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第一幕「伏線」

この小説は誤字・脱字がありまくる可能性があります!これは東方の二次小説です!キャラ崩壊、原作との違いがあるかもしれません!

      東方英雄録

      第1話

自分の一番の理解者を失った…

自分の非力さと根性の無さを恨んだ…

所詮、憧れは憧れという事を悟った…

そして、今、自分が樹海の中に居る事に初めて気付いた…

地面が、近付いてきていた……

そして……何もかも………

どうでも良くなった……。

意識が…遠のく…………天国行きは、まず有り得ない…。どうせ…俺は…地獄行きだ…。

そして、俺の意識は完全に消えた。





……女の声が聞こえる…俺は…まだ死んでないのか…

「ちょっと!あんた!大丈夫?」

「どうした?霊夢?……うわ!人が倒れてる!死んでるのか?まさか…お前が!?」

「違うわよ…魔理沙、朝起きたら倒れていたのよ。生死は不明だけど…死体だったら困るのよねぇ…後処理にお金掛かるし…」

「燃やせば、ばれないだろ」

不味い…このままじゃ死体と見なされ焼かれてしまう!どうせ死ぬなら安楽死の方が良い!起き上がれ!俺!

「つっ…いてぇ…」

何とか体を持ち上げが…何日を歩き回った所為か、体のあちこちに激痛が走った

「お!生きてた!」

「良かった…余計な出費しなくて助かったわ…」

俺の目前には巫女服を着た少女と魔法使い様な黒い服を着た少女が喋っていた。

「あんた見ない顔だけど新顔?妖怪?人間?どっち?」

「………人間だ……一応な…」

「一応?どういうことだ?」

「あんたらには関係無い事だ…俺に構うな……ぐっ…ゲホ、ゲホ、ガッ…」

不味い…本格的に死にそうだ…極度の虚弱体質が祟ったか…

「ちょっと!あんた!血吐いてるじゃない!今なら特別にただで診てあがるから!私の神社で安静に…」

「ウルセェな…俺に構うなって言ったろ!」

俺はついムカついて、うっかり巫女服の女に……使ってしまった…

「!?」

巫女服の女は何かに押された様に後ろに吹き飛ばされた。

「…ちっ………。 !…ゲホ、ガッ…」

やっぱり…この力を使うのはきついな…状況もヤバいし…逃げるか…。

「霊夢!大丈夫か!おい!あんた!待てよ!」

俺は何時の間にか走っていた…何かを振り払う様に…。




……ここはどこだ?おれはひたすら走った後に気付いた…。辺りにはひたすらに竹、竹、竹。

「うっ…ゲホ、ゲホ、ゲホ…ガッ!うおっ…あっ…」

かつて無い様な量の血を吐いた…目眩もしてきた…あ〜あ…拾った命を無駄にしたな…ま…何時かはこうなる運命だったんだな…所詮…人間なんて…今日死ぬか、明日死ぬかの違いだ…。

俺の意識はまたも闇に沈んだ…。



目が覚めた…また命拾いしたのか…悪運の強い奴だな…俺は…

「……知らない、天井だ…」

どこぞの名台詞の様な第一声…ベッドの様な物で寝かせられている…状況からするに、俺はあの竹林から人に拾われ、ここのベッドに寝かせられた。…ということだろ…そもそも、ここはどこだ?あの2人の格好+樹海の中に在った。これらの単語から導き出される答えは………何等かの理由で地図から消えた村、もしくは今だ発見されていない未開の地にある村だろうな。頭だけは無駄に働く俺は2つの予想を立てた。

「あっ!起きたみたいね!永林が死体運んだかと思ってびっくりしたわ」

何だ…えらい軽そうな口調だな…声からしてまた女か……女には良い思い出が無いんだよなぁ…。さっさと帰るか…

俺は重い上体を起こした。

「……そんじゃ…」

面倒事にならない様に退散するのが定石だろう

「ちょっと!事情は知らないけど、病気なんでしょ!?」

女は俺の肩を掴みベッドに寝かせようとする…図だけみたら誤解されそうな絵になってるぞ…その俺の肩を掴んだ女は…

うぉ…なげぇ黒髪、一風変わった和服の絶世の美少女だ…背だけで判断すると、俺と幾つか年下っぽいな…しかし…俺は…

「……俺に構うな…」

女の手を払いのて、再度立ち去ろうとする…が…

「駄目!大人しく寝てなさい!」

「俺に構うなって言ってんだろうg…」

「問答無用!病人は大人しく寝る!」

うお!力強!…と思った矢先に俺はベッドに強引に押し倒された。男と女が逆だったら、終わっていた…

「いってぇ…病人だぞ…」

「言うこと聞かないからよ。早く寝なさい!」

「………あんた…何て名前だ…俺は風太 梧楼だ…」

「私は蓬莱山 輝夜よ。よろしく」

「……よろしく……」

よろしく、の声とは裏腹に俺は輝夜の背を向けるように寝ていた……カグヤ?なんか聞いた事のある名前だな…まぁ…良いや…ここはお言葉に甘えて寝ておこう…拾った命は大事にしないとな…。




……何だこの真っ暗な世界は…多分夢だろうが…早く覚めてほしい物だ……。

「……し……君が…さ……か…」

何だ…我ながらおかしな夢を見るものだな…誰か俺に語りかけているが…言葉の所々が聞こえないぞ……

「…せ……君は僕たちの……に成るのか………に成るのか…どっち何だろうね…」

声はすれども姿は見えず、ってやつか…気味が悪い…。

「また…会うことだろう……い…者…僕は…きゅ…さ……だ…」

おい…大事な所が聞き取れ無かったぞ…もう一回言ってくr…



「…と…ちょっと!」

「はっ!?」

俺は輝夜の声で目が覚めた……やはり夢だったようだ…

「大丈夫?えらくうなされていたけど…」

いや…それよりも………顔が近い!女ならではのいい匂いがするぞ!

「………取りあえず、顔を退けろ、馬鹿者」

…何だ…顔が近いだけで、何か心臓がバクバク鳴ってるぞ…

「あら、ごめんなさい。……で?どんな夢だったの?」

輝夜は顔を退けながら夢の内容を質問してきた…夢の内容か…答えても馬鹿にされるだけだろう…

「お前に話す必要が無い…だから、話さない」

「なにそれ、心配してあげたのに、まぁ良いわ。調子はどうなの?」

「……だいぶ良くなった…」

「そう…良かった。ところであんた、見た感じ外の住人ね?」

外の住人?他所から来た人間って意味か?まぁ良いや間違ってないし。

「あぁ、そうだ。何か問題でも?」

「別に、何の問題も無いわ」

「………質問が在る」

「何よ?」

「俺を助けてどういうつもりだ?金を巻き上げる気か?俺は一銭も持ってないぞ……」

俺の質問が以外だったのか、輝夜は少し驚いた表情を見せる。物事すべてを斜めに見る性格は人間して駄目だと判っているが…こんな性格じゃないと死んでしまう所に居たんだ…仕方が無いと言えばそこまでだ…。

「別に何も取らないわよ。あんたこそ何でそんな質問するの?」

「…………性格だな…何でもただの物には裏が在ると思ってしまう…そうしないと生きれない所に居たんだ…俺の住んで所ではこんな人助けするのは、後で金巻き上げる奴か、余程の阿呆だ……」

「………ま、詳しくは聞かないけど……あんた苦労してんのね……」

……何だろうな……苦労を悼んでくれた人間は…あいつ以来だな………金が無いと言えば…何か変わりに成るものは無い物か…俺の持ってるベルトポーチは某化け物を狩るハンターも裸足で逃げ出す位の容量が入るからな……それに、仮を作っておくと後々厄介だ…

「何、ごそごそと探してるの?」

「五月蝿い、少し喋るな」

ベルトポーチを漁って結局、出てきた物は…

・20徳ツールナイフ ケース付

・鎮痛剤等の薬品多数

・工具多数

・電工ナイフ ケース付

「碌なものが入って無い……」

つーか今日日、携帯の一つも持ってない高校生もレアだぜ…

「珍しい物が沢山在るわね…私が外の世界に居た時は、こんな物無かったわ」

「あんまさわんな…怪我しても可笑しく無い物だらけだ…」

ん?さっきの輝夜の発言で気になる所があったぞ?

「お前…外から来たのか?さっきのお前の発言からはそう解釈出来たんだが……」

「あら、案外鋭いのね。そうよ、奈良時代の前の方の時に私は外にいたわ」

「な、奈良時代!?」

マジかよ…軽く1300年は生きてる計算だ………ん?だとしたら何か引っかかるぞ?

1、 蓬莱山 輝夜という名前

2、 奈良時代前期に住んでいた

……あと一つ位は確定要素が欲しいな……俺の推理が正しければ……

「あと一つ質問だ」

「何?何でも答えてあげるわ」

「その…何だ…求婚された事があるか?」

俺の質問を聞いた輝夜は目を見開いた……これはかなり驚いた人間の反応だ……恐らく当たりだろう……

「……そうよ…私は五人の貴族に求婚された事があるわ……何で知ってるの?」

成程…つまり…

3、 五人の貴族に求婚された事が在る

ここまで判断材料が揃えば馬鹿でも判るだろう……こいつは日本最古の物語と言われる「竹取物語」のかぐや姫だ……いやはや…物語の中でも「すごい美人」って書かれていたが本当だった様だな……って違うだろ!何一人でノリツッコミしてんだ!俺は!いやいやそうじゃない!なんでかぐや姫がここに居るんだ!?色んな疑問が湧いてくる…と、なると俺の「ここはどこか」の仮設の両方は殆ど否定されたに等しい……今更遅いとは思うがやっぱり現地の人間にここは何処かを聞く方が手っ取り早いだろう…質問する=負け、というプライドはこの際捨てるしかない…

「つーか…ここは何処だ?俺の住んでいる所とは違う所が多過ぎる……」

輝夜は今更?みたいな顔を見せた。悪かったなこの野郎…

「ここは幻想郷よ」

「ゲンソウキョー?そんな所、どの地図漁っても見たことないぞ?」

「そりゃあ乗ってないわよ、ここは外の世界と隔離しているも同然なんだもの」

「……隔離?どうゆう事だ?」

「え〜っと、つまり……」

〜少女説明中〜

「どう?判った?ま、私も詳しい方じゃ無いけど…」

「つまり…俺が居た世界で忘れられた物・動物等が行き着く場所が、この幻想郷って解釈で良いか?」

話の3分の2しか飲み込めなかったが、恐らくこんなもんだろう……

「うん、そんな感じ」

「だとしたら…俺も忘れられたって事か?話の流れ上そうなる訳だが…」

「う〜〜ん、あんたは特別かな?滅多に無いけど、外の世界から迷い混んで来る輩も居るの、あんたは恐らくそれ」

成程だから…さっき外の住人って聞いた訳だ…

「ま、何時かは外の世界に帰れるでしょう」

外の世界…俺は…帰ったらまた…悪夢が始まるのか…

「嫌だね!…帰っても何の得も無い!また地獄みたいな日々が繰り返すだけだ!」

俺は今までの日々が頭をよぎる……前科持ちの人間やら、どん底に落ちた人間の住む裏の路地…ここでは盗みが生活、殺しが茶飯事の様に行われる…そんな所に戻って…何の得があるってゆうんだ!」

まぁ…幾ら盗みや殺しが日常茶飯事に行われようが、間違っている事は確かだ…だから…そんな間違いが日常な所に戻りたく無い…

「どうしたの?急に外の世界に帰りたくないの?」

「あぁ…出来る事ならば…勘弁願いたい…また化け物扱いされるだけだしな…」

「化け物扱い?どうして?」

しまった…余計な事を言っちまった…しかし…別に話して良いか…こいつは何か信用出来るし…やれやれ…俺も甘くなったもんだ……

「俺は小さい頃……超能力に目覚めた…いや…目覚めてしまった…だな…」

「超能力?具体的に?」

「こんな感じだ」

俺は少し離れている輝夜の方に手をかざした。

「どうだ?押されている感じがあるだろ?」

「確かに…それで?何で化け物扱いなの?」

「信じられ無い事が目の前で起こると徹底的に外へ押し出そうとする…人間なんてそんな物だ…この力に覚醒してから、親に省られ、家を出てずっと一人で暮らして来た、俺と関わった人間、皆がこの能力みた瞬間「化け物」って俺に言った!一人を除いてな…その一人も死んじまった…俺の所為でな…」

「……成程…それ以上は詮索しないわ……でもこの幻想郷では、そんな能力なんて常識よ。あ!そうだ!」

悪戯でもひらめた子供みたいな顔する…嫌な予感がバリ3レベルでするんだが…

「あんた…行くあてが無いんでしょう?だったら…家に住んじゃいなさい!」

「………はぁ?」

何言ってんだこいつは…

「大丈夫!永林からは私が話しておくし、永林達が居ない時は私が面倒見てあげるから!はい!決定!」

何も大丈夫じゃねぇよ!しかし、これは完璧に自己完結して話なんて聞いてくれないパターンである……嫌な予感が見事に的中しやがった……どうかこれ以上の災難が降りかかりませんように……俺は人生で初めて、真剣に神様に祈った……この時、俺は考えもしなかっただろうな…俺の人生が180度公転する事が起こるとは……


小説を読んで下さって有難う御座います!出来れば御意見、ご感想を書いてくれると嬉しいです!次回の投稿は何時になるか判りませんが、これからもよろしくお願いします!

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