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訓練

張り切って無駄に大きな門をくぐると、警備員らしき人にとめられた。


「お前止まれ。名前は?」


「・・・神原 真ですけど。」


すると、警備員らしき人はタブレットのようなものさわり始めた。そしてしばらくすると、


「確かに確認した。では、紹介状を確認するので出してください。」


「え?そんなもの持ってませんけど。」


「何?それがなければここには入れないぞ。それどころかこの場所を知ったのだからこのまま牢獄行きだ。」


困ったことになった。そんなものはもらってはいない。望んでここに来たわけでもないのに牢獄に入れられるなど冗談じゃない。


「紹介状がないならこのまま捕まるぞ。どうする」


「ほんとにもらってないんですけど。」


「怪しいやつだな。ほんとに神原 真か?」


警備員がそういいながら真に銃を突きつけてきた。まずい状況になってきた。


「ほんとに椿 あかりって人にここに連れてこられてきたんです!!」


すると、警備員が目を細めて


「何?今、椿 あかりって言ったか?」


「は、はい・・・」


そういうと警備員はあきれた顔をして「またあの人か・・・」と小声で言うと


「疑ってすまなかった。通っていいぞ。」


と、一言言ってあっさり通された。不思議に思ったが通ることにした。




庭のようなところを抜けて、玄関をくぐると制服のような服に誘導されて広間のようなところにきた。そこには、300人ぐらいの人が男女とわず集まっていた。ここにいる人全員が招集をうけた人達だろう。見たことのある不良の姿もあった。すると突然舞台上に一人女性が立ち、


「注目してくれ、諸君。もう聞いていると思うが君達は隕石の力を発揮できる数少ない者に選ばれた。しかし、十分に適応できる体ができてない。なので、しばらくここで訓練を受けてもらう。そして、隕石の力に適応できる体が出来たものは訓練を終了して適応テストをうけてもらう。それが終われば晴れて地球を救う力を手に入れて戦闘員として働いてもらうこととなる。説明は以上だ。なにか、質問はあるか?」


話が壮大なので大半の人はぽかんとしていた。すると、明らかに勉強ができそうなメガネをかけた男が、


「ここでは、いつまで訓練をうけるのでしょうか。」


と言った。すると舞台上の女性が、


「訓練は適応できるからだができるまでずっとだ。だが、こちら側で見込みがないと判断した場合、記憶を消してここから出て行ってもらう。」


「つまり、普通の生活に戻れると。」


「少し支障はでるがそういうことになる。付け加えて言っておくと、ここから逃げようとした場合躊躇なく射殺するのでそういうことはしないように。」


一気に空気が重くなったことがはっきりと分かった。メガネの男も文句がありそうな顔をしていたが、ここは黙っていた。


「質問がもうないようならこれで終了する。各自部屋を用意しておいたので命令があるまでそこで待機するように。以上。」


不穏な空気を残しつつ説明が終了した。そして、用意された自室に戻っていった。部屋はけっこう広めで、キッチンもついていた。たんすにはなぜかサイズがぴったりな服が用意されていた。さらに、テレビやラジオも用意されていた。頼べばゲームなんかも持って来てもらえるらしい。しばらくこの部屋で時間をつぶしていると、放送が入った。


『訓練生の諸君、大広間に集合してくれ。』


放送で言っていた場所に行ってみると、ちらほらと人が集まっていた。しばらくして全員が集まるとさきほどの女性があらわれた。


「訓練生の諸君。貴様らにこれからいくつかの項目にわけて訓練を受けてもらう。この訓練での成績は順位としてでるのでしっかりと訓練にはげむように。」


とだけ言ってきえていった。そして、入れ替わりでたくさんの人が入ってきた。先生役らしい。グループわけをしてみんなそれぞれの訓練に入っていった。訓練は3項目あって基本的な体術と剣術、銃や弓などの遠距離射撃にわかれていた。


本当ならここで1位を取るというのが主人公なのだが現実はそう甘くない。真の成績は中の上ぐらいだ。剣と弓は、父親が日本らしいものが好きで習わされていた。なので、剣は2位、弓は7位になれた。しかし、射撃に関しては点でだめだった。成績もビリから数えたほうが早い順位だった。総合しては100位以内で入れたのでよしだろう。


ちなみに、不良は200位以下だった。

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