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ステータスマイスター  作者: なめこ汁
第二章
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第22話 アレスティア

 翌朝目が覚めると、寝る前はファラから抱き枕にされていたが、こちらからファラに抱き付いていた。

 アルメは真横に寝かせていたはずなのに、いつの間にか一番端で寝ているルリアの胸に顔から埋もれて寝ていた。

 幼いし、胸が恋しいのだろう。


 まだ寝ているようだし、そっとしておこう。


 物音が遠くから聞こえるので、マルカとミュウが飯を作っているだろうし、二人の尻でも眺めながら今後の事を考えよう。

 そう考えて、ゆっくりファラから離れて立ち上がろうとすると、ファラが首に手を回してくる。


「タカシおはよ」

「起きてたのか。おはよう、ファラ」

「ん」


 仕方がないので、ファラをぶら下げたままゆっくりとベッドから出て、そのままリビングに向かう。


「おはよう、マルカ、ミュウ」

「ぴゃあっ!? おは、おははっ、おはよござます!」

「ごしゅじんさま、おはようごぜーます」


 マルカは突然声を掛けたので驚かせてしまったのだろう。初めて聞く悲鳴だ。

 ミュウは相変わらずの挨拶だが、日に日に良くなっているので、叱るのはよしておこう。


「驚かせてすまないな。少し考え事をするから、俺の事は気せずに続けてくれ。完成する前くらいに皆を起こしてあげてくれな?」

「ひゃい!」


 マルカに指示を出した後、椅子に座って、ファラを膝に乗せ――あぁ、そういえばファラがパンツ一枚だった。

 ファラに服を出させて、着替えさせる。


 ファラの服の中に手を入れ、プニプニのお腹を両手で弄びながら今日からの日程を考える。

 とりあえずは、頼んでおいた装備類を取りにいく。これらは既に支払いも終わっているので、受け取るだけだ。

 次に、アルメとソシエの装備を調達。ついでに二人の服や下着、日用品などの各種雑貨も用意。


 ダンジョンにはいつ行くか……。


 今日、用意が終わってからすぐに出発しても良いが、まだ場所を決めていない。

 俺が買い物をしている間に、前回と同等もしくは少し古い程度のダンジョンを、ミリアにでも決めてもらおうかな。

 サラやアバンが居ない分、パーティーの火力が落ちているので、そこを伝えて考えてもらおう。


 あぁ……でも、サラには声を掛けておかないと、怒るだろうな。

 あいつ、性格的に怒ったら怖いだろうな。


 買い物が終わった後にでも、一応声を掛けておくか……。


「タカシ、どうしたの?」

「ん? あぁ、すまない。皆でダンジョンに行こうと思うんだが、サラ達をどうするかなって」

「どっちでもいい。皆、タカシのけってーにしたがう」

「そうか。ありがとうな」


 ファラの頭を撫で、満足させているところで、ミュウがこちらをチラ見しながら、皆を起こしに行っていた。

 今後は、ミュウもしっかり相手してあげないとな。


 ミュウに皆を起こしに行ってもらったのは良いが、そういえば、アルメも寝ているんだったな。

 ソシエは昨日挨拶をしたから良いとして、アルメは奴隷商で気を失ってからそのままだ。

 気が付いたら女性に囲まれていたとなれば驚くかもしれないな。俺としては、下着姿の美少女達に囲まれていたら天国だが。


「ファラ、少し待っていてくれるか?」

「ん」


 ファラを隣の椅子に座らせ、ミュウの後を追って寝室まで移動。

 ちょうど皆を起こしたところだったようで、起こされたアルメはルリアの膝の上に座っている。顔を胸に埋める形で。


 羨ましいじゃないか。俺も寝起きにやってみよう。


「皆、おはよう」

「人を起こすくらい出来るです! 何しに来やがったですか!」

「皆を起こしてくれて、ありがとうな」


 ミュウの頭を撫でつつ、皆から朝の挨拶を受ける。

 アルメはルリアに埋もれたまま反応が無いが、顔をぶるんぶるんしているので、起きてはいるのだろう。

 それにしても、エロガキのようなことしやがって。羨ましいぞ。


 えっと……オス、じゃないよな?

 一応昨日股を開かせて確認したが、アレは間違いようがないし。確実にオスではないはずだ。

 朝になったら生えてくるとか……そんな恐ろしいこと……。


 心配になったので、ルリアに埋もれているアルメの足を取って、裏返しにしたあと、パンツを脱がせて股を開かせる。


 うん、間違いないな。


「タカシさん!?」

「ちょ、ちょちょ、お兄ちゃん。何してるの!?」

「タカシ様、朝からご乱心です!?」

「タカシ殿、童女にそのようなことをしてはダメだよ」

「うぇ!? あぁ、すまん。ちょっと気になったことがあってな」


 一斉に責められてしまったので、つい謝ってしまった。

 アルメからはギロッと睨まれる。


「おい、素が出てるぞ」

「お主は昨日から何なのじゃ。我の邪魔ばかりしおって」

「お前がエロガキみたいな事をするからだろう?」

「うるさい。目覚めたら、山があったんじゃ。我のものじゃ」


 何だこいつ。幼女のくせに老人みたいな喋り方しやがって。


「あぁっ! そうじゃ! 昨日のアレはなんじゃ!?」

「アレって何だよ」

「アレじゃよアレ。こう、キューとなってヒャーとなるやつじゃ」

「分からん。何の事を言っているんだ?」

「奴隷商で我に使った魔法じゃ! 頭が真っ白になるやつじゃ!」

「あぁ、あれか。昇天、アルメ」

「あばばばっ」


 その場で腰をガクガクして悶え始めた。

 やって欲しかったわけではないのか?


「がはっ、ふぅ、ふぅ、こ、これっ、これじゃっ ぐあぁはっ」

「それがどうしたんだよ」

「はぁはぁ……お、お主、げ、言術が使えるのか」

「げん、じゅつ? なんだそれ」

「知らなくて使っておったのか! はぁはぁ……」

「それより、お前は何なんだよ」

「ただの……奴隷じゃよ? 気が付いたら奴隷じゃったし、おぉ、そうじゃ幼女なんじゃ、はぁはぁ、幼女幼女。あぁ、この肌触り、どこからどう見ても幼女じゃあ。ふふ、我は可愛いじゃろう?」


 恍惚の表情で自分の体をペタペタと触っている。何だこれ……。意味が分からない。

 幼女言葉じゃないし、ナルシストとは違う。見た目は幼女だし。


「お前、中身が違うのか?」

「ドキィ! 幼女じゃ! 可愛いアルメちゃばがっ!?」


 今どき、自分でドキィとか、口に出して言う間抜けは居ねーよ。しかも自爆してるし。

 ほら、ミリアやマリーだってポカンとなって見てるじゃねーか。


「お兄ちゃん、この子何なの? どこで拾ってきたの?」

「拾ってねーよ。奴隷商で買ったんだよ」

「ランに使った呪いを使ってたみたいだし、小さい子にあんな強い刺激を与えちゃったもんだから、頭に異常が……」

「人聞きの悪いこと言うな。ん、いや、調教を楽しむために買ったのだから、あながち間違いではないか」

「なっ! ちょっと、タカシさん!? なんてことを!」

「だってさ、物凄く生意気だったんだよ。見た目は良いんだしさ、調教の勉強でもしようかなーと」

「もうっ!」


 調教して楽しむ為に買った事に変わりは無い。

 その内色々な呪いを重ね掛けして、遊ぶつもりだったし。


「はぁはぁ……お主、幼女に対して、ひどい事を考えるのじゃな」

「お前が引いてんじゃねーよ!」


 自分の体を抱き締めて、引き気味に身構えられた。


「それよりも好き勝手言いおってからに……」

「てか、お前が買って欲しい的な事を言っていたじゃないか」

「それは、そこのマリー? じゃったかな。それとソシエか? が可愛かったからの」


 何か女の子と話している感じがしないな。何だこれ……。


「……それだけか?」

「お主が好き者のような雰囲気じゃったから、ご相伴、いやいや、おこぼれを、と思ったからじゃ。それに、お主から我と同じ匂いがしたからの。楽しめそうじゃったし。てへっ」

「てへっ、じゃねーよ。おこぼれって何だよ。益々訳が分からなくなってきたぞ。お前、何者なんだよ」

「ふっふっふっ、聞いて驚け。我は、アレスティア・ファルメル。人々は皆、我の事を賢神と呼ぶ者じゃ」

「知らん」

「ほげーっ!」


 ノリの良い奴だな。それより、賢神って何だっけ。錬金や空間、召喚なんかの、最上位のジョブだったっけ。

 確か、ミリアがそんな事を言っていたな。


「賢神ファルメル!? あの、アレスティア・ファルメル!?」


 ほら、やっぱりミリアが驚いている。

 でもな、神官レベル1の幼女だぞ? そんわけないだろう?


「そうじゃよ。お前さん、見込みがありそうじゃな」

「い、いえ、そんなことは」

「可愛い奴じゃ。こっちへ来なさい」

「え、いや、その……」

「いやいや、アレなんとかなんて知らないし、お前は神官レベル1の幼女じゃねーか。何偉そうにしてんだよ」

「そ、そうでした。確かファルメル様は、かなりお年の方で、先日お亡くなりになったと聞いています」


 ミリアが知っているということは、実在した人物であることには間違いないのだろう。

 それも、かなり有名な人物のようだ。当然俺は知らないが。


「なりすましかよ。しかも故人の。質が悪いな」

「何を言うか、我は本人じゃぞ!」

「はいはい、それより、そんな故人で遊ぶような悪い子はウチには要りません。喋ったら死ぬような呪いでも掛けてやろうか」

「ちょ、ちょちょ、ちょーっと待つのじゃ!」

「何だよ」

「本当なのじゃ。我の存在を証明するためならば、何にでも答えるし、何でもやってやるから、信じるのじゃ」


 何で上から目線なんだよ、こいつ。

 でも、脅したにも拘わらず、こんなに必死ということは本当なのかもしれないな。


「お前、俺の、奴隷、分かる?」

「ぐぅ、そう、そうじゃった。今はお主の奴隷じゃった。すまぬ。何でもするから、可愛い我を傍に置いてくれんかのう?」

「……本音は?」

「娘たちにエッチなことしたい」

「アルメ」

「ぎゃぅっ!?」


 ただのエロジジイじゃねーか。

 しかも俺が頑張って集めたハーレムに混ざりたい等と、ふざけた事を言いやがって。


「おい、ジジイ。お前、もう元には戻れないのか?」

「ふぅふぅ……我を誰だと思うておる。だが、しかしじゃ、もう、あんな朽ちた体に興味は無いからのう。この可愛い可愛い、アルメちゃんで良いのじゃ」

「……本当は?」

「戻る術がない」


 戻りたくても戻れないのか。じゃあ傍に置いてやっても良いか?

 でも、俺以外の男、しかもジジイが俺の性奴隷達に手を出すのは……いや、アリだ。

 性別は女だし。


「よし、条件付で傍に置いてやろう」

「おおう、本当かの!?」

「うむ、マジだ」

「マジなのじゃな! おほーっ、嬉しいぞい! ぐふふ……」


 幼女が不吉な笑いをしてやがる……可愛い顔をしているだけに、違和感がすごいな。

 頭の中がお花畑になっている間に、呪いを解除しておいてやる。


「そうと決まれば飯だ。ほら、マルカが待ってる。皆行くぞ」

「そうじゃな! エロい事をするには体力が必要じゃ! ほれ、皆の者いくぞい!」

「お前が仕切ってんじゃねーよ! しかも、朝からエロい事なんてしねーよ。したいけど」

「はっはっはっ! 我は幼女じゃ! 体力なら底無しじゃぞ!」


 昨日はあんなにキャピキャピ悪戯していたのに、素になった途端これだ。先が思いやられる。


 寝室を出て、食卓に移動すると、途中で呆れて部屋を出ていったミュウとマルカが既に準備をして待っていた。


「マルカ、待たせてすまないな。それじゃあ飯にしようか」

「ひゃい! 準備できてましゅ!」


 皆それぞれの席に着いて、食事を摂る。

 その場でアルメの自己紹介も含めて、皆の紹介をしておく。


 アルメ――生前のアレスティアは、転生魔法について研究をしていたらしい。

 完成して、自らに術を施したところ、そもそもの理論が間違っていたらしく、生まれ変わることはなく、病気で死んだ現在の体――アルメの魂と入れ替わってしまったそうだ。

 死んでしまった娘が蘇った事で、両親も初めは喜んだが、中身は別人の、しかもジジイということで、次第に不気味がられて、結局売られてしまったらしい。

 アレスティアの考えでは、いつまでアルメの体の中に居られるか分からないので、研究は諦め、アルメとして生きていく事に決めたそうだ。


 ただ、奴隷という制限があるので、可能であれば面白そうな所に貰われ、好き勝手にやりたいと考えていたところ、タイミング良く俺が現れたということだ。

 運の良い奴め……。


 ソシエは魔術士の父、商人の母の下に生まれたが、魔術の才能が無く、母型の祖母ところで祖母と二人商人をしていたそうだ。

 そして、その祖母が騙されてしまい商売に失敗。両親に相談する間もなく、奴隷として売られてしまったらしい。


 小さい頃から魔術士の教育を受けており、知識はあるらしい。

 本人も魔術に興味があって、ミリアのように色々と本を読んだりして勉強していたそうだ。

 ミリアのサポート役にでもなってもらおうかな。


 それぞれの簡単な自己紹介も終わり、ついでに明日のダンジョンについても話しておく。

 ひとまずは、俺が買い物に行っている間、全てミリアに任せる事にする。これが無難だし、早速ソシエにも期待したいところだ。


「分かりました。それじゃあ先日話したと思いますが、オスルムの北にあるダンジョンにしましょうか。そこを攻略できるようなら、ヴァタラの東にあるダンジョンやクドラングの西にあるダンジョンにも行けるでしょうし」

「じゃあ、移動とか頼めるか?」

「任されました!」


 後はソシエと相談してもらうことにして、食事を終える。


「よし、俺はこれからファラとアルメを連れて買い物に行くから、皆はダンジョンまでの移動を頼むな」


 皆の準備が完了したところで、全員で一旦オスルムに飛ぶ。


――シュンッ!


「ふぉぉぉ!? お主、転移も使えるのか!」

「ミリア、こっちの用事が終わったら連絡するから、後は頼んだ」

「はい、任せてください」


 アルメが何か喋っていたが、そのままファラとアルメに触れて、エストルに飛ぶ。


――シュンッ!


「ひょぉぉ!? しかも、連続転移とは、お主すごいのじゃな」

「ほら、いくぞ」

「はぁ……お主は、もうちょっと年上を敬うということをしても、良いのではないかの?」

「幼女のくせにうるさいぞ」

「そうじゃったな。我は幼女じゃった。きゃはっ」


 このジジイ、何かもう良く分からなくなってきたな。

 ロリババア、いやロリジジイ。うーん、良い言葉が浮かばない。暫くはこのまま泳がせておくか。


 そのまま移動し、鍛冶屋と仕立て屋で頼んでいた物を受け取る。


 仕立て屋内でファラに着替えさせ、ファラの着ていたゴスロリをアルメに着せておく。

 アルメはファラよりも身長が低いので、少し大きな感じになってしまったが、それが逆に可愛らしさを増している。

 ジジイは“あぁ、幼女の匂いじゃあ……”などとアクセル全開で服の匂いを嗅いでいるが、この際無視しておこう。

 それにしても、なかなか良い物が出来たな。

 これはミリアにも似合いそうだ。


「すんすん、ふぅ……それで主よ、これからどうするのじゃ?」

「お前とソシエの服を買う。後はダンジョン内で使うポーション類や、道具類の調達だな」

「ふむ、そうか。では、ソシエ嬢の服は我が選ぼうかの」

「ふざけんな、何でお前が選ぶんだよ。俺が脱がすんだから、俺が選ぶに決まってるだろう?」

「むぅ、よかろう。では、我はアルメちゃんの下着……ふふ、下着でも選ぼうかの」


 変態は放置して、ファラと手を繋いだまま、服や下着を選ぶ。


「タカシ、アルメだいじょうぶ?」

「うん? 何がだ?」

「こども? おじいちゃん?」

「あぁ、そっちか。あれは、ジジイだぞ。あいつがもし皆に変な事――エッチなことをしていたら、必ず俺に報告しろよ?」

「わかった」


 ファラはその意味を理解したらしく、SDミリアを召喚した後、アルメの頭の上に乗せた。

 やはりSDミリアは監視ツールらしい。

 俺は監視されていたわけか……。


「おほぉっ! ミリア嬢か! 可愛いのう、可愛いのう!」


 本人は監視されているとも知らずに、SDミリアと戯れている。阿呆なんじゃなかろうか。

 後はファラに任せておこう。


 そのまま道具屋に行き、ポーションなどを補充する。

 前回の倍は買ったな。これだけあれば、十分持つだろう。


 合間にお菓子休憩などを挟んでしまったので、気が付いたら昼を過ぎていた。

 さて、サラのところにでも顔を出すか。

●アルメ・ファスティ

人間、背中に奴隷紋、元賢神アレスティア・ファルメル

06歳,123cm,24kg

B60,W42,H64

一人称:我

愛称:主

ジョブ:神官

特徴:転生ジジイ、変態、博識


●ソシエ・フェルナル

人間、右腿外に奴隷紋

16歳,164cm,52kg

B82,W56,H82

一人称:わたし

愛称:ご主人

ジョブ:商人

特徴:不幸、女子力、参謀

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