極意
------ジン
「おぬし達は魂に溜まったルーハヤーマを扱えるようになれば、Lvが上がるようになると聞いたはずじゃ。ならば使ったルーハヤーマは何処に行くのか?魂を離れたルーハヤーマは使えば使うほど自身の体に定着していく。」
アフラス大神官の周りに何か・・・色のようなものが見える!
「STRカラーは赤イメージは火炎・・・己の体に流れる色を見分けよ・・・魂に十分な粒子が溜まったお前達なら自分のプラーナもワシのプラーナも感じれるはずじゃ。」
「爺さんの周りに段々と赤い色が見える・・・別に向こう側が見えへんようになったわけやないのに!」
真っ赤でまるで燃えてるような波がアスラフ大神官の周りに浮き出している。
「ワシの扱えるルーハヤーマは120Lv分になる・・・其れを今全てSTRに注いでおる」
ただ立って手と手を合わせているだけなのに凄いプレッシャーだ!
「ルーハヤーマは足算ではなく掛算のようなものと思えばよい己のSTRに120Lvの力を掛る、およそ10Lvを1と考えれば今のワシは12倍の力を得ているという事になる」
ゆっくりとした動作で大きさ10m以上ある岩石を持ち上げた!!
「ふんっ!」
気合と共に20m近く投げ飛ばす!
ドゴオオオオオオオオン!!!
「んなあほな・・」「ばっ化け物にゃ!」「すごい・・・」
俺は口をぽかーんとあけ間抜けをさらす以外できなかった、ささっとアシェリーが俺の後ろに隠れ怯えた目でアスラフ大神官を盗み見る。
「ひほほっどうじゃ?凄かろう!・・・まあワシはこれでもLv142じゃからの、御主等がこの域に到達するには50年はかかるんじゃないかの~」
驚愕が段々と薄れていく・・・その後に来るのは期待と興奮!
50年?冗談じゃない、絶対に追いついてみせるその域とやらに!
また色が変わっていく・・・今度は緑だ、緑は風、素早さと反射神経。
そうかあの異常なスピードと反射神経はこれだったのか!
色が完全に緑に変わる、シュッという風きり音だけ残し姿が消える!
どこにいっ「ひゃっ」後ろのアシェリーがお尻を触られ小さい悲鳴を上げる。
「ひょほほっアシェリーちゃんはもう少し肉をつけた方が良いぞい、男ならむっちりしたほうがよろこばれるぞ~い」
「にゃっ」「ひぁっ」
ミミカとスズハも来ると判っていて防げない。
「にょほほっ、お尻はスズハちゃんが一番大きいの~」
「~~~っ!!」
おれは腰につけている袋から一枚のショーツをだす対エロ爺用に渡された新品だ。
「リッツさんからもらったショーツです」
シュバッという音と共に奪われる・・・がショーツに掛かっていた捕縛魔法が発動しアフラス大神官をぐるぐる巻きにする。
「ぬおおおっまた捕縛魔法か、判っていたというのについ・・・無念じゃ」
ざっ!ざっ!ざっ!ざっ!女子3人がぐるぐる巻きになった変態にお仕置きを敢行する。
「「「この変態!!」」」 ぎゃあああああああああああああ!!
30分ほどお仕置きをされ顔面が倍に膨れ上がったエロ爺が講義を再開する。
「とっとにかくじゃ、自分の中に流れるプラーナを掴みそこにルーハマーヤを流し込むと大きな力を得る事が出来るのじゃ」
確かに凄かった・・・ルーハマーヤの扱い方さえ覚えれば確実に強くなれる!
「ルーハマーヤの恩恵はまだあるぞい、自分の使えるルーハマーヤをどれだけの割合を各色に振り分けて使っていくかでその後の成長が変わってくるのじゃ。簡単に例えるとSTRに100%のルーハマーヤを注ぎ続けLvを上ていくとSTRの値が爆発的に上がっていく。何もしなければ10Lvあがって10上がる所を100%のルーハマーヤを注ぎ込み続ければLV10でステータスは20上がる」
たしかに・・・其れは凄いな
「人それぞれに特性があるためあがり易いステータスと上がり難いステータスがあるがのう」
ロランが質問やと手をあげる。
「たとえばワイは今Lv50やけどAGIが70でVITが32や、これはワイの特性がAGIが上がりやすくVITが上がり難いっちゅうことかいな」
「そうじゃの、じゃが、だからと言ってまったくルーハヤーマを流さなければ、貧相なVITにしかならん」
「バランスが大事っということですね?」
スズハとロランの疑問にそうだと答える。
「次に2種類以上のプラーナにルーハマーヤを流し込んだ時。その値がバランスよく取れた場合そのプラーナの色が変わる事がある」
そういってまた色を変えていく緑から赤にさらに紫が混じりだす。
「複数の色を混ぜ合わせ其処に己のタレントを組み合わせる!」
アフラス大神官の色が黄金色に変わる!
【太陽の申し子】タレント発動
まるで黄金のような緋色・・・荘厳でいて暖かい、なのに激しいプレッシャーを身に纏っている!
「これがルーハマーヤの極意じゃ」
【太陽神の怒り】複合色タレント発動
カッっという音と共に極太なまさにレーザーのような光が50mもある大岩を貫通する!
全長10mもある岩を投げ飛ばした時もこれ以上無いというぐらい驚いたが、まださらにそれ以上の驚愕を味わうとは思わなかった。
「ひょほほっ、どうじゃ?これが今からお前達が身に付ける力、ルーハマーヤの真髄じゃよ、ひょほほほほっひょほほほほほほほおおおおおっ!!??」 グギッ!
ばたっといきなりアフラス大神官が倒れる。
「だっ大丈夫!?」
アシェリーがいち早く駆けつける、他の2人は警戒してうごかない。
「おい、爺さん何があった!」
「こっ腰が・・・グギッと・・・すッ少しはしゃぎすぎた・・・歳は・・とりたくないのう」
調子に乗って無理をしすぎ、ぎっくり腰を再発させたらしい・・・
凄いんだけどな・・・この爺さんに任せていいのかいまいち不安をぬぐえなかった。
何だか遅々として先に進まない気が・・・
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