実験(未完)
訓練を始めて数週間がたった。
何人かがグループを作りはげましあっていたりするのが最近よく見る。
ちなみに不良こと臼木 佳剛はなぜか僕のとなりにいる。
「でなぁ、真よぉ・・・ってきいてんのか?」
「あ~きいてるきいてる。」
・・・・・なぜこうなったかって?
なぜならまた勝手にケンカふっかけられて投げ飛ばしたら
「ダチになってくれ!!」
と急に言われそのまま強制的に友達ってことになって今に至る。
最近は不良・・じゃなくて臼木が稽古してくれと言ってきたので、稽古してやると150位ぐらいまであがってきやがった。
そんなこんなで不自由なく暮らしていっていっていた・・・今日までは。
その日の夜、建物内に銃声が響いた。部屋に響いてくるほどの大きな音が何回も。静かな夜に銃声と人の悲鳴だけが響いていた。
次の日、昨日の事について話された。
集団で脱走を試みたらしい。しかし、失敗に終わりその場で射殺。
まぁ、当然の結果だろう。数週間で調べたが、ここには死角がないようにしっかりとカメラが設置されていた。ダストの中には赤外線のセンサーが設置されていた。
この包囲網から逃げ出すのは容易ではない。まぁ僕は逃げる勇気もないわけだが。
事件があって以来、みんなの空気がピリピリしていた。まぁ、臼木は変わらずだが・・・。