している。


「うん。俺の勘違いだった。人にはそれぞれ潜在能力に限界があるものだと決めつけていたんだけど、個人ではなくレベルによって上限があるらしい」

「どういうことですか? いくら努力をしても、レベルを上げない限り無駄ってことですか?」

「うーん……突き詰めればそういうことになるけど、そもそも人がその上限に辿り着くまでに、どれだけの努力をすれば良いのか未知数だから、無駄ではないと思うよ」

「良かった……努力は無駄ではないんですね……」


 何をそんなに心配しているのか分からないけど、この世界の人々が必死に努力して到達する域なんだ。あまり公にはできないな。

 二人には既に口止めしているけど、ここは再度言い聞かせておく必要があるな。


「えっと、今回の実験は絶対に失敗しないことが分かったから、ついでにミリアも限界まで引き出そうか?」

「え!? 本当ですか!? 是非お願いします!」

「分かった。ファラごめん、ちょっと横に移動してくれる? ミリアこっちおいで」

「ん」

「はい」


 ファラの両脇に手を差し入れてから持ち上げ、横に移動させる。軽いな……。

 そしてミリアをファラが居た位置に収めることに成功する。恥ずかしいとか言ってるくせに、こういう時は素直なんだよな。


「限界まで引き出してあげるけど、二人とも、前にも言った通り、絶対に、人に言っちゃダメだよ?」

「分かりました。約束します!」

「ん」


 後ろからミリアの両胸を揉みながら、治癒を使って光を出しつつ、ステータスを操作する。


STR:2(+ -) VIT:3(+ -) INT:10(+ -) DEX:2(+ -) CHA:13* (12)


「きゃああっ! ちょ、ちょっと! な、何して、あぅっ、いや、んぅ、やめっ! んっ! あぁっ……」

「はい、終わ……あれ?」


 逃げられないように両足でミリアを挟んでモミモミコリコリしてたら、恥ずかしいのか気持ち良かったのか、気を失ってしまった。またやり過ぎたようだ。


「ミリアどうしたの?」

「あー、やりすぎちゃったみたい。気失ってるから、今の内に体を洗って風呂から出ようか」

「ん」


 タオルで折り畳み簡易枕をミリアの頭の後ろに敷いて寝かせたまま、ファラの全身を洗ってあげる。


「気持ちいい?」

「んぅー……きもちいい」


 ついでに自分の体も洗い、最後にミリアの体もファラに協力してもらって、二人で洗ってあげた。


「よし、風呂から出て体を拭こうか。ファラ、俺はミリアの体を拭くから、自分の体拭ける?」

「ん。できる」


 ファラにタオルを渡して、ミリアの体の隅々まで余すところなくじっくり時間を掛けて拭いてあげた。

 やっぱり水滴が残ってたら風邪引いちゃうかもしれないからね。


 二人にパンツだけ穿かせてあげ、布団に入ることにした。

 今日も色々考えて疲れたけど、最後には精神的にも肉体的にも癒されたので満足だ。


 あ、ミリアに魔法の訓練をさせずに気を失わせてしまった……。

 明日は忘れずに気を失わせる前に行わせよう。


「ファラ、寝る前には魔法の訓練ね」

「ん。なにする?」

「召喚した後、魔力を使ってその子が見聞きしたことを、まるで自分が見聞きしたことに感じられるよう練習してみて」

「わかった」


 そうやってファラの魔力が尽きた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ