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プロローグ

宗教集合国家へリタリス。国家と名はついているが、実情は中規模の都市にしか過ぎない。

だがここには、バールバラ大陸のあらゆる宗教の本拠が置かれているのだ。


太陽神アトゥラムの太陽神殿。海の神ポセニアムの海洋神殿。空の神イクロセムの大空の神殿。

ほかにも戦の女神ミルヴァ。豊穣の女神ヘリエル。幸運の女神クラリカス。中には冥界のヘルヌウスを奉る死の神殿まで都市の中にあり、まだ他にもメジャーな神からマイナーな神まで、多種多様な宗教が1都市に集まりその影響力は絶大な物がある。


遥か昔、まだバールバラ大陸が海の中に沈んでいた神話の時代。ここには一匹の獣が居たという。

名をへりタリス。ただ食べるという事を繰り返し、ただ生むという事を繰り返すだけの存在。


其処には生命の営みなどなく、ただ繰り返し食われ、生まれるのみ。

余りにも危険な獣。太陽神アトゥラム、海神ポセニアム、大空の神イクロセス。3神が獣の力を削ぎ大地の女神クラリカが、大地を引き上げ獣を封じ込めたという。


其れが宗教国家へリタリス。多くの神がこの地で獣を封じ込める為に集まり。やがて人の子を産み、この地を封じる為の国を起こさせたという。


やがて神話は忘れられ、多くの神々も離れて行き。ここには人の為の宗教と獣へと至る迷宮だけが残された。人はこの都市を宗教集合国家又は迷宮都市へリタリスとよんだ。






迷宮地下70階


ズダダダダダダダダダダダダダ!!!


2人の男が狭い迷宮をかなりのスピードで走り抜ける。


ズバァァァァァン!!


九十度に曲がる角をスピードを落とさず足でドリフトを成功させる。


2人の顔は必死だ、まるで余裕がない。




「んだあああああああ、この駄エルフゥゥゥゥゥゥゥ!てめー自称忍者だろうが後ろの奴らを足止めしてこいやああああああ!!!」


「あほぬかすなやあ!、ジンは侍なんやろ?死ぬ事とみつけたりなんやろ?わいのために逝って来い!」


男2人はお互いの額をぶつけながら前を見ずに器用にに迷宮を走り続ける。


「ジン、ロラン、早く来るにゃー!!」


猫耳族の神官服を着た少女が2人を急かす。

彼女が居る場所は、他の場所よりも10mほど高い。おそらくめったなモンスターでは襲われない安全地帯と思われる。


「もうすこしいいいいいいいいいいいいいいいいいい」


「いくでええええええええええええええええええええ」


段の上から一人の侍?のうような格好をした少女がロープを垂らす。


「師匠、駄エルフさん、早く上がってきてください!」


「わいは駄エルフちゃうがなあああああああああああ」


「どうでもいいからはやくいけええええええええええ」


男2人の後ろから大量のモンスターが迫ってくる。

【ドラゴンキャタピラーLv72】が約40匹ほど、見た目にそぐわぬ物凄いスピードで。



『炎よ舞え激しく強く其は全てを包む災禍の破壊』


【バーニングフレア】


モンスターの群れに3人分ほどの巨大な火の塊がモンスターの群れの真ん中に落ちる。

ゴッ       ゴオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

炎がモンスターを襲うが足止めにしかなっていない。


「ナイスやでええええ、アシェリーはん。惚れ直したでええええ」


「いいから早く昇りやがれええええええええ!!!」


思い切り尻を蹴飛ばされ、忍者?のようなエルフはロープをあがっていく。


何故こうなったのか・・・ジンは深いため息をつかずに入られなかった。







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